**現代編***  You Can't Hurry Love !2 ***

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




           注)このお話は現代編です。
             時は現代、二人は大学生!
             「妄想もここに極まれり」のスペシャル・バージョンです。
             どんな妄想もウェルカム!な方は、スクロールしてどうぞご覧ください。  
             




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You Can't Hurry Love !2








「その顔は図星ね」

名関はにやりと笑った。

「せいぜいが、手を繋いだってくらいかしら」

にやにやとぼくの顔を見る。

「一つ屋根の下に暮らしていながら、なーんにも出来ないなんて、さぞ辛いでしょうね。かわいそー、藤原くん」

「・・・・・」

「ねぇねぇ、どうしてるの?」

「どうって何が」

「ふふん、判ってるくせに」

おまえ・・・それでも女か。

あのウブな瑠璃さんの親友とは到底思えないな。

「剣道で培った精神力で耐えてるとか?さっすが元剣道部主将!泣かせるわねー」

名関はケラケラと笑った。

「うるさいな」

「その精神力には頭が下がるけど、でも、早めに行動に移しておいた方がいいわよ」

「放っといてくれ」

「生徒会長の代田くん、瑠璃の事、諦めてないってもっぱらの噂よ」

「何だよ、それ。諦めるも諦めないも、もう結婚してるじゃないか」

呆れて言うと

「やぁねぇ、藤原くんたら。結婚なんて紙切れ一枚の契約じゃない。心と身体を縛ることはできないのよ。世の中、キレイごとばかりじゃないのにそんな甘い考えで大丈夫?心配になるわ」

名関はもっと呆れたような声を出した。

「どう言う人生送ったら、18でそんな結婚観を持てるんだよ」

おまえの方が心配だぞ。

「でも・・・」

名関は相変わらず四つ葉のクローバー探しに夢中の瑠璃さんの方を見ると、ふと真面目な声で

「簡単に瑠璃に手が出せない理由はなんとなく判るけどね。瑠璃って女の私から見てもネンネェだし、なんとなーく放っとけないって言うか守ってあげたいって言うか・・・そんな気になるものね」

「・・・・・・」

「思えば瑠璃も不思議な子よねぇ。元気いっぱいで社交的な子だなーと思えば、ひょっとしたら、この子は誰にも心を開いてないのかしら、と思わせるところもあったりでさ。ま、そこが瑠璃の魅力でもあるんでしょうけど。よね?藤原くん」

「・・・あ、あぁ」

自称、瑠璃さんの親友は伊達じゃないんだな。

名関の語る瑠璃さん像は、案外、核心をついていて、心中、舌を巻く。

何となく名関を見ると、名関は「飲む?」とステンレスのボトルを掲げてみせた。

「・・・・」

「やぁねぇ、瑠璃がいれた紅茶よ。私がいれたものじゃないし、別に眠り薬なんか入ってないから安心してよ」

言いながらカップに注ぎ、受け取りやすいように持ち手の向きを変えて差し出す。

ふぅん、案外、こういうところは女らしいんだな。

礼を言って受け取り、一口飲む。

・・・甘い。

確かにこの甘さは瑠璃さんだ。

コーヒーが苦手な瑠璃さんは好んで紅茶を飲むのだけれど、これがまた、たっぷりと砂糖を入れるんだよなぁ。

中学生の頃、瑠璃さんちにお邪魔してるとき、瑠璃さんが紅茶に山ほど砂糖を入れてるのを見て

「太るよ」

と忠告したら、どういうわけだか瑠璃さんが怒り出し、1週間、口を聞いてくれないことがあったっけ。

ぼくとしては、いくら太ってないからと言って、やっぱり砂糖の取りすぎは身体に良くないだろうから、瑠璃さんの身体のことを思って言ったつもりだったんだけどな。

名関の言うとおり、ぼくはオンナ心に疎いのかもなぁ・・・。

「ねぇ、藤原くん」

こもごも考えていたら、名関に呼ばれた。

「何だよ」

名関の口調に不穏なものを感じて身構える。

「教えてあげよっか」

「何を」

「瑠璃が夢見るファーストキスシーン」

「え」

「前にね、皆で話したことがあるのよ。修学旅行の時だったかな。どんなファーストキスが理想かって」

「・・・・・」

「知りたくなーい?何かの時の参考になるんじゃないかしらー?」

「・・・う・・」

知りたくないと言ったらウソになるけど・・・

何だかなぁ、夫たる身で妻とのキスのために、妻の友人の手を借りるのもシャクだし、名関のことだ、何か裏がありそうなんだよなぁ・・・

と思っていたら、案の定

「ただし。ひとつ条件があるわ」

名関はぼくの前に指を立てて見せた。

「言っとくけどな。瑠璃さんの夢見るシーン、聞きたいわけじゃないぞ。だけど、その条件とやら一応、聞いておく」

鷹揚に言ってやると

「無理しちゃって」

名関は鼻で笑った。





*** to be continued ***



すでにドンピシャリ!でお気づきの方もいらっしゃるようですが・・・(みそさま、非公開さま、お見事です!)

「名関亜実」→「ナゼキアミ」→シャッフル→「ミナセアキ」

となっております。

読む時に、煌姫を思い浮かべてもらっても結構ですし、まったくのオリジナルキャラとして読んでいただいても結構です。

少なからず煌姫を意識して書いていますが、でも、必ずしも原作の「煌姫」のキャラクターそのままではないですので。

さてさて、煌姫、もとい名関亜実の条件とはいかに?

それにしても、瑠璃、四つ葉のクローバー探しに熱中しすぎ。

次回は瑠璃に出てもらいたいです。


(←お礼画像&SS付きです)

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Secre

No title

結婚していてチューもまだ、はちょっと可哀想過ぎですねっ(笑)がんばれ高彬!

poncoさま

> 瑠璃がねんねぇ過ぎてびっくりですが・・・

本当にそうですよね。
まぁ、フィクションということでご容赦を。

No title

更新が速くて、読むのが楽しみです。
瑠璃がねんねぇ過ぎてびっくりですが・・・高彬も同じ屋根の下、よく我慢してますね(>_<)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

ヨッシーさま

> 瑠璃さんは、どんなキスシーンを夢みてるのかな?女の子らしい感じかな。

どんなのでしょうね~?お楽しみに!
がんばって更新しますので、またお立ち寄りください。

No title

名関さんは、煌姫みたいに現実すぎますね。もっと結婚に理想をもったら良いのに。なんかあったのかな。瑠璃さんは、どんなキスシーンを夢みてるのかな?女の子らしい感じかな。続きが楽しみです。高彬かっこよく決め手ね。応援してます。
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