Can't Help Falling in Love!14

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




           注)このお話は現代編・瑠璃バージョンです。
             時は現代、二人は大学生!
             「妄想もここに極まれり」のスペシャル・バージョンです。
             どんな妄想もウェルカム!な方は、スクロールしてどうぞご覧ください。  
             




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 Can't Help Falling in Love!14








「おかえり」

カチャリとドアが開くと、出掛ける時とは違ってホッとしたような顔をした高彬が入ってきた。

あたしが立っていてびっくりしたのか少し眉が上がり、それでも

「ただいま」

とにっこりした。

手には白く四角い箱を持っている。

ケーキ、どうやら無事、買えたみたいね。

「テラスから、高彬のクルマが見えたから」

出迎えたことが恥ずかしくなってぶっきらぼうに言うと、あたしはさっさとリビングに戻った。

遅れて入ってきた高彬を手招きし

「すごいでしょ。全部、あたしの好きなものばかりよ」

テーブルに並んだ料理を見せると、高彬は

「これは・・・店なんかよりよっぽどごちそうだね」

感心したように言い、テーブルに戦利品の箱を置いた。

「どんなケーキ買ってくれたの?見てもいい?」

食事の最中、我慢できずに聞くと

「それよりも瑠璃さんの欲しいもの聞くのが先だ。何が欲しいの?」

と切り返されてしまった。

歌・・・なんだけど、いざとなると恥ずかしいわね。

言いよどんでいると

「何が欲しいの?」

重ねて聞かれて、あたしは腹をくくった。よし、言っちゃおう。

「高彬にね、歌って欲しいの」

「は?」

あたしの言ったことがよっぽど意外だったのか、高彬はポカンとした。

「歌よ、歌。ハッピーバースデーの歌」

「・・・・・」

案の定、高彬の反応は良くなかったけど、気付かないふりしてあたしはそのまま言葉を続けた。

「知らない?ローソク消す前に歌う歌。ハッピバースデー、トゥーユーって歌」

口ずさむと

「知ってる」

何ともそっけない返事が返って来た。

うーむ、この様子だと望み薄かな・・・?

でもここで諦めるわけにはいかないのよ。

「それをね、歌って欲しいの」

これでどうだ、とばかりに最上級の笑顔を作ると、高彬は釣られるどころかあたしを恨みがましい目で見てきた。

「・・・瑠璃さんも知ってるだろ」

「何を?」

「ぼくが・・・音痴なこと」

言いずらそうそうに悔しそうに言う。

「音痴らしいってことは聞いてるけど、考えてみたら高彬の歌って聞いたことないんだもの」

ほんの少し高彬の表情が動いた、ような気がした。

あと一押し!

「聞いてみたい」

「いいよ、聞かないで」

駄々っ子のように唇をとがらせて言う。

「ね、いいでしょ。お願い。あたしも一緒に歌うから」

胸の前で手を合わせると、ややしばらく黙りこくっていた高彬は諦めたように吐息して小さく頷いた。

やったね!

あたしは心の中でガッツポーズを作り、高彬の気が変わらないうちにローソクに火をつけた。









*** to be continued ***


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