教師編<遠足編-8->

拍手SSとして書いていた「教師編」の続編です。




「瑠璃×高彬<教師編>**遠足編-8-** 」




通されたのは、海が一望できる部屋だった。

6時近くになってもまだ明るい空からの光に、海面がキラキラと反射している。

「あ、海・・」

部屋に入り、すぐに窓辺に立つと、瑠璃さんはさっきの電車の中と同じように額を窓ガラスに付けじっと海を見ている。

あの後、駅に戻り、江ノ電沿線にあるホテルにやって来た。

ここに来るまで瑠璃さんは終始無言だったし、ぼくも二言三言しか話しかけなかったけど、それでも、嫌な感じの沈黙ではなかったと思う。

「すごくいい景色ね」

窓の前に置かれてあるテーブルセットのイスに腰掛けると、瑠璃さんは海を見たまま言った。

「うん」

もうひとつのイスに座りながら頷くと、瑠璃さんはちらり、とぼくの顔を見た。

「・・子どもたちにバレないかしらね」

「何が」

「こうしてホテルに来たこと」

「バレないだろう。今日、たまたま鎌倉に来てる子がいるとは考えづらいし・・」

「そうじゃなくて、学校でよ」

「え」

「藤原先生、顔に出やすそうなんだもの」

「・・・」

「子どもたちって案外、目敏いから」

「・・・」

「大丈夫?」

「だ、大丈夫だよ」

ふいに顔を覗き込まれてドキマギしてしまう。

しかも(大丈夫?)の言い方が、まるで子どもに言い含めるような口調にも聞こえ、そう言えば、瑠璃さんはひとつ年上だと言う事を思い出してしまった。

いや、別に年上でもいいんだけど。

ぼくが口ごもるのがおかしかったのか、瑠璃さんはクスリと笑うと

「ま、いいわ。じゃあ早速、お互いをもっと良く<知り合い>ましょう」

まるで教壇に立っているかのような明るい口調で言った、

「・・・」

「まずは自己紹介をしましょう」

「は?自己紹介?」

「藤原先生、あたしの何が知りたい?」

「・・え、何って・・。そりゃ、まぁ・・・色々」

「じゃあ、適当に話すわね。あたしは紅茶派かコーヒー派かと言ったら、断然、紅茶派よ。犬か猫、どちらか選べと言われたら犬ね。休みの日は案外、家でのんびり過ごすのが好きで、それで好きな食べ物は・・」

そこまでサラサラと言うと、ぼくの顔を横目で見て、たっぷり5秒はそのままぼくを見ていたかと思うと、ふいに吹きだした。

「・・冗談よ。藤原先生がこんなことを知りたいと思ってるわけじゃないってことはわかってるわよ」

ぼくがよっぽど間の抜けた顔をしていたのか、瑠璃さんはクスクスと笑った。

「もう少し海を見てからでもいい?シャワー浴びるの」

「う、うん」

あっけらかんと瑠璃さんは言い、テーブルに両肘を付き、しばらく海を見ると、シャワー室に入って行った。

「・・・・」

物馴れた瑠璃さんの様子は何となく調子の狂う感じで、それでもそのままイスに座っていると、瑠璃さんが出てきた。

むき出しの肩にバスタオルを巻いただけの、惜しげもないほどに魅力的な姿をしている。

毛先の濡れた髪が何とも色っぽい。

「藤原先生もどうぞ」

促され、立ち上がる。

シャワーを浴び、タオルを巻いて出て行くと、瑠璃さんはベッドの縁に腰掛けていた。

隣に座り、肩に腕を回しこちらを向かせる。

大人の時間の始まりだ───

顎を上げさせキスをする。

優しく軽いキスから、段々と深いキスへ。

キスを続けているうち、ある思いが浮かんできた。

あれ?瑠璃さんってもしかしたら・・・





~fin~


瑠璃さんが何?!一体、何だと言うのです!気になる発言の高彬に、クリックで応援をお願いいたします。
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Secre

ベリーさま

ベリーさん、こんにちは。

> あらあら、あっという間にベッド!?

はい、最速でのベッドです!

> これは良いですよおおおお!

スポーツの実況中継みたいですね~(笑)

> 腰に巻いているタオルに着眼したのはいうまでもないですが、

着眼(笑)
相変わらず、いいところに目を付けましたね、ベリーさん。

>青年の高彬って、十代の何倍もカッコ良さそうなんだもん!いいなあ、瑠璃が羨ましい!(こればっかりになっちゃうわ〜)

絶対、そうですよ。
衛門佐より右近少将、しかも着任してから数年経った頃ってことですもんね~。
身体もしっかり出来てきて、男盛りですよ。男盛り!

あらあら、あっという間にベッド!?
これは良いですよおおおお!高彬にたまにはいい思いさせてあげてください!
このキスで頭の隅で考える余裕があるだなんて。何を思っているんだろうなあ。
腰に巻いているタオルに着眼したのはいうまでもないですが、青年の高彬って、十代の何倍もカッコ良さそうなんだもん!いいなあ、瑠璃が羨ましい!(こればっかりになっちゃうわ〜)

珊瑚さま

珊瑚さま、こんばんは。

> 何なんですか、この展開の速さは😚
> <あれこれ>史上初のスピーディーな二人にニマニマが止まりません😅

そうですよね、あれこれ史上初の一直線ぶりです。
今夜すぐ初夜!と言った瑠璃父を彷彿させる展開です。
あ、でも、そうなると不吉な<おあずけ>パターンの可能性も無きにしも非ず、ですねぇぇぇ。

> 今日も仕事なのに、ゆるみっぱなしで大丈夫かしら(笑)
> さあ高彬、この後どうしてくれちゃうの〰😂わくわく😍

「ミスターおあずけ」となるのか、史上初の快挙となるのか───?!

非公開さま(Kさま)

Kさん、こんばんは。

高彬への応援ありがとうございます~。

ドキドキ😍💓

瑞月様 こんにちは~
何なんですか、この展開の速さは😚
<あれこれ>史上初のスピーディーな二人にニマニマが止まりません😅
今日も仕事なのに、ゆるみっぱなしで大丈夫かしら(笑)
さあ高彬、この後どうしてくれちゃうの〰😂わくわく😍

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