**現代編***  You Can't Hurry Love !7 ***

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




           注)このお話は現代編です。
             時は現代、二人は大学生!
             「妄想もここに極まれり」のスペシャル・バージョンです。
             どんな妄想もウェルカム!な方は、スクロールしてどうぞご覧ください。  
             




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You Can't Hurry Love !7







子どもたちが遊びに来た日のことを、ぼくは思い出していた。

あの日、子どもたちが帰ったあと、ぼくは瑠璃さんに話したのだ。

つまり・・・結婚と「コービ」の深い関係を。

「コービ」なんて言葉、普通に生活していたらそうそう出てくる言葉じゃないし、だとしたら、これは千載一遇のチャンスではないか・・・と、とっさにそう思ったぼくは、のんびりと紅茶をすする瑠璃さんにレクチャーしたのだ。

ポカンと聞いていた瑠璃さんは、やがて赤くなったり青くなったりして、最後は途方にくれたような顔をしていた。

何度も頭の中で反芻しているかのように目が動き、ゆっくりと口を開いた。

「つまり・・・人間は発情期に関係なくコービをして、それは赤ちゃんをつくる目的と、もうひとつは・・・」

「愛情表現、だ」

「・・・うん」

どこまでわかっているのか、あやふやに頷き、困ったような顔でぼくを見た。

「つまり、あたしと高彬も・・・」

「まぁ、普通に考えたらそういうことになる」

「・・・・」

気持ち、瑠璃さんが身体を遠ざけたので

「逃げなくていいよ、瑠璃さん。瑠璃さんが納得するまで嫌がることはしないって言うのは、そういう意味なんだから」

「・・・・・」

「結婚したこと、後悔してる?」

ふと心配になって聞いてみると、瑠璃さんは頭を振った。

「・・・それは、ないわ。ただ・・・ちょっと、びっくりって言うか納得って言うか・・」

「納得?」

「うん、何か今の話を聞いて、今まで不思議に思ってたことがつながったっていうか、パズルのピースがはまったっていうか・・・。ほら、今までそういう話をちゃんとしてくれる人がいなかったから」

「そうか」

頷きながら、ぼくはぼくで納得する思いだった。

瑠璃さんの母上さまは、瑠璃さんが10歳の頃に亡くなっていて、瑠璃さんははっきりとは言わないけど、きっとその辺りも瑠璃さんが無知だったことと関係しているのかも知れない。

10歳と言ったら、少しずつ知識が増えてくる頃で、その時期は母上さまのご病気や入院で瑠璃さんちは大変なときだったのだ。

母上さまが亡くなったあとは、ばあやが瑠璃さんのお世話というか教育をしていたのだけど、このばあやと言う人が生涯独身の元シスターと言う人で、そういう関係の知識を瑠璃さんに教えなかったに違いない。

父親が娘に性教育をするというのも考えにくいし、融なんてもってのほかだし。

瑠璃さん自身、テレビをあまり見ない人で、その時間があったら邸内にある馬舎にいって馬を撫ぜたり、庭を散策するのが好きな人だったしな。

そういう環境で育った瑠璃さんには一風変わった雰囲気が漂っていて、きっとクラスメートもそういう瑠璃さんをからかったりして反応を楽しんでいただけで、瑠璃さんの言うとおり、真面目にそういう話をしたことなんかなかったのかも知れない。

人に歴史あり、と言うか、何にでも理由はあるもので、ぼくは瑠璃さんが無知だったことまでもが瑠璃さんの人生の一部のように思えてきて、そんな瑠璃さんが愛おしくなってしまい困った。

まぁ、ありていに言うと「発情」してしまったってことなんだけど。

だけど「瑠璃さんが納得するまで嫌がることはしない」と言った言葉は嘘じゃないから、なんとか、名関言うところの<剣道で培った精神力>で踏みとどまった。

結婚とコービの関係を知っても、瑠璃さんはぼくとの結婚に拒絶反応を示さなかったわけで、それがわかっただけで、今のところは良しとしなければいけないのかも知れないな。

こうして手をつないで土手を歩いているだけで、ぼくも充分に幸せなわけだし。

瑠璃さんにポロポーズしたのは、まだ早春で、それから2ヶ月しかたっていないのに日差しは驚くほどに強くなっている。

ちょうど正面からの西日に、ぼくたちは目を細めながら歩いた。

遠くで5時の鐘が鳴り、河原で遊んでいた子どもたちがクモの子を散らすように帰って行った。

来週末はどこに行こうかと言う話になり、瑠璃さんが植物園に行きたいと言うことで、来週の予定が即決した。

何でもその植物園はバラ園が有名らしくて、ちょうど今が見頃だと言う。

「クルマで1時間くらいで行けると思うよ」

「なるべく早く行きたいわね。すごく混むんだって」

「じゃあ早く家を出よう。瑠璃さんが起きられたら、だけど」

「起きられるわよ。高彬こそ寝坊しないでよね」

「心配なのは瑠璃さんだよ」

「高彬よ」

「瑠璃さんだ」

「高彬」

言い合いながら、じゃれあうように身体をぶつけ合う。

もしかしたら、今、ぼくはとんでもなく甘い顔をしているのではないだろうか。

こんなところ、剣道部の後輩には見せられないな・・・。




*** to be continued ***


7話目まで進んだと言うのに、まだ土手のまま。

予定では15話くらいで「初チュー」達成!と考えているので、どんどん話を進めていきたいと思います。

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(←お礼画像&SS付きです)

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Secre

ももさま

> 一歩前進!! 高彬、がんばれ~!!

そうですね!一歩前進しました。
のんびり・・・だけど、確実に!

No title

人間は発情期に関係なくコービすることをレクチャーできて一歩前進!!
高彬、がんばれ~!!
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瑞月

Author:瑞月
瑞月(みずき)です。

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