Can't Help Falling in Love!15

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




           注)このお話は現代編・瑠璃バージョンです。
             時は現代、二人は大学生!
             「妄想もここに極まれり」のスペシャル・バージョンです。
             どんな妄想もウェルカム!な方は、スクロールしてどうぞご覧ください。  
             




          ***********************************************








 Can't Help Falling in Love!15








あたしは心の中でガッツポーズを作り、高彬の気が変わらないうちにローソクに火をつけた。

「ハッピーバースデー、トゥーユー・・・」

と自分で歌いだし、歌いださない高彬に目配せを送る。

やがて、聞こえるか聞こえないかの小さな声で高彬が歌いだし、その歌声を聞いてるうちにあたしは何だかわけもなく感動してしまった。

剣道してる高彬も凛々しくてかっこいいけど、こんな風に自信なさそうにしてる高彬もすごくいい感じだもの。

あー、あたし、やっぱり高彬が好きなんだわ。

「・・・ディア、瑠璃さーん」

のところでは、あやうく涙まで出そうになって、あたしはわざとらしく笑って見たりした。

歌が終わりローソクの火を吹き消すと、高彬は手を叩きながらもそっぽを向いてしまった。

「高彬」

「・・・・」

「ありがと」

あたしは我慢できなくなって高彬の隣に行った。

「ありがと。高彬の歌、聞いちゃった」

本当にあたしには最高のプレゼントだったわ。

「・・・下手くそだっただろ」

むくれてそんなことを言う高彬も可愛くて、あたしは小さく笑って頭を振った。

「聞きたかったら、嬉しい。ほんとに聞きたかったの。聞いたことなかったから」

「・・・うん」

「怒ってる?」

恐る恐る聞くと、高彬は首を振った。

「じゃあ、こっち向いてよ。高彬」

ゆっくりと向き直った高彬の指に触れ、そっと絡め取ってみる。

高彬がはっとしたように顔を上げ、目が合った。

すぅっと高彬の頬が赤くなり、やがて

「誕生日、おめでとう」

いつもの優しい声、優しい表情だった。

「ありがとう」

「瑠璃さんの方がふたつも年上になっちゃったね」

「やあね、おばさんって言いたいの」

からかうように言われて怒ったふりをすると、ふいに高彬に抱き寄せられてしまった。

「そんなんじゃないさ」

耳のすぐそばで高彬の声が聞こえて、あたしは目を瞑った。

「ねぇ、瑠璃さん。秋にはぼくの誕生日が来る」

「うん」

「プレゼント、今からリクエストしてもいいかな」

どことなく含みを持たせた言い方にピンと来るものはあったけど、それでも無邪気に気付かない振りをする。

「いいわよ。早めに準備しておけるし」

ごめんね、高彬。女心をわかってね。

「準備の必要なものじゃないんだ」

「・・・・・」

あたしはゆっくりと息を吸った。

「何だかわかる?」

目をのぞき込まれて、心臓がドキンと音を立てる。

「・・・芝刈り?」

いつかの会話を思い出しておどけて言うと

「こら」

軽く鼻をつままれて、その手つきが優しくて、あたしは嬉しくなってしまった。

高彬の顔が近づいてきて、あ、と思った時にはキスをされていた。

「ぼくが欲しいプレゼントは瑠璃さんだ」

「・・・・・」

男の人って・・・ずるい。

そういう言葉を隠し持ってるんだから。

さんざん悩んで看板まで作ろうかと思ってたあたしが、バカみたいじゃない。

逃げ場のないまっすぐな言葉は、息が止まりそうなほど嬉しくて、あたしは小さく頷いた。








*** to be continued ***


(←お礼画像&SS付きです)

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Secre

cookiemomさま

> ふたりがあまりにもかわいらしくて悶えますね!

えぇ、一緒に悶えましょう!(笑)

> 前世(?)ではハプニング続きでしたから…(*^ ^*)

現世でもハプニング続き・・・(笑)

かいちゃんさま

> ストーリーを読んでいて、昔の若い頃の自分を思い出しちゃいました(笑)

今度、かいちゃんさんの若い頃の恋物語、聞かせてくださ~い!
そして、ネタ作りの参考にさせてもらっても・・・良いですか?(笑)


みそさま

> しかし同じ瑠璃視点でも平安より現代版の高彬の方がカッコ良く見えるのはなぜ?(気のせい?)

気のせいじゃないと思います!
調子によって高彬をかっこよくしすぎたかも・・(笑)
趣味、丸出しでスミマセン(笑)

No title

ふたりがあまりにもかわいらしくて悶えますね!
高彬への誕生日プレゼントは先にあげちゃってもいいと思います!
前世(?)ではハプニング続きでしたから…(*^ ^*)

No title

きゃー(*^3^)/~☆ついに瑠璃さんに予約取れましたね(*^3^)/~☆高彬良かったね(*^3^)/~☆あ、瑠璃さんも(笑)立て看板作らなくて本当に良かったね(笑) 瑠璃さんのあらかじめ気づいてるのに知らないふりするとこに乙女心が見えてキュンキュンしましたp(^-^)qストーリーを読んでいて、昔の若い頃の自分を思い出しちゃいました(笑)こんなに可愛くないですけどね(笑)続きが気になって仕方ないです(〃∇〃)

現代版バンザイ!

同じシーンでも視点が変わると新鮮ですね!
瑠璃の乙女心とか高彬を好きな気持ちが全開で可愛い…。
まさにタイトル『Can't Help Falling in Love!』通りですね~♪
しかし同じ瑠璃視点でも平安より現代版の高彬の方がカッコ良く見えるのはなぜ?(気のせい?)
惚れた弱みかしら?
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当ブログは「なんて素敵にジャパネスク」の二次小説を掲載しております。 二次小説と言う言葉を知らない方や苦手な方は閲覧ご注意ください。 また読後のクレームはお受けできません。 「ごあいさつ<最初にお読みください>」も合わせてご一読下さい。
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