社会人・恋人編<13>

目の前にはバーで見たのとも違う夜景が広がっていて、右手には夜空に浮かび上がるようにライトアップされた橋が見えている。

壁一面が全部大きな窓なので、まるで空中遊泳をしている気分だった。

「あれは・・・レインボーブリッジ?」

振り向いてそう言った次の瞬間、あたしは抱きしめられていて───








─Up to you !Ⅱ─side R <第13話>






スツールから立ち上がった瞬間、すこぅし足がふらついた。

こんなお洒落なバーで転ぶわけにはいかないとさりげなくテーブルを掴むと、すかさず高彬に手を取られていた。

「大丈夫?」

なんて心配そうに聞いて来たけど、とりあえず睨んで手を振りほどいてやる。

ふん、誰のせいだと思ってるのよ。

ジュースでいいって言ってるのに、スパークリングワインなんか頼んだりしてさ。

ま、美味しくっておかわりしたのはあたしだけど・・・

高彬がチェックインした部屋は、エレベーターで2フロア下がった階にあった。

こんな高い部屋取って、本当に大丈夫なのかしら。

あたしと付き合うことで、無理とかして欲しくないんだけどなぁ・・

お酒のせいで少しぼんやりする頭でそんなことを考えながら、高彬が開けてくれたドアをくぐって室内に入った途端

「うわぁ・・・」

あたしは窓辺に駆け寄っていた。

あまりの夜景の綺麗さに、高い部屋なのに、とか、無理して欲しくないのに、とか、そういう心配が一辺に吹き飛んでしまう。

やっぱり高彬は無理をするべきよ!

この夜景の綺麗なことと言ったら!

目の前にはバーで見たのとも違う夜景が広がっていて、右手には夜空に浮かび上がるようにライトアップされた橋が見えている。

壁一面が全部窓なので、まるで空中遊泳をしている気分だった。

「あれは・・・レインボーブリッジ?」

振り向いてそう言った次の瞬間、あたしは抱きしめられていて、そのままキスをされてしまった。

高彬の唇はほんの少しお酒の味がしていて

(高彬も酔ってるのかしら・・・)

なんてチラリと思う。

すぐに入ってきた舌を、あたしはすんなりと受け入れた。

だって、この夜景だし、お酒のせいでふわふわしちゃってるし、それに、高彬なんだし・・・

そうよ。

あたしたち、恋人同士だもの。

何だかいつになく積極的な気持ちになってしまい、キスをしながら高彬の首に両腕を回すと、背中に回されていた高彬の腕に更に力が入った。

目を閉じキスをしながらも、瞼には眼下に広がる煌めく夜景が見えるようで───

「・・・」

眼下?

あたしはパチリ、と目を開けた。

気配に気付いた高彬も目を開け

「ねぇ、高彬って高所恐怖症よね?こんな窓際に立って大丈夫なの?」

「え?・・・あ、あぁ、大丈夫だよ。これだけ高いとむしろ気にならない」

「ふぅん、そんなもんなの」

「それに、瑠璃さんしか見てないし・・・」

「・・・・・」

恥ずかしいのか照れくさそうにぼそぼそと言い、あたしは気付かれないように小さく笑いを漏らした。

うふふ、言ってくれるじゃないの。

まぁまぁ及第点をあげたい台詞ね。

何だか今夜は2人して、すっかりノッてしまったみたい。

さっきより情熱的なキスをしながら、どちらからともなくベッドに倒れ込む。

高彬の手があたしの服を脱がしに掛かり───

と思ったら

「そういえば、お風呂・・・、いや、シャワーがまだだったね」

あろうことか、高彬の手が止まり、いつもだったら絶対に言わないことを言ってきた。

「あ、うん。そうよね・・、へへ」

何だか急いていたことが恥ずかくて、えへへ、なんて笑いながらバスルームに行くと、後ろから高彬も付いてきた。

バスルームの扉を開けたあたしは、またしても

「うわぁ・・・」

と感嘆の声を上げてしまう。

もう、何なの、この豪華さ。

よくあるユニットタイプのお風呂なんかじゃなくて、ガラス張りの浴室の中に丸いジャグジーバスがあって、これまたガラス張りのシャワーブースがあるんだもの。

内装は白の大理石を基調にしていて、シンプルながらも重厚さを感じる作りになっている。

「素敵・・・」

思わず呟くと

「一緒に入ろうか」

後ろから抱きすくめられてしまった。

「い、い、い、一緒に?!」

「2人で入っても十分な広さだろう」

「・・・・」

かぁっと身体が熱くなったのは、お酒のせいだけじゃないはずよ。

そ、そりゃあ、2人で入っても広すぎるくらいだけど・・・・

高彬と一緒にお風呂?!

ま、ま、まさかだけど、か、身体を洗いっこしたりとか、その後はオプションでイロイロついてくるんじゃあ・・・

「・・・・」

だけど───

こんな豪華なお風呂よ。ジャグジーよ。煌めく夜景よ。

せっかく2人していいムードになってるんだもの・・・

あたしはお腹にぐっと力を入れた。

ここはホテル、あたしは瑠璃。お風呂ごときでビビッてたまるもんですか。

あたしはくるり、と後ろを振り向くと

「いいわ。入りましょ」

高彬に頷いてみせたのだった。






…To be continued…



すみません、序章しか書けませんでした。らぶポカ、次回も続きます。
念願の2人のお風呂のシーンが書けるかと思うと、ニヤニヤがおさまりません・・・

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<読者さま選>

いますよねぇ、相手がちょっと自分の意に沿わない事をすると『最近、変わったね』とか言いだす人・・・。

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「特選ジャパネスク名(迷)言集」募集中です!
これは、と思う言葉がありましたら、どしどしお寄せ下さいませ。
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また、私の一言コメント(突っ込み)を付けてのご紹介となりますので、ご了承ください。

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(←お礼画像&SS付きです)

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Secre

ベリーさま

ベリーさん、こんにちは。

> スイッチオンの高彬が高さなんて目に入るはずがないですねえ。ラブぽかで是非あったまりたいです。

オンの時の彼は、空だって飛べそうですもんね。

> 「不良になられた」って。笑
> いつ読んでも笑っちゃう守弥のこのコメント。隠し事をしただけでこれですからね。

ホントですよねぇ。
高彬だって成長していくんですし、少しは「高彬離れ」してもらいたいもんですよ。

> 瑠璃にヤキモチからの、この言葉ですね笑

絶対に瑠璃にかなうわけないのに・・・(笑)

非公開さま(Mさま)

Mさん、こんにちは。

今日の東京は本当に寒いです。肌が痛いです。
まだ冬休みなんですね。月曜日くらいから新学期なのでしょうか?
お子さんも風邪などひかずに、毎日元気に登校できると良いですね。

めくるめくっちゃうのかどうかは、高彬の腕次第というところですかね(笑)
ほんと、せっかく瑠璃もノリノリですもんねぇ。

>オプション‼(((*≧艸≦)

3通りのオプショナルコースをご用意して、お待ちしております(笑)

ありちゃんさま

ありちゃんさん、こんにちは。

> 萌えますよねぇ。このシチュは!

はい、萌えます、燃えます。メラメラと・・(笑)
ずっと書いて見たかったんです、一緒にお風呂。
ありちゃんさんも少し前の「節約」のタイトルのSSで、「一緒に入ろう」ネタをやられていたじゃないですか。
うんうん、一緒に入りたいよねぇ・・と、テヨンに頷いていたんです!

> 洗いっこしたり、+α があったり…
> だから、男はそれを望み、女は(一応)躊躇する…

はい、一応(笑)
お風呂シーン、どんなふうになるかわかりませんが、お付き合いください~(*^_^*)

スイッチオンの高彬が高さなんて目に入るはずがないですねえ。ラブぽかで是非あったまりたいです。

「不良になられた」って。笑
いつ読んでも笑っちゃう守弥のこのコメント。隠し事をしただけでこれですからね。
よく思えば恋愛以外でも、高彬は隠し事してたはずなんですよね。
瑠璃にヤキモチからの、この言葉ですね笑

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やられた!

瑞月さん こんばんは〜。

一緒にお風呂!
これはぁ…
萌えますよねぇ。このシチュは!
洗いっこしたり、+α があったり…
だから、男はそれを望み、女は(一応)躊躇する…
でも、結局受け入れるのは…愛ですよね〜。
冬将軍に負けないわよ!
すみません、興奮気味で。(*≧∀≦*)
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瑞月(みずき)です。

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