**現代編***  You Can't Hurry Love !6 ***

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




           注)このお話は現代編です。
             時は現代、二人は大学生!
             「妄想もここに極まれり」のスペシャル・バージョンです。
             どんな妄想もウェルカム!な方は、スクロールしてどうぞご覧ください。  
             




          ***********************************************








You Can't Hurry Love !6






ほんと、夕飯と言わず、朝食もランチも、瑠璃さんが食べられたらなぁ・・・。

そんな不埒な思いが頭をかすめると、視線に気付いた瑠璃さんが「何?」と言う顔で覗き込んできた。

「じゃあ、夕飯はパスタにしようか」

まさか、考えてたことをそのまま言えないからそう言うと

「ふふふ、パスタって言うのは冗談よ。高彬、夜は白いご飯が食べたいでしょ」

瑠璃さんは首を振った。

夜は白いご飯・・・?

そういえば。

そんなことをずっと前に言った記憶がある。

確か・・・中学生の頃だったはずだ。

部活に明け暮れていたぼくは、夕方はいつも腹がすいていて、瑠璃さんちで夕飯を食べた時、そんな話をしたような気がする。

そうか、時々、瑠璃さんちで夕飯をご馳走になると、どんなメニューの時でも白いご飯が付いてきていたのは、あれは瑠璃さんが・・・。

洋食のメニューで主食がパンの時も、ぼくにだけはパンの他にお椀に盛られた炊き立てのご飯があって、何でだろう・・・とは思ったけど、まぁ、ご馳走になってる身だし、そのままいただいていたのだけれど、瑠璃さんの口添えがあったというわけなのか。

さすがにドリアと一緒に白いご飯が出された時はびっくりしたけれど。

そうかぁ、瑠璃さんだったのかぁ・・・。

七不思議、と言うわけではないけど、何となく疑問に思ってたことが解明して、それがまた嬉しい理由だったから、ぼくはホクホクとした気分になってしまった。

「別に白いご飯じゃなくて、瑠璃さんの食べたいものでいいよ。・・・まだ早いから、クルマ出せば少し遠いところにも行けるけど、どうする?」

「うーん、そうねぇ。亜実からもらったケーキもあるしねぇ・・」

瑠璃さんは指を頬に当てて考え、やがて

「今日は近くで食べましょ。お散歩しながら駅前まで歩くっていうのはどう?」

と提案してきた。

「いいね。そうしようか」

シートをたたみ、二人で土手を歩き出す。

「どうせ駅に行くんなら、亜実と一緒に行けばよかったわね」

「ははは」

瑠璃さんの言葉を白々しい笑いでかわして、瑠璃さんの指先をそっと握る。

一瞬、瑠璃さんの指先が緊張したように固まり、それでもされるがままになっている。

少しずつ指を絡めて深く握り合う。

今のぼくに出来る、精一杯の愛情表現だもんなぁ・・・と、瑠璃さんを見下ろすと、ちょうど瑠璃さんもぼくを見上げたところだった。

何となく笑い合う。

ちょうど向うから人がやってきて、その途端に瑠璃さんが手を離そうとしたので、ぼくはぎゅっと力を込めた。

わかってないなぁ、瑠璃さんは。

心の中でため息をつく。

正真正銘、ぼくらは夫婦で、世間一般では、ぼくたちはとっくに「そういうコト」をやっていると思われてるわけで、今さら、手をつなぐのを見られて恥ずかしがっても遅いんだよなぁ。

ちらりと瑠璃さんを見ると、恥ずかしそうな笑顔を浮かべていて、それでも手を離す気はなくなったのか、おとなしくぼくに手をつながれたままになっている。

何人かの人にすれ違ったけど、ぼくたちはずっと手をつないだまま歩いた。

ふと、名関の言葉を思い出す。

『早く行動に移しておいた方がいいわよ』か・・・。

でも、まぁ、あせって瑠璃さんの心に傷を残してもいやだし、第一、瑠璃さん相手に無理やりコトに及ぼうなんて思っちゃいない。

「夫婦二人でやる大切なこと」が「芝刈り」と言われた時は、あやうく卒倒しそうになったけど、こうして人前で手をつないで歩けるようになっただけでも、すごい進歩だしな。

子どもたちが遊びに来た日のことを、ぼくは思い出していた。



*** to be continued ***


また今週もよろしくお願いします。


(←お礼画像&SS付きです)

コメントの投稿

Secre

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

ヨッシーさま

> 高彬と瑠璃さんの初々しさが良いな(*≧∀≦*)

濃厚な二人も良いけど、こういう二人も書いてて楽しいです!

高彬と瑠璃さんの初々しさが良いな(*≧∀≦*) 手をつないで照れる瑠璃さんにニヤニヤです。高彬も可愛くて、抱きしめたいでしょうね。高彬は、かなりもんもんとしてる姿良いな。おあずけ大好き
です。高彬ごめんね( ̄∇ ̄*)ゞ

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

poncoさま

> 高彬くん、それは不埒でもなんでもない、当たり前の思いですよ~(^_-)

高彬へのエール、ありがとうございます!

みみたびさま

> うふふ、高彬、色々考えをめぐらしていますね。

グルグル考えてますね~。

No title

高彬くん、それは不埒でもなんでもない、当たり前の思いですよ~(^_-)

No title

うふふ、高彬、色々考えをめぐらしていますね。若いって素敵。
プロフィール

瑞月

Author:瑞月
瑞月(みずき)です。

ランキングバナー

にほんブログ村

ランキングに参加しています。
楽しんでいただけましたら
クリックで応援をお願い致します。
1日1クリック有効です。
初めにお読みください
**当ブログの簡単な説明です**
当ブログは「なんて素敵にジャパネスク」の二次小説を掲載しております。 二次小説と言う言葉を知らない方や苦手な方は閲覧ご注意ください。 また読後のクレームはお受けできません。 「ごあいさつ<最初にお読みください>」も合わせてご一読下さい。
カテゴリ
別館
乳姉妹ブログ
日記ブログ
掲示板
なんて素敵にサイト様 
最新記事
ご訪問ありがとう(H23.11.28-)
**オンラインカウンター**
現在の閲覧者数:
コメントありがとうございます
お礼SSや「他己紹介」があります。
web拍手 by FC2
** あれこれ投票所 **
お好きなジャンルをお選びください。 投票は何度でも可能です。
*** あれこれ投票所2 ***
メールフォーム(ご用の方はこちらから)

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
月別アーカイブ