**現代編***  You Can't Hurry Love !23 ***

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




           注)このお話は現代編です。
             時は現代、二人は大学生!
             「妄想もここに極まれり」のスペシャル・バージョンです。
             どんな妄想もウェルカム!な方は、スクロールしてどうぞご覧ください。  
             




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You Can't Hurry Love !23




 




「あたしは前から代田くんとだって普通にしゃべってたし、子どもたちとだって仲良くしてた。・・・チャラチャラなんて・・・してないわ」

少し興奮が収まったのか、いくぶん、落ち着いた声で瑠璃さんが言った。

ごめん、言い過ぎた・・・そう言いたいのに、言葉が出てこなくて、ぼくはじっと瑠璃さんを見ていた。

瑠璃さんはふいに目をそらすと

「今まで言えなかったけど・・・あたし・・・・ずっと高彬が好きだった。あんたは覚えてないと思うけど、小学生の頃『ふーふ』ってからかわれたことがあって、その時、すごく悔しかったの。それなのにあんたは笑ったのよ。なんだ、そんなことかって」

「・・・・・・」

「子どもたちに『恋人なの?』って聞かれたときもそうよ。あたしが恥ずかしくて『ただの幼馴染よ』って言ったら、その時も高彬は笑ってるだけだったわ・・・」

「・・・・・・」

「それで思ったの。高彬は、あたしのこと、幼馴染にしか思ってないんだなって。送り迎えだって、父さまに頼まれたから仕方なくしてるんだなって」

瑠璃さんの唇は、さっきの衝撃のせいか血がうっすらと滲んでいた。

「だから、嬉しかったの。あの日、好きだって言われて。結婚してから、高彬が・・・キスしようと思ってるのはわかってた。だけど・・・」

瑠璃さんは唇をなめて、血の味に少し顔をゆがめた。

「だけど、どうしていいかわからなかったの。だって、あんまり急だったんだもの。幼馴染から、急に夫婦になっちゃって、どうしたらいいかわからなかったのよ。あたし、恋なんか・・・したことなかったし・・・人を好きになったのも、高彬しかいないんだもの・・・」

そう言った瑠璃さんの目から、涙が一筋伝い落ち、それを瑠璃さんは手の平でぬぐった。

「高彬、納得するまで待ってくれるって言うし、だから、あたしは少しずつ、高彬と近づいて行きたかった・・・」

また涙が瑠璃さんの頬を伝った。

「高彬の第2ボタンだから受け取ったの。他の人のだったら受け取らなかったわ。あたし・・・他の人にチャラチャラした覚えなんかないのに・・・ひどい」

瑠璃さんはそう言うと、リビングを出て行き、少しするとバタンと玄関のドアが閉まる音がした。

呆然と立ち尽くしていると、携帯が鳴り、反射的に出ると

『藤原くん?あたしよ、名関。今日は出席、ありがと。いろいろ盛り上げてくれて、おかげで楽しいクラス会だったわ』

「名関、悪い。今は・・・」

『忘れないうちに伝えておくわ。約束の瑠璃の夢見るキスシーン。あの子ねぇ、こう言ったのよ。初めてのキスは、好きな人に大切に思われながら優しくしてもらえれば、それだけでいいって。泣かせるわよねぇ・・・』

「悪い、名関。切るぞ」

『ちょ、ちょっと、藤原くん・・』

くそっ。

携帯を、半ばソファに投げつけるようにして、急いで玄関に向かう。

瑠璃さんの、そんなささやかな夢を叶えてあげられなくて、何が夫だ!何が幼馴染だ!

自分を殴りつけたくなる。

そうだ、瑠璃さんは言っていたじゃないか。

『待ち合わせしてデートしたり、長電話したり、ドキドキするような恋に憧れていた』って。

そうして・・・・ぼくはこう言ったんだ。

『そんなこと、結婚してから、全部、出来るじゃないか』って。

なのに、ぼくは、ぼくの身勝手で、瑠璃さんを自分のものにしたい一心で、瑠璃さんに触れることばかりを考えていた・・・!

あせって先に進むことばかりを考えていたんだ。

まだ、そう遠くには行ってないはずだ。

玄関のドアを開けると、うずくまる・・・・瑠璃さんがいた。






*** to be continued ***



(←お礼画像&SS付きです)

コメントの投稿

Secre

非公開さま(Kさま)

Kさん、こんにちは。

「現代編You Can't Hurry Love !23」私も、今、読み返してみました。
「瑠璃ガール」から約1年後の2人ですが、確かに、合わせて読むと切なさを感じました。
早く、3月まで時を進めて上げたい気持ちと、もっとジレジレして欲しい気持ちで、心が千々に乱れます・・・
またお付き合いくださいね。

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ヨッシーさま

> 高彬、男らしく決め手ね。

お楽しみに!いつも応援ありがとう!

かいちゃんさま

>瑞月さん頑張ってくださいねd=(^o^)=b

お気遣いありがとうございます~♪いつも応援コメントありがとう!

みそさま

> 瑠璃の告白に高彬がオトコを見せてくれることでしょう。

お楽しみに~♪応援ありがとう!

ももさま

> がんばれ~高彬!!行け~!!

高彬、行きますよ~。応援、ありがとう!

No title

高彬、瑠璃さんにこんなに思われて良かったね♪薫君に感謝だね。こんな事なかったら瑠璃さんも言ってないだろうし。心配しなくても良かったみたい( ̄∇ ̄*)ゞ 高彬、男らしく決め手ね。

No title

頑張れ高彬!次は優しくねρ( ^o^)b_♪♪みんな応援してるからねρ( ^o^)b_♪♪最終回までもう少しでしょうか?瑞月さん頑張ってくださいねd=(^o^)=b

いよいよ物語も佳境に入ってきましたね!

瑠璃の告白に高彬がオトコを見せてくれることでしょう。
楽しみです。(≧∇≦)

No title

瑠璃ちゃんちゃ~んと最初から高彬が好きだったのね!!
なんだか嬉しい(笑)
玄関の前にいてくれてよかった~!!
がんばれ~高彬!!行け~!!
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瑞月(みずき)です。

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