社会人・恋人編<55>

「あらあら、素敵なお部屋ですこと」

大江と同じことを言いながらリビングに入ってきた煌は、ソファに座る大江を見ると

「あら、大江」

驚いたような声を上げ───





─Up to you !Ⅱ─side R <第55話>





「んまぁ、煌さまではございませんか。ご無沙汰しております。お元気そうで何よりですわ。最後にお目に掛かったのは、確か···」

言葉を濁した大江に対し

「あたくしの父の葬儀の時ですから、かれこれ3年も前になるかしらね」

煌はさばさばとした口調て言う。

「えぇ、そうでしたわね・・・」

大江は気の毒そうに声を潜め、あたしも

(煌のお父様は亡くなられているのね)

としんみりと思ったけども、でも、それよりも気になったのが、2人に面識があると言うことだった。

「ねぇ、2人は知り合いなの?」

話に割って入ると

「えぇ」

「はい」

2人が同時に頷いた。

「あたくし、幼少期からやれお茶だお華だと一通りのお稽古事は習わされたのですわ。まぁ、花嫁修業の一環ですわね」

「ふぅん」

「そのお華の先生が大江の母の妹でしてね、その関係で何度もあたくしたち会っているのですわ。そうですわよね、大江」

「はい」

大江は素直に頷き

「へぇ···」

あたしはまたしても呆然としてしまった。

大江の勤務先が高彬の家で、しかも大江と煌が知り合い───

こんなことってあるのねぇ···

「友だちの輪がまた広がりましたわね!」

小萩は嬉しそうに言ったけれど、あたしはふと気になることがあった。

「ねぇ、煌。大江と知り合いと言うことは、守弥のことは・・・」

「守弥?もちろん知っておりますわよ。あの、いつも一言多い、役立たずな男でしょ」

「そう!それ!」

思わす膝を打ち、身を乗り出してしまった。

初めて煌を友だちと思えた気がするわ。

「瑠璃こそ、どうして守弥を知ってますの?」

「うん、まぁ色々あるんだけどね」

ざっと事情を説明すると、煌は煌で

「へぇ、藤原くんの教育係・・・。よくあんな偏屈な変わり者に教育されて、藤原くん、おかしな人間にならなかったわねぇ」

と驚いていた。

「それはそうとね、瑠璃。今日はあなたに折り入って話があってこうしてわざわざやってきたのですわ」

「え、なぁに」

あたしは恐る恐る返事をした。

煌の<折り入った>話って、何か怖い気がする・・・

「あたくし、昨日、二次会に行きましたでしょ?」

「···うん」

「そこでね、ある男性にあなたの連絡先を聞かれましたの。一目見てあなたを気に入ったそうですわよ」

「きゃあ!ステキ!フォーリンラブ?!」

「素敵ですわねぇ、瑠璃さま」

隣で聞いていた小萩と大江がそれぞれ歓声をあげたけど、煌は無視して

「断りもなしに教えるのはどうかと思って保留にしておりますの。ほら、あたくしって分別ある人間でしょ?」

「・・・良く言うわよ。千円で高彬の番号売ったくせに」

ムスッとして言ってやると

「あら、さっそく電話がいったの?お盛んねぇ」

悪びれもせずに言い

「で、どうかしら?瑠璃。連絡先、教えてもいいかしら」

「あたし、大して男の人と話してないんだけど・・。一体、誰?」

話したのは政文くらいで、その政文は小萩に一目惚れしてたし。

「曽茅野氏ですのよ」

「曽茅野氏・・・」

「ほら、遅れてやってきた方ですわ。藤原くんと比べても、決して悪い話じゃないと思いますけど」

曽茅野氏があたしの連絡先を知りたがってる?

「・・・・」

「どう?教えてもいいかしら」

「ダメよ」

何だかわからないけどイヤな胸騒ぎがしてきっぱりと断った途端、あたしの携帯の着信音が鳴った。

高彬かと思って確認すると、見たことのない番号が表示されていて───

「・・・はい」

少し迷った後に出てみると

「藤原瑠璃さんですか」

「はい・・」

「昨夜、お会いした曽茅野と申します」

「・・・」

曽茅野氏が・・・。

何故、あたしに電話を?!






…To be continued…


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「頼むよ、瑠璃さん・・・」
「らめぇ!」
(※高彬、苦悩中)


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