ジャパネスクあれこれ

管理人の瑞月です。

いつも当ブログをご訪問いただきありがとうございます。

先日、「炎上編」(旧版)を手に取り、パラパラとめくっておりました。

「あとがき」を読んでみると、どうやら逆襲編(7巻)と炎上編(8巻)は2巻同時に年末に店頭に並んだようで、その理由は、氷室先生が6巻のあとがきで

「今年中に(次の巻で)決着を着けます!」

と宣言されていたからなのだそうです。

書いていたら、とてものこと一冊ではまとまりそうになくなってきて、でも、そうなると、年内決着の約束を破ることになってしまう。

そこで、編集者の方からの提案で、一応、7巻は12月発売、8巻は1月発売という名目にして、でも、1月の新刊も12月には店頭に並ぶから、それで年内決着の約束は守れるじゃないか、ということで、2巻同時に12月に店頭に並んだ・・・

というような裏話があとがきに書いてあったのです。

前置きが長くなってしまいましたが、その店頭に並んだ日と言うのが「1990年の12月22日」だったようで、たまたま、そのあとがきを読んだのも「12月22日」でした。

ジャパネスクはすべて(というか、氷室先生の作品はほとんどすべて)発売日に購入&読破していたので、21年前の今日、逆襲編と炎上編を読んだのか・・・と感慨深いものがありました。

21年前なんて、もしかしたら、このブログをご覧の方の中には、まだ生まれてない方もいるのではないですか?!

もしいたとしたら、ジャパネスクのファン層が広がっているということで、なんとも喜ばしい限りです。

何年たっても、良いものは良いですからね。

本編ももちろんですが、裏話や先生の近況がわかる「あとがき」を読むのも大好きでした。

そういえば「続・ジャパネスクアンコール」のあとがきには

<もっともっと、いろいろ仲良しになってほしい、あの人とこの人と・・・と考えはとめどなく>

と書いてあり、おそらくは、この時点での<あの人とこの人>は守弥と小萩だったのかなぁ、と思います。

帥の宮編が終わったあとだと、ここに融×由良、早苗×於兎丸が加わるのかもしれませんね。

煌姫にも誰かと幸せになって欲しいと思うのですが、煌姫にお似合いの殿方が見つからず・・・。

煌姫と一番、お似合いなのは、瑠璃ですしねぇ。

あとがき繋がりでもうひとつ。

炎上編(8巻)の最後で、氷室先生は

<本編はちょっとお休みして、おなじみの番外編、アンコール編を書こうと思っています>

と書いています。

そして、その後の新装版の中のあとがきでは

「ある時期から瑠璃はもう書かなくていいかなぁ・・と思った」

と書かれています。(手元に本がないので、うろ覚えな文章です)

その理由として

「瑠璃が成長してしまったらつまらないし、でも、かといって、いつまでも成長しない瑠璃はもっといやだ」

というようなことを挙げられていました。

先生の言わんとしていることは、本当によくわかって、確かにあれだけの大怪我を高彬に負わせてしまったのに、また、懲りずに陰謀や事件に首をつっこむ瑠璃と言うのは、なんだか首をひねりたくなってしまいますよね。

きっと、氷室先生としては、入道事件→吉野君事件→帥の宮事件と続いたあとに、また1巻の1、2話のような軽めのラブコメじゃ、読者も満足しないだろう、という思いがあったのかもしれません。

(一読者としては、軽めのラブコメでも大歓迎だったのですが)

旧版と新装版のあとがきだと、かなりのタイムラグがあるのですが、でも、氷室先生は、本編はともかく番外編やアンコール編を書く気でいたと思いたいですし、もし書かれていたのなら、どんな内容だったのだろうと考えると楽しくなってきます。

守弥×小萩、融×由良、早苗×於兎丸の恋模様も気になりますし、鷹男視点での話しや煌姫視点での話しなんていうのも、すごく楽しそうだと思いませんか?

大江視点での高彬や右大臣邸の様子なんてのもいいですね。

もちろん、高彬視点での新婚生活も。

ちょっと変り種として、内大臣視点での話しなんてのも面白いかと思います。

婿殿・高彬をどう見ているのか、なんだかんだいって溺愛してるであろう瑠璃をどう思っているのか、とか。

とにかくジャパネスクと言うのは、いくらでも妄想が広がっていく小説なのです。

好きだから妄想が広がっていくのか、妄想が広がる余地があるから好きなのか・・・

多分、その両方なんだと思います。

そういえば、「続ジャパネスクアンコール」のラスト、高彬と瑠璃が初夜を迎える場面で

<両手で両頬を押さえて、こっちを向かせると、一瞬、身構えるように唇を引き結んで、でも、そのうち、花がこぼれ落ちるように笑った>

と言う一文があるのですが、実は長いこと「高彬が、瑠璃の両頬を押さえてこっちを向かせた」と思っていました。

でも、あるとき、両頬を押さえてこっちを向かせたのは瑠璃の方なのでは?と思い始めました。

新装版には、きっちりと主語が入っていて、両頬を押さえてこっちを向かせたのは瑠璃だということが判明しました。

以前も雑記の『旧版&新版』の中で

「新版の方が少しだけ説明っぽい感じがします」

「旧版は先生も勢いで書かれたような感じが見受けられ、それがそのまま作品の突っ走るような爽快感につながっているような気がするんですが・・・」

と書いたのですが、旧版は案外、そういう良い意味で説明不足な文章があるんですよね。

でも、その説明不足が、消化不良を起こすようなイヤなものではなくて、むしろ小気味いいんです。

上の文章の場合も、両頬を押さえたのは、瑠璃でも高彬でも通用するし、そういう文章も楽しいなぁ・・と思います。

あれこれ想像させる色気がある文章というか。

新装版で書き足されていたところを見ると、氷室先生は意図して書いたものではないのかもしれませんが。

・・・と、ジャパネスクに関するあれこれを書き出していくと、止まらなくなってしまうのですが、回りにはジャパネスクを好きな人が見当たらず、思う存分にジャパネスクのあれこれを書きとめておこうと思い立ち、始めたのがこのブログでした。

ブログを始めたのが今年の6月。

気が付いたら半年もたっていました。

その間、たくさんの方にご訪問いただき、ジャパネスクの人気を再確認し、また、本当に好き放題にあれこれ書きまくり、おまけに二次小説でも好き勝手に創作しまくってしまいました。

第一話を書いたときは、まさかこんなに続けて書くとは思ってもいませんでした。

二次小説を振りかえってみて、自分で一番、気に入ってる話は、帝視線で書いた番外編の『ジャパネスク・フェイバリット』だったりします。

最初の予定では、帝がもっと高彬をウリウリといじめて楽しむ、といったドタバタをイメージしていたのですが、なんだか書いてるうちに、少し色合いの違うものになってしまいました。

書きながら気付いたことがあって、それは

(高彬は一途に思っていた初恋の瑠璃と結婚できたわけで、それは、当時の最高実力者である帝さえも叶えていないことで、やっぱりジャパネスクのヒーローは高彬なんだ)

ということでした。

一途に思い続けた姫と結婚し、結婚後もやはり変わらずに思い続けているというだけで、高彬は十分に「カッコいいヒーロー」なんですよね。

だからよくあるヒーローのように、高彬を取り立てて美男にすることも、完全無欠にする必要もなかったんだ、と。

顔も普通で字も歌も下手で、どこか抜けてるような堅物の朴念仁の高彬が、権力も実力もあり、さらには美男で、一見パーフェクトに見える鷹男の帝よりも、実はヒーローだということに、氷室先生の思いというか、人となりが現れているように思えます。

結婚に関して高彬は色んな人から色んなことを言われていましたが、でも高彬自身はぶれることのない瑠璃への思いがあり、その瑠璃と結婚をして幸せなはずで、そのことを通して氷室先生は

「幸せは人からの評価で決まるものではなく、幸せは自分の心で決めるもの、心で感じるもの」

と伝えたかったのではないか・・・・と思いました。

瑠璃もまた、当時の女性としては最高の名誉とされる女御(妃)の座よりも、高彬を選んでいます。

『あたしはねー、天下の帝をフッてまで、高彬を選んだ姫よ。
 地位も身分も、関係ないのよ。
 大事なのは、ただひとつ、純な心意気だけよ』

とも言ってますしね。

こういう高彬や瑠璃の価値観は、とても素敵だと思えて、だから、こんなにも高彬と瑠璃が好きなんだと思います。

鷹男ももちろん好きですが、でも、高彬と瑠璃が結ばれる話で本当に良かったです。

鷹男とではなく、高彬と瑠璃を結ばせたのは、氷室先生のいろんな思いがあるのかもしれません。

深読みしすぎと言われればそれまでですが、でも、作品には色濃く作者自身が反映されているはずですし、深く掘り下げて読んでいくと、氷室先生の考え方や書きたかったことに、少しだけ近付けるような気がするのです。

長くなってしまいましたが、今年も残りわずかですね。

今年一年、ありがとうございました。

ブログ上ではありますが、コメントや拍手を下さった皆さまと交流ができたことはとても楽しかったです。

今年は震災があり、辛いことや大変なことが多い一年でした。

思うことはいろいろあるのですが、それについて書き出すと、ジャパネスクについてのブログを逸脱してしまうので、ここでは控えたいと思います。

ただ、いつも前向きで生きることだけを考えている瑠璃や、その他の登場人物たちのように、希望と優しさを持って毎日を過ごしていきたいなと思っています。

皆さまにとって、来年が良い年でありますように。


                       
                                   瑞 月






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