***短編*** <続>雪のいと高う降りたるを *** 

瑞月です。

いつもご訪問いただきありがとうございます。

今回のお話は「らぶらぶ万歳サークル」さまに出品した「雪のいと高う降りたるを」の続編です。

未読の方はそちらをお読みなってからお読みください。

いつもは「おまけの話」としてブログ内で同時に掲載しますが、今回はフライングです。

コメントで

「最近の高彬は「いいこと」がなくて少しばかり不憫。たまには瑠璃とイチャイチャさせてあげてくださ~い」

といただき、ふと浮かんだお話です。

リクエストありがとうございました。

高彬になり代わってお礼申し上げます。 

イチャイチャが過ぎて、多少セクシャルなシーンがありますので、苦手な方は閲覧ご注意ください。

そういえば、(私1人が勝手に)毎年恒例としている

『瑠璃と高彬のらぶらぶで暖まって、寒い冬を乗り切ろうキャンペーン』

を開催中です。

今回のお話は第一弾です。

皆さんの評判が良かったら、第二弾、第三段と続けますので、拍手やコメントで応援をお願いいたします。






『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』






             注)このお話は一話完結です。
                             






***短編*** <続>雪のいと高う降りたるを ***










嬉しそうに小さな尻尾を振り、きゃんきゃんと鳴く仔犬を、高彬は夜具の上に下ろした。

ふーむ、と腕を組んだかと思うと、天井を見上げ何事かを考え込んでいる。

その顔は真剣そのものと言う感じで、あたしはまたしても吹き出してしまった。

目を閉じ、しばらく考え込んでいた高彬は、ゆっくりと目を開けると

「この際───」

と言いながら、あたしに仔犬の隣に座るように促した。

あたしと仔犬、揃って高彬の前に座る形になると

「この際、どちらかに我慢してもらうことになるだろう」

重々しく口を開いた。

「どちらかって?」

「瑠璃さんか、仔犬にか、だ」

あたしと仔犬を交互に見ながら言う。

「・・・・・」

「瑠璃さんに、仔犬に見られてても仕方ないと諦めてもらうか・・・」

「いやよ」

「仔犬に向こうで待っててもらうか、だ」

「・・・・・」

「だけど、今の状況からして、仔犬が大人しく向こうでコトが終わるまで待っててくれるとは思えない」

「そうね」

「だとすると、おのずと・・・」

「ちょっと待って」

話の先が見えて、あたしは慌てて口をはさんだ。

「あのぅ・・・、高彬が我慢すると言う選択肢はないの?」

「ない」

間髪入れずにピシャリと言い切られ、あたしは小さく息を付いた。

何、こんなところで男らしさを醸し出しているのかしら・・・・

ふと、視線を落とすと───

「ねぇ、高彬。寝ちゃったわ」

お座りの姿勢から、いつのまにか仔犬は丸くなっていて、夜具の上でスヤスヤと眠っていたのだ。

耳を突いても背中を撫ぜても起きる気配はない。

「夜具の上は暖かいものね」

「うん」

小声で言い合い

「仔犬がここで寝ちゃったんだから仕方ないわね。あたしたちもこのまま寝ましょうよ」

横になりかけると、高彬に制されてしまった。

何を思ったのか、高彬は衾を手に取り、それを床に広げている。

怪訝な顔で見るあたしに向い、にっこりと笑うとトントンと床を叩いて見せた。

「・・・まさか・・・床で?!」

びっくりして思わず大声が出てしまう。

高彬はコクリと頷くと、あたしの手を引いた。

「ま、待ってよ。床の上でなんて寒いわよ」

「大丈夫だよ。炭櫃だってあるし、衾だって敷いたし」

「でも・・・」

言いよどむと───

キラリと高彬の目が光った。

「何ならぼくが下になるからさ。瑠璃さんが上で・・」

「なっ・・・!」

その意味ありげな言い方にかぁっと顔が熱くなる。

ドサクサに紛れて、あ、あ、あんたは、な、なんちゅうことを───!

そうして───

まんまと高彬の術中に嵌ったあたしは、高彬の指導の元、高彬の願った通りのことをしてしまい・・・

───高彬の裸の胸に倒れ込みながら固く目を瞑る。

嗚呼、もう!

恥ずかしさで顔から火を噴きそう・・・・

あたしが死ぬほどの恥ずかしさを味わっていると言うのに、高彬と来たら

「結構な運動量だろ?いつものぼくの苦労も少しは判ってくれた?」

笑いを含んだような声で言い、満足そうにあたしの髪なんか撫ぜている。

余裕しゃくしゃくな振る舞いが、憎たらしいったらありゃしない。

もうもう、絶対にあんなことしないんだから!

そう言ってやろうとキッと顔を上げると、思いがけずに高彬の優しい顔があって、あたしは言葉を飲み込んでしまった。

しばらくの間、見つめ合い、ふいに高彬の両手があたしの頬を包んだ。

「こういうの、瑠璃さんが嫌がるの判ってたけど・・・でも、ほら、ぼくも男だからさ・・・」

いったん言葉を切り、小さく息をつくと

「その・・気になるって言うか・・・、試してみたいって言うか・・・」

「・・・・・」

「瑠璃さんのああ言う姿見れるのぼくだけだと思うと嬉しいし・・・それに・・すごく可愛いと思ったし・・・」

「・・・・・」

「・・・・嫌なことさせられて、怒ってる?」

心配そうにあたしの顔を覗き込む。

「・・・・・・」

あたしは静かに目を閉じた。

ずるいわ、高彬。

そうやって、ふいに本音を吐露するなんて。素直になるなんて───

「瑠璃さん?」

お伺いを立てるような声で呼ばれ、観念してあたしは首を振った。

「・・怒ってないわ」

本気でなんか怒れない。

高彬がホッとしたように大きく息を付き、そのせいで高彬の胸が上下したのが直に伝わってくる。

脱ぎ捨ててあった衣裳を高彬が背中に掛けてくれ、あたしたちはすっぽりと包まった。

「たまには、こういうのも・・ね。・・・いい?」

耳元で聞かれ、気付けばあたしはコクンと頷いていた。

本気でイヤだと首を振るには、高彬の胸はあまりに暖か過ぎた。

会えない四日間、あたしだって寂しかったんだから・・・

ひし、と高彬の胸にしがみつくと、背中に回る高彬の腕に力が入った。

几帳の向こうで、夢でも見ているのか、仔犬の「くぅん」と鳴く声がした。





<終>

(←お礼画像&SS付きです)

コメントの投稿

Secre

非公開さま(Mさま)

Mさん、おはようございます。

このシーンを微に入り細に入り書くとしたら、別館ですよね~(笑)
おっしゃる通り、こういう時の高彬はかなり強気だと思います!
なんせ愛染明王を秘めた人ですからねぇ・・(笑)

非公開さま(Rさま)

Rさん、おはようございます。

えぇと、まずは・・・・早くてすみません(笑)
高彬の名誉のためにご説明しますが(笑)一応、あれやこれやあったんですよ。
でもそこは、すっぱり!割愛です。
「らぶらぶ暖かキャンペーン」絶賛開催中ですものね、堪能させてあげましょう(^_-)-☆

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

非公開さま(Nさま)

Nさん、こんばんは。

こういう状況だと高彬は強気モードのようですよね。
だってお若いのに四日ぶりですし・・・(笑)
もっともっと甘々のを書きたいです~(^_-)-☆

ありちゃんさま

ありちゃんさん、こんばんは。

> 忙しかった、と言うか、現在進行形です。確定申告という一大イベントが控えてるもんで。(๑°⌓°๑)

確定申告はものすごく大変だと聞いています。
年末からずっとお忙しそうですものね。
身体には気をつけてくださいね(^^)/

> 熱くて上着を脱がなきゃいけないくらいのラブラブをお願いします!(笑)

はい!
思わずプールに飛び込みたくなるくらいのを!(笑)
それくらいのを書く意気込みでがんばりますね~(#^.^#)

非公開さま(Mさま)

Mさん、こんばんは。

寒さが吹き飛んで良かったです~(#^.^#)
私も書いてる最中、エネルギーが沸いてきて(笑)このまま冬を乗り切れそうな気がしてきました。
はい、『下』です。
でもですね、言い訳するわけではありませんが、本編を書きながら「上」とか「下」とか考えてたわけではないのですよ(笑)
Mさんのコメント読んで、イチャイチャかぁ・・・と考えていたら、ふいに「上」と「下」が浮かんだのですよ!
もうそこからは40分くらいで書きあげましたから!
コメントでたくさんの「妄想の源」をいただいています。
本当にいつもありがとうございます(*^_^*)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

そうだったのか。

高彬の本懐はそのカタチだったのか…。たまには 、乗られ…以下自粛(笑)

忙しかった、と言うか、現在進行形です。確定申告という一大イベントが控えてるもんで。(๑°⌓°๑)
でも、高彬と瑠璃に元気を補充して貰ってます。
熱くて上着を脱がなきゃいけないくらいのラブラブをお願いします!(笑)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

瑞月

Author:瑞月
瑞月(みずき)です。

ランキングバナー

  ↑
ランキングに参加しています。
楽しんでいただけましたら
クリックで応援をお願い致します。
1日1クリック有効です。
初めにお読みください
**当ブログの簡単な説明です**
当ブログは「なんて素敵にジャパネスク」の二次小説を掲載しております。 二次小説と言う言葉を知らない方や苦手な方は閲覧ご注意ください。 また読後のクレームはお受けできません。 「ごあいさつ<最初にお読みください>」も合わせてご一読下さい。
カテゴリ
別館
乳姉妹ブログ
日記ブログ
掲示板
最新記事
ご訪問ありがとう(H23.11.28-)
**オンラインカウンター**
現在の閲覧者数:
コメントありがとうございます
なんて素敵にサイト様 (ジャパネスク)
なんて素敵にサイト様(他ジャンル)
お礼SSや「他己紹介」があります。
web拍手 by FC2
** あれこれ投票所 **
お好きなジャンルをお選びください。 投票は何度でも可能です。
*** あれこれ投票所2 ***
メールフォーム(ご用の方はこちらから)

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
月別アーカイブ