**現代編***  You Can't Hurry Love !4 ***

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




           注)このお話は現代編です。
             時は現代、二人は大学生!
             「妄想もここに極まれり」のスペシャル・バージョンです。
             どんな妄想もウェルカム!な方は、スクロールしてどうぞご覧ください。  
             




          ***********************************************








You Can't Hurry Love !4








「高彬、帰ってたのね」

シートに膝を付いた瑠璃さんの手は空っぽで、どうやらお目当てのクローバーはなかったみたいだ。

「がんばって探したけど・・・なかったわ」

名関に向かって言うと、瑠璃さんは靴を脱ぎシートに腰を下ろした。

「瑠璃、がんばり過ぎ。親友を放っぽって」

不機嫌そうな口調の名関の言葉に、瑠璃さんは「ごめん」と手を合わせた。

「四つ葉のクローバーなんて、そう簡単に見つかるもんじゃないだろ」

隣で名関が聞いていることを意識して、そっけなく言うと

「子どもの頃は、もっと簡単に見つけられたんだけど・・・」

瑠璃さんは残念そうに呟いた。

今度、一緒に探してあげるよ、と言いたいところを、これまた名関を意識して堪える。

「あ、そうだ、高彬。亜実にね、ケーキいただいたの。高彬の分もよ」

「へぇ~、そりゃ・・・どうも」

頭を下げると

「どういたしまして」

名関は気取った声で答えた。

「あー、暑い。喉かわいちゃった」

両手でパタパタと顔を扇ぐ瑠璃さんに、充分に冷めた飲みかけのカップを差し出すと、瑠璃さんは「ありがと」と受け取り、一気に飲み干した。

あらわになった白い喉が上下して、思わず目が惹きつけられる。

・・・ほんと、名関じゃないけど、ぼくも良く耐えてるよなぁ・・・。

剣道、やっていて良かった。

「私・・・そろそろ帰るわね」

名関が立ち上がって靴を履き始めた。

「ほんと?じゃあ、駅まで送って・・・」

「いいわよ。一本道だし。景色も良いし、のんびりと散歩がてら歩くわ。それに・・・」

立ち上がりかける瑠璃さんを制すると、名関はにやりと笑った。

「新婚さんのお邪魔しちゃ、悪いし」

「もう!亜実ったら!」

真っ赤になる瑠璃さんを笑い飛ばし

「また明日ね、瑠璃。あ、藤原くん、お土産のケーキ、高かったんだから、ちゃんと味わって食べてよね」

「・・・・」

別れ際の台詞がそれか・・・。

ま、ぼくも名関を見た第一声が「瑠璃さんは?」だったんだから、似たようなもんか。

名関を見送ると、ぼくたちはシートに並んで座った。

傾きかけた初夏を思わせる日差しが川面に降りそぞきキラキラと反射している。

「四つ葉のクローバー、残念だったね」

「子どもの頃は四つ葉のクローバー探すの得意だったんだけどな。才能がなくなっちゃったのかしら・・・」

瑠璃さんは首をかしげた。

「そんなことないだろ」

「それとも、もう必要ないってことなのかしら・・・」

「・・・・・」

数秒、瑠璃さんの言葉の意味を考えて、舞い上がりそうになる気持ちを抑える。

早まるなよ。

「必要ないって・・・どうしてさ」

何気ない風を装って聞くと

「あ、ううん、何でもない」

瑠璃さんは笑って

「それよか、どうだったの?えーっと、慣らし・・・」

話をそらした。

「慣らし運転」

「そう、それ」

「うん、順調だよ」

「気を付けなさいよね。いきなり大型バイクなんて」

「わかってる」

そう。

かねてより希望していた大型バイクの免許を取ったぼくは、瑠璃さんを連れてバイクのディーラーを訪れ、瑠璃さんの好みを聞きつつバイクを選び、それがつい先日、納車されたのだ。

バイクの車種なんかに興味のない瑠璃さんは、何度、教えても「クルマと同じ、プロペラのマークのバイク」としか言わないけれど。

今日はその慣らし運転に行って来たのだ。

「でも、気持ちいいでしょうねぇ、バイクでビューンなんて。あたしも免許取ろうかなぁ」

「それは駄目だ、危ないよ。バイク乗るにはある程度、背がないとね。二人乗りが出来るようになったら乗せてあげるからさ」

そう言うと、瑠璃さんは少し唇をとがらせ、それでも自分でも無理だと思ったのか

「ねぇ、高彬。夕飯は何にする?」

と聞いてきた。





*** to be continued ***



(←お礼画像&SS付きです)

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Secre

霧氷さま

> 瑠璃や融以外の相手との高彬のタメ口が新鮮です♪

同級生に丁寧語で話すというのは、現代にそぐわないと言うか、なんかこういう、ちょっと「オトコ」な高彬、書いてても楽しいんです♪

> 一つ屋根の下で毎日一緒に居ながら何もしないでいるなんて、原作以上の忍耐力ですね!

拷問でしょうねぇ・・・
まぁ、他のカテゴリでは色々してるので(笑)

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瑠璃や融以外の相手との高彬のタメ口が新鮮です♪
一つ屋根の下で毎日一緒に居ながら何もしないでいるなんて、原作以上の忍耐力ですね!
頑張るのよ、高彬!

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