社会人・恋人編<22>
※性的な描写があります、苦手な方は閲覧ご注意ください。
「まだ身体洗ってる途中だったのに・・・」
いきなりベッドに放られた瑠璃さんは、呆気に取られたように呟き、ぼくは構わずに瑠璃さんを組み敷いて行った。
「ねぇ、まだ途中だったんだってば・・・」
不満気に言う瑠璃さんの唇を塞ぎ、強烈なキスをくれてやる。
─Up to you !Ⅱ─<第22話>
「高彬。窓、窓。カーテン、閉めて。全開で丸見えよ。明るいし」
両手で乳房を強く掴むと、瑠璃さんは身をよじりながら、ぼくを見上げ言ってきた。
確かに壁は全面ガラス張りで、眺望が良い分、逆に言えば外からは丸見えである。
だけど、こんな高層階だ。
「この部屋を覗けるのは、ヘリの操縦士か鳥くらいだよ」
10時を回り強さを増した陽光が、遮るもののないガラス越しに燦々と降り注ぎ、部屋の中はサンルームのような明るさである。
だから、瑠璃さんが言ってることはわかるのだ。
だけど・・・
聞いてやる気はないんだよな、これが。
ぼくは瑠璃さんに、にやりと笑い掛けた。
「ねぇ、瑠璃さん。瑠璃さんは、ぼくにも<気持ち良くなって欲しい>って言ったよね。あたしばっかり悪いって」
「・・うん」
一生懸命にぼくへの<お返し>を考えてた瑠璃さんには悪いけど、この短い時間で学んだことがある。
とどのつまり、ぼくに取って一番<気持ちいいこと>と言うのは<気持ち良さそうにしてる瑠璃さんを見る>と言う事なのだ。
<瑠璃さんを好き勝手にする>と言ってもいいかも知れない。
「だからさ、瑠璃さん」
「・・・・」
「瑠璃さんにその気持ちがあるんなら、ぼくの言う通りにして欲しいんだよ」
「言う通りに?」
「そう。ぼくが言ったことは聞いて欲しいって言うかさ」
「・・・例えば?」
「例えば・・・、カーテン閉めて、と言わないとか」
「・・・・」
「ソファじゃイヤ、リビングじゃイヤ、とか言わないとか」
「・・・・」
「疲れたから2回目はダメ、もう寝る、と言わないとか」
「・・・・」
全て身に覚えがある瑠璃さんは、唇を噛んで黙りこんだと思ったら、何事かを考えているのか、目が泳がせた。
ぼくの提案を、武士として<義理と人情>、いや、人情じゃないか、愛情かな、<義理と愛情>の秤にかけているのかも知れなかった。
やがて計り終えたのか、瑠璃さんはコホンと小さく咳払いをすると
「わかったわ。でも・・・・、あんまり変な事は言わないでよ」
承諾しつつ、小声でボソボソと釘を刺してくる。
「変なことなんて言わないよ」
なるべくね、───と、心の中で付け加え
「ちなみにさ、瑠璃さんに取って変なことって、例えば何」
一応、今後の参考にと思い聞いてみると
「うーん・・・、ほら、あれよ。ベランダで、とか、生クリームを身体に塗って、とかよ」
「はぁ?!・・・瑠璃さん、そう言うの観たことあるの?」
あまりに具体的でびっくりしてしまった。
それは、その手の類の、いわゆる定番中の定番ネタじゃないか。
一体、瑠璃さんは、いつ、どこで、誰と、何を・・・と、思わず懐かしの5W1Hを思い浮かべてしまうと
「女子高時代にね」
「女子高・・・」
「女子高ってすごいんだから」
「ふぅん・・」
そうか、女子高か。
まぁ、同性となら良しとするか・・・
ホッとしたところで、ふいに時間が気になった。
「・・・と言うわけで、カーテンは閉めないから」
強引に話を戻し、瑠璃さんにキスをしながら、ふと
───生クリームって言うのもいいかも知れないな・・
なんて思ってしまった。
余計なことを言った瑠璃さんが悪いのか、触手が動いたぼくが悪いのか・・・
まぁ、瑠璃さんにとっては藪蛇だったかもな。
そんなことを考えながらも、瑠璃さんへのキスを再開すると、瑠璃さんは最初こそ、部屋の明るさが気になるのか抵抗や戸惑いの気配を見せてはいたものの、すぐに大人しくなった。
手を伸ばし指先で確認をすると、バスルームからこっち、愛撫らしい愛撫は何もしていないのに、十分に濡れている。
触られた感触で濡れているのが自分でもわかるのか、恥ずかしそうに身をすくめる瑠璃さんが可愛い。
ぼくは下に下がって行った。
…To be continued…
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要するに高彬は高彬で、私はそういう高彬がいいなと思う。(By 瑞月)
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「読者さま選」と言う形でご紹介させていただきます。
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また、私の一言コメント(突っ込み)を付けてのご紹介となりますので、ご了承ください。
*********
(←お礼画像&SS付きです)
「まだ身体洗ってる途中だったのに・・・」
いきなりベッドに放られた瑠璃さんは、呆気に取られたように呟き、ぼくは構わずに瑠璃さんを組み敷いて行った。
「ねぇ、まだ途中だったんだってば・・・」
不満気に言う瑠璃さんの唇を塞ぎ、強烈なキスをくれてやる。
─Up to you !Ⅱ─<第22話>
「高彬。窓、窓。カーテン、閉めて。全開で丸見えよ。明るいし」
両手で乳房を強く掴むと、瑠璃さんは身をよじりながら、ぼくを見上げ言ってきた。
確かに壁は全面ガラス張りで、眺望が良い分、逆に言えば外からは丸見えである。
だけど、こんな高層階だ。
「この部屋を覗けるのは、ヘリの操縦士か鳥くらいだよ」
10時を回り強さを増した陽光が、遮るもののないガラス越しに燦々と降り注ぎ、部屋の中はサンルームのような明るさである。
だから、瑠璃さんが言ってることはわかるのだ。
だけど・・・
聞いてやる気はないんだよな、これが。
ぼくは瑠璃さんに、にやりと笑い掛けた。
「ねぇ、瑠璃さん。瑠璃さんは、ぼくにも<気持ち良くなって欲しい>って言ったよね。あたしばっかり悪いって」
「・・うん」
一生懸命にぼくへの<お返し>を考えてた瑠璃さんには悪いけど、この短い時間で学んだことがある。
とどのつまり、ぼくに取って一番<気持ちいいこと>と言うのは<気持ち良さそうにしてる瑠璃さんを見る>と言う事なのだ。
<瑠璃さんを好き勝手にする>と言ってもいいかも知れない。
「だからさ、瑠璃さん」
「・・・・」
「瑠璃さんにその気持ちがあるんなら、ぼくの言う通りにして欲しいんだよ」
「言う通りに?」
「そう。ぼくが言ったことは聞いて欲しいって言うかさ」
「・・・例えば?」
「例えば・・・、カーテン閉めて、と言わないとか」
「・・・・」
「ソファじゃイヤ、リビングじゃイヤ、とか言わないとか」
「・・・・」
「疲れたから2回目はダメ、もう寝る、と言わないとか」
「・・・・」
全て身に覚えがある瑠璃さんは、唇を噛んで黙りこんだと思ったら、何事かを考えているのか、目が泳がせた。
ぼくの提案を、武士として<義理と人情>、いや、人情じゃないか、愛情かな、<義理と愛情>の秤にかけているのかも知れなかった。
やがて計り終えたのか、瑠璃さんはコホンと小さく咳払いをすると
「わかったわ。でも・・・・、あんまり変な事は言わないでよ」
承諾しつつ、小声でボソボソと釘を刺してくる。
「変なことなんて言わないよ」
なるべくね、───と、心の中で付け加え
「ちなみにさ、瑠璃さんに取って変なことって、例えば何」
一応、今後の参考にと思い聞いてみると
「うーん・・・、ほら、あれよ。ベランダで、とか、生クリームを身体に塗って、とかよ」
「はぁ?!・・・瑠璃さん、そう言うの観たことあるの?」
あまりに具体的でびっくりしてしまった。
それは、その手の類の、いわゆる定番中の定番ネタじゃないか。
一体、瑠璃さんは、いつ、どこで、誰と、何を・・・と、思わず懐かしの5W1Hを思い浮かべてしまうと
「女子高時代にね」
「女子高・・・」
「女子高ってすごいんだから」
「ふぅん・・」
そうか、女子高か。
まぁ、同性となら良しとするか・・・
ホッとしたところで、ふいに時間が気になった。
「・・・と言うわけで、カーテンは閉めないから」
強引に話を戻し、瑠璃さんにキスをしながら、ふと
───生クリームって言うのもいいかも知れないな・・
なんて思ってしまった。
余計なことを言った瑠璃さんが悪いのか、触手が動いたぼくが悪いのか・・・
まぁ、瑠璃さんにとっては藪蛇だったかもな。
そんなことを考えながらも、瑠璃さんへのキスを再開すると、瑠璃さんは最初こそ、部屋の明るさが気になるのか抵抗や戸惑いの気配を見せてはいたものの、すぐに大人しくなった。
手を伸ばし指先で確認をすると、バスルームからこっち、愛撫らしい愛撫は何もしていないのに、十分に濡れている。
触られた感触で濡れているのが自分でもわかるのか、恥ずかしそうに身をすくめる瑠璃さんが可愛い。
ぼくは下に下がって行った。
…To be continued…
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要するに高彬は高彬で、私はそういう高彬がいいなと思う。(By 瑞月)
*********
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これは、と思う言葉がありましたら、どしどしお寄せ下さいませ。
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また、私の一言コメント(突っ込み)を付けてのご紹介となりますので、ご了承ください。
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コメントの投稿
非公開さま(Mさま)
Mさん、こんにちは。
有能な高彬ですからね、もちろん言質を取ることを忘れません。
時間配分も、きっと完璧に頭に入っているのでは?と思われます。
濃厚で濃密な時間・・・
いいですよねぇ。
Mさんは女の園でお過ごしでしたか!
ぜひその「凄い」辺りを、今後の創作の参考までにお聞かせいただければと・・・(笑)
有能な高彬ですからね、もちろん言質を取ることを忘れません。
時間配分も、きっと完璧に頭に入っているのでは?と思われます。
濃厚で濃密な時間・・・
いいですよねぇ。
Mさんは女の園でお過ごしでしたか!
ぜひその「凄い」辺りを、今後の創作の参考までにお聞かせいただければと・・・(笑)
ありちゃんさま
ありちゃんさん、こんにちは。
> それにしても、生クリーム!
> ウチに生クリーム大好きな某世子さまがいらっしゃるんですが!
まぁ!(笑)
> どうしましょう。お知らせしてもよろしゅうございますか?
それはもちろんでございます。
> 現代ではこういう趣味の殿方もおられると。(爆)
> (試してみる、とか言いだすかも知れません。)
これぞ本当の「異文化コミュニケーション」ですねぇ!
某世子さまに、よろしくお伝えくださいませ(笑)
> それにしても、生クリーム!
> ウチに生クリーム大好きな某世子さまがいらっしゃるんですが!
まぁ!(笑)
> どうしましょう。お知らせしてもよろしゅうございますか?
それはもちろんでございます。
> 現代ではこういう趣味の殿方もおられると。(爆)
> (試してみる、とか言いだすかも知れません。)
これぞ本当の「異文化コミュニケーション」ですねぇ!
某世子さまに、よろしくお伝えくださいませ(笑)
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
ふぅん。見たことあるんだ。
瑞月さん、こんにちは。
瑠璃さん、そういうの見たことあるんだ。ふぅん。
高彬も(当然)見たことあるんですねぇ。ふぅん。
健全男子ですもんねぇ。ムフフ。
それにしても、生クリーム!
ウチに生クリーム大好きな某世子さまがいらっしゃるんですが!
どうしましょう。お知らせしてもよろしゅうございますか?
現代ではこういう趣味の殿方もおられると。(爆)
(試してみる、とか言いだすかも知れません。)
高彬とウチのあんぽんたんと両方妄想してしまって、私、興奮のるつぼでございます!
瑠璃さん、そういうの見たことあるんだ。ふぅん。
高彬も(当然)見たことあるんですねぇ。ふぅん。
健全男子ですもんねぇ。ムフフ。
それにしても、生クリーム!
ウチに生クリーム大好きな某世子さまがいらっしゃるんですが!
どうしましょう。お知らせしてもよろしゅうございますか?
現代ではこういう趣味の殿方もおられると。(爆)
(試してみる、とか言いだすかも知れません。)
高彬とウチのあんぽんたんと両方妄想してしまって、私、興奮のるつぼでございます!