***古典シリーズ*** 今は昔。<新釈・竹取物語>16

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』






注)原作の設定を大きく逸脱した部分を含むお話です。閲覧は自己責任でお願いいたします。
               
        






***古典シリーズ*** 今は昔。<新釈・竹取物語>16 ***






横たわる瑠璃さんがぼくを見上げている。

「瑠璃さん・・」

頬に手を当てると、瑠璃さんはそっと手を重ねてきて、そうしてゆっくりと目を閉じ───

それが合図だった。

いや、合図と思うのはあまりに都合のいい解釈だったのかも知れないけど、もう自分を抑えられなかった。

瑠璃さんを組み敷き接吻をする。

柔らかくも甘い、瑠璃さんの唇。

角度を変え何度も何度も接吻をしても、それでも自分の気持ちには追い付かない気がして、舌を入れ絡ませる。

瑠璃さんが全身を固くする気配が伝わってきて、一瞬、舌が逃げるように動いた。

瑠璃さんは当然、初めてのはずで、もちろんそれはぼくもそうなのだけど、でも、男と女だとかなり感覚は違うんだと思う。

男なんて、ある意味、欲望のままに動けばいいわけで、だけどぼくはそんな気持ちで瑠璃さんを抱きたくなかった。

出来るだけ瑠璃さんが驚かないように、怖がらないように、痛がらないように───

そう思う反面、そんな気持ちがいつまで持つかは全く自信が持てなくて、とにかく自分に

(落ち着け、落ち着け)

と言い聞かす。

気持ちが上滑りして、自分は何をしでかしてしまうか判らず、それにより瑠璃さんを傷つけてしまうのが怖い。

もしもぼくに<理性>があるのなら、この瞬間に一生分の理性を使い果たしても構わなかった。

瑠璃さんの反応を見ながら舌を絡め、口内を掻きまわしながら、実際、ぼくの頭の中が掻きまわされていくような錯覚にとらわれる。

唇を離すと、潤んだような瑠璃さんの目があった。

額に接吻をすると

「髪・・・、洗っておけば良かった・・・」

瑠璃さんが小さく呟き、ぼくは何と言っていいのか分からず、もう一度、額に接吻をした。

袿を肩から外し、腰紐に手を掛け───

ふと思いついて、自分の狩衣を脱ぐ。

単だけになったところで瑠璃さんの腰紐を解き、単衣の合わせに手を掛けると、瑠璃さんは小さく息を吸い込んだ。

「・・大丈夫?」

「・・・うん」

再度、合わせに手を掛けたところで、また、ふと思い付いて自分の単の前をはだける。

ぼくが肌を見せれば瑠璃さんが少しでも恥ずかしくないかと思ってやったことだったのに、瑠璃さんはぼくの裸の胸を見ると、とたんに顔を赤らめ、困ったような顔で

「高彬・・、どうしよう・・。恥ずかしいわ・・」

と言ってきた。

「どうして。ぼくの裸なんか童の頃に何度も見てるじゃないか」

「・・だから恥ずかしいのよ」

「・・・」

「だって、会わない間に、高彬、こんな立派な公達になっちゃって・・・」

困ったように目を泳がせ、そうして思い詰めたように

「ねぇ、あなた本当に高彬なの?」

真剣な顔で聞いてきた。

「何言ってるんだよ、瑠璃さん。当たり前じゃないか、ぼくだよ」

「本当に本当に?」

「本当だよ。そう言う瑠璃さんこそ、本当に瑠璃さんなんだろうね」

「もちろんよ」

「まさか山奥に暮らす狐が瑠璃さんに化けてるんじゃないだろうね」

「ひどい。さっきはかぐや姫みたいって言ったくせに、今度は狐?」

瑠璃さんが唇を尖らせ、次の瞬間、2人して吹きだしてしまった。

少し笑って、瑠璃さんの頬に手を当てる。

「ぼくだよ、瑠璃さん」

「・・うん」

額、両頬、目蓋の上・・・

顔中に接吻をして、最後に舌を絡めても、もう瑠璃さんは驚いたような素振りは見せなかった。

深く舌を絡め合い、貪るように接吻をしながら、単衣の合わせを開いていく。





<続>


しばし<山荘の一夜>のシーン続きます。お付き合いいただけましたらクリックで応援をお願いいたします。
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Secre

ベリーさま

ベリーさん、おはようございます。

> ムーンムーンで不覚にも(?!)笑ってしまいました!

ベリーさんに笑っていただけるなんて、私も捨てたもんじゃないですね。

> 高彬の胸はみんなの胸。瑞月さんが言ってた、世界遺産でしたよね〜

そうですよ~、教科書に載ってないのが不思議なくらいです。

> いえでも二の腕は殿堂入りしてますから(笑)
> 確固たる地位を気づいてます(ハイハイ)

どうしてベリーさんはこんなにも二の腕がお好きなのか、今度、真面目に考察する必要がありそうですねぇ・・

> 今頃小萩は涙で床を濡らしながら「姫様もとうとう、、、」と呟きながら、嬉しさ寂しさを味わっている事でしょうね

小萩は小萩で落ち着かない夜を過ごしてることでしょうね。

> 現代版で政文とのこと、俄然応援したくなりました^_^

あ、政文のこと、失念しておりました!(影、薄いから・・)

ムーンムーンで不覚にも(?!)笑ってしまいました!
高彬の胸はみんなの胸。瑞月さんが言ってた、世界遺産でしたよね〜
だってはだけた胸ですよ!真っ裸よりより一層ムーンムーンですよ〜
いえでも二の腕は殿堂入りしてますから(笑)
確固たる地位を気づいてます(ハイハイ)

お預けなしの月の夜、美しい吉野で、仲良く仲良くしてほしい。
今頃小萩は涙で床を濡らしながら「姫様もとうとう、、、」と呟きながら、嬉しさ寂しさを味わっている事でしょうね
現代版で政文とのこと、俄然応援したくなりました^_^

非公開さま(Mさま)

Mさん、こんにちは。

そうなんですよねぇ、ずっと顔を合わせてた2人って言うのがそもそも平安時代では珍しいんですよね。
(普段、会ってた相手といきなり「初夜!」と言われた瑠璃の困惑も、そう考えて見たらわかりますよね)

高彬のはだけた胸元・・・
完全に裸になる前の、「はだけた」ってところがまたいいんですよね。(マニアック)
ま、完全に裸でもいいんですけど。

結さま

結さん、こんにちは。

> どうかお預けになりませんように。

高彬の心の声かとも思いました!(笑)

今回は大丈夫ですよ~!お預け展開はナシ!です。
またお付き合いくださいませ。

非公開さま(Pさま)

Pさん、こんにちは。

皆さんのコメント、本当に面白いですよね!
Pさんも高彬の裸の胸に抱かれたいんですね。抱かれたいですよね~。
何か下手なサプリ飲むより、若返り効果がありそうですしね!

Pさんも一昨年は、何かの役をされたんですね。
誰かがやらなければいけないわけですし、仕方ないんですが、でも、かなりの時間と労力を取られるのも確か・・。
私もつつがなく1年を過ごせればいいなと思っています。
(とんでもない失態とかしたくにですもんね)
応援のお言葉、ありがとうございます~!
がんばりま~す。

ベリーさま

ベリーさん、こんにちは。


> もう男子フェロモンムンムンですね!

えぇ、月夜だけにね。ムーンムーンです!

> 裸の胸、見たーい(←バカですいません)

ベリーさん!
「二の腕」か「裸の胸」か、どっちかひとつだけにして下さい!
両方なんてズルいズルい。

> 瑞月さんが書いた初夜のお話しで、「痛い思いをさせるのが僕でよかった」って言う高彬の心情が、表現が好きで、今も頭に残っています(^^)

ありがとうございます(^^)嬉しいです。

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どうかお預けになりませんように。
ラブラブ~(*^_^*)

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桜の春の宵い夢ですねえ
もう男子フェロモンムンムンですね!
裸の胸、見たーい(←バカですいません)
瑞月さんが書いた初夜のお話しで、「痛い思いをさせるのが僕でよかった」って言う高彬の心情が、表現が好きで、今も頭に残っています(^^)
底なしに優しい、そして色気のある高彬、大好きです〜!ラブラブバンザーイ💓
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瑞月(みずき)です。

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