**現代編***  You Can't Hurry Love !19 ***

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




           注)このお話は現代編です。
             時は現代、二人は大学生!
             「妄想もここに極まれり」のスペシャル・バージョンです。
             どんな妄想もウェルカム!な方は、スクロールしてどうぞご覧ください。  
             




          ***********************************************








You Can't Hurry Love !19






「まぁまぁ、ご夫婦おそろいで」

店の入り口の即席で作ったと思われる受付で、名関がにやりと笑ってぼくたちを出迎えた。

イタリアンレストランを貸しきってのクラス会は盛況のようで、もうすでに店内には明るい笑い声があふれている。

「亜実、受付ひとりでやってるの?大変じゃない。言ってくれれば手伝ったのに」

瑠璃さんがそういうと

「お金の扱いは一人でやったほうがいいのよ。他に人がいると思うと甘えが出て、それが慢心につながるわ」

名関は名簿にチェックを入れながら、顔を上げずに言った。

「ふぅ~ん・・・」

あやふやに頷く瑠璃さんを横に、ぼくが二人分の会費を払うと、名関は

「確かに」

と言いながら受け取り、てきぱきと領収証を差し出した。

「領収証・・・」

「しっかりしてるのねぇ・・」

思わず瑠璃さんとかわるがわる呟くと

「こんなの常識よ。後で払った払わないでもめなくて済むでしょ」

名関は胸を張り、つんと顎をあげた。

「・・・さ、席に座って。皆、お待ちかねよ。瑠璃はあっち、藤原くんはあっち。一応、クラスごとに席をわけてあるから。宴もたけなわになった頃には、どこに座ってもいいから」

最後の言葉はぼくに向かって言うと、片目をつむってみせた。

ぼくたちは軽く合図をして、それぞれの席に向かう。

皆に出迎えられ、少し照れくさそうに座る瑠璃さんを遠目に見ながら、ぼくは小さくため息をついた。

あの日以来、どうも瑠璃さんとぎくしゃくしたままなのだ。

瑠璃さんとは今まで、絶交したり(と言っても瑠璃さんから一方的にだけど)怒鳴られたり(これも瑠璃さんから)したことは何度もあったけど、こんな風に気まずい気分のまま、だけど表面的には普通に過ごしている、ということはなかった。

月曜からこっち、朝、会えば「おはよう」と言い合うし、夕飯も一緒に食べる。

何もかもいつも通りなんだけど、でも、どこかが違う・・・という状態が続いているのだ。

普通に話すから謝るきっかけもないし、かといって、謝らなければいけないことをしたわけでもない。(と、少なくともぼくはそう思っている)

実を言うと、瑠璃さんが言った<価値観>と言う言葉に、ぼくは密かに打ちのめされていた。

ぼくは瑠璃さんに、代田に対して毅然とした態度を取ってもらいたかったし、瑠璃さんは瑠璃さんで、そんなことするのはみっともないと思ったらしい。

それに対して<価値観が違う>なんて言われたら、もう太刀打ちできない気がする。

だけど、そんな<価値観>なんて言葉を出さなければいけないほど、難しいことじゃない気がするんだよな。

大体、瑠璃さんは・・・・

「藤原くん、お久しぶり。大学はどう?」

隣に座っている女子に話しかけられて、思考が遮られた。

名前は・・・なんだっけ?

「あ、あぁ。楽しくやってるよ」

「そう。でも・・・びっくりしちゃった。藤原くんが結婚なんて」

耳打ちされるように言われて、少し身体を引く。

「早く決めすぎよ、藤原くん。もったいない。そりゃ、瑠璃はいい子だけど、世界中にはた~くさんの女性がいるんだから。もっと藤原くんに合う女性がいるかもしれないじゃない」

「そうよ、そうよ」

近くに座っていた他の女子たちまで口を出してきて、いつのまにかぼくが結婚したことへのブーイング合戦になってしまった。

「藤原くんとデートしてみたかったぁ」

「チョコのお返し、もらってないわよ」

「ねぇねぇ、アドレス教えてよ」

矢継ぎ早に言われて閉口する。

参ったなぁ・・・・

これだから女っていうのは・・・

と言うか、どうしてぼくの回りは女子ばかりなんだ?

いくら任意参加のクラス会だからって、男女半々の比率のクラスでこれはおかしいだろ。

名関のやつ、さては図ったな。

なんとなく視線を感じて、ふと見ると、瑠璃さんと目が会った。





*** to be continued ***



(←お礼画像&SS付きです)

コメントの投稿

Secre

maiさま

> 平安時代、後宮でこんなふうに女房達に迫られていたに違いない(笑)

だと思います!
でも堅物で朴念仁だから、気がつかない・・・(笑)

No title

平安時代、後宮でこんなふうに女房達に迫られていたに違いない(笑)

ヨッシーさま

ふふふ~。今後の展開をお楽しみに~!

かいちゃんさま

> この物語に私もいたら女子軍団に入ってそう♪

あはは~。同じく私も、です(笑)

No title

嫉妬する瑠璃さんが見れるかな?高彬ばかりが嫉妬してるので瑠璃さんもして欲しいな。高彬喜ぶでしょうね。それに名関さんは、瑠璃さんの夢見るキスシーンを教えてくれるのかな?気になります。

No title

この物語に私もいたら女子軍団に入ってそう♪後ろの席に座って勉強教えてもらいたい♪全然入ってこないやろけと♪

ももさま

> 高彬、もててますね~!!

近くにいたら絶対、好きになってたと思いま~す(笑)

No title

高彬、もててますね~!!
でも、本人にとっちゃぁ、いい迷惑ですよね(笑)
このあと、瑠璃のやきもちもみれるのかなぁ?
プロフィール

瑞月

Author:瑞月
瑞月(みずき)です。

ランキングバナー

にほんブログ村

ランキングに参加しています。
楽しんでいただけましたら
クリックで応援をお願い致します。
1日1クリック有効です。
初めにお読みください
**当ブログの簡単な説明です**
当ブログは「なんて素敵にジャパネスク」の二次小説を掲載しております。 二次小説と言う言葉を知らない方や苦手な方は閲覧ご注意ください。 また読後のクレームはお受けできません。 「ごあいさつ<最初にお読みください>」も合わせてご一読下さい。
カテゴリ
別館
乳姉妹ブログ
日記ブログ
掲示板
なんて素敵にサイト様 
最新記事
ご訪問ありがとう(H23.11.28-)
**オンラインカウンター**
現在の閲覧者数:
コメントありがとうございます
お礼SSや「他己紹介」があります。
web拍手 by FC2
** あれこれ投票所 **
お好きなジャンルをお選びください。 投票は何度でも可能です。
*** あれこれ投票所2 ***
メールフォーム(ご用の方はこちらから)

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ