***原作シリーズ***悲恋炎上、そして<番外編>***

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』




        注)このお話は一話完結です。
          原作の行間を埋めるような小説ですのでネタバレとなっています。
          原作未読の方はご注意ください。
          

       




***原作シリーズ*** 悲恋炎上、そして<番外編> ***









打てる手はすべて打った、と思う。

階に腰掛け、わたしは少しずつ色づきはじめている鴛鴦殿の庭を眺めた。

むろん、ぼんやりと眺めているわけではない。

他に出来ることはないかと思案しているのだ。

若君が大火傷を負い、この鴛鴦殿に運び込まれたのが十日ほど前の未明。

その頃、わたしは白梅院にいて宮廷からの使者の対応に追われていた。

使者は兵衛佐・源敦資どので、蔵人頭の名代として、つまり実質は帝からの使いである。

「右近少将と連絡が取れない。いずこへ」と聞かれたのだが、かなり切迫した状態であった。

その少し前に右大臣も慌しく宮廷に呼ばれていたので、宮中で何か起きたな、とは思っていたのだが、兵衛佐の来訪でそれが確信に変わっていた。

わたしは若君のご信頼を失っている最中だったので「いずこへ」と聞かれても、答えることができず、それについての少々の歯痒さと、しかしながら、やはり何かあったら帝はすぐに若君を召されるのだという大いなる満足感にひたっていたのである。

鴛鴦殿からの早馬が着いたのは、使者が帰ったすぐあとだった。

顔見知りの使者の話を聞くなり、わたしは度を失い、そのまま奪うように馬を駆って鴛鴦殿に駆けつけた。

慣れない馬ゆえ、途中、何度も落ちそうになったが、それでもわたしは速度を落とさずに走り続けた。

鴛鴦殿に着き、文字通り、馬から転げ落ちるように降り、そのまま若君の病室へと走った。

若君はおられた。

大火傷を負われ、瀕死の状態で。

「若君・・・」

そうお呼びしたのか、しなかったのか、今となっては定かではないが、わたしは一瞬だけ、本当に一瞬だけ、意識が遠のいたのかもしれなかった。

だがすぐに正気を取り戻し、病室を後にした。

大きく息を吸い込み、気合を入れるために両の手で自らの頬を叩く。

落ち着け。落ち着いて考えるのだ。

「守弥。おまえは頭脳専門なんだろ」

いつぞや若君にもそう言われたではないか。

今、出来ること、必要なことはなんだ。

しばしの瞑目ののち、わたしは思いつくすべての手配をした。

伝来の妙薬を所有しているという寺や貴族に使いを出す。

同時に、医師という医師、とりわけ優秀といわれている医師を呼び集める。

すべての情報は把握済みである。もちろん帳面など引っ張り出すまでもない。

わたし自身が、データベースなのだから。

宮廷にも、若君が大火傷を負い重体である旨の急使を走らせた。

わたしの目論見通り、すぐに典薬頭と権侍医が鴛鴦殿につき、同時に禁裏の薬園から練り薬や薬草が送られてきた。

若君はとりわけ帝のご信任が篤い。

そう思うのは、何もわたしの身贔屓などではない証拠である。

数日間、あやうい生死の境をさまよっていた若君は、一昨日あたりから少しずつだが容態が安定してきていらっしゃる。

もちろん、まだまだ予断は許されないということで複数の医師らが看病していることには変わりがない。

わたしは手すりにもたれかかり深いため息をついた。

この十日間、生きた心地がしなかった。

正直、時間の感覚がない毎日であった。

横たわる若君を見たときのあの衝撃。

情けない話だが、思い出すと今でも身体が震える。

若君がどうにかヤマを超えられたのは、国でも有数の医師らの手あつい看護のおかげももちろんあるが、やはり若君ご自身の力も大きいのではないだろうか。

御運のお強さ、日頃の武術の鍛錬による御体力。

そして帝さえも動かしたお人柄。

やはり若君はなくてはならないお人なのだ。

神仏も簡単には召されないということなのだろう。

とにかく、少しずつでも回復していただき、また、いつもの若君に・・・

そこまで考えて、ふと人の気配を感じた。

みると、渡殿をこちらにやってくる人影があり、いくつかの角を曲がったかと思うと、あっと言う間に近づいてきた。

小萩どのである。

若君が運び込まれた翌日から、鴛鴦殿に来ているのだ。

小萩どのは瑠璃姫の一の女房であり、当然といえば当然なのだが・・・。

どうにもやりにくい。

小萩に恨みがあるわけではない。これは誓って言える。

だが、こうして邸内で顔を合わせたときの気まずさを何と言おうか。

「あら、守弥ではないですか。こんなところで何を」

わたしに気付いた小萩が足を止めた。

「はぁ」

わたしは視線を落としたまま曖昧に返事をした。

「姫さまがお部屋にいらっしゃらないのよ。今朝の朝餉もあまりお召しあがってないようだったし・・・」

遠目に辺りを探しながら心配そうに言う小萩に

「わがままな姫に仕えるのは大変でしょうね」

わたしは少々の皮肉をこめて言った。

その途端、小萩はわたしに目を当て、じろりと睨んだ。

「わがまま、などと、瑠璃さまに失礼な言い方はやめてくださいな。仮にも姫さまはあなたの命の恩人じゃありませんか」

突っかかるように言う。

「わたしの命の恩人ではあっても、若君のお命を危険にさらしたお方でもあります」

我ながら辛辣な言い方だとは思う。

・・・ここ数日、会うとこうなのだ。

最初のうちはこんなことはなかった。

若君が生きるか死ぬかの瀬戸際で、それどころではなかったというのが正しい。

だが、少しずつ容態が落ち着いてきて、こちらにも余裕が出来てきたあたりから雲行きがあやしくなった。

口を聞くと、険悪なムードになってしまうのだ。

小萩は瑠璃姫が心配で、もちろんわたしは若君が心配で、お互い、心配が高じて要はピリピリしているのだろう。

小萩の心配もわかる。

ここのところの瑠璃姫の傷心ぶりはひどいものがあり、着膨れた衣裳ごしにも痩せたとわかるほどだ。

はつらつとした笑顔は消え、いつもどこかうつろで怯えたような顔をしている。

吉野での瑠璃姫も元気がないとは思ったが、これほどではなかったように思う。

さすがの瑠璃姫も、若君が大火傷を負ったことに自責の念を感じているようなのだ。

当然であろう。

わたしは故あって瑠璃姫と吉野で出会い、その後、いろいろあったが、結局は瑠璃姫は良いお方だと思い直した。

物の怪つきなんかではもちろんなかったし、裏表のない性格、何よりも女性としては並み外れた行動力の持ち主で若君にはこういう人こそが妻としてふさわしいのだとすら思った。

その思いは基本的には変わらない。

変わらないのだが・・・・。

しかし、若君の命まで危うくするようでは困るのだ。

今回の事件、わたしは途中から蚊帳の外で、真相はわからないのだが、だが瑠璃姫が関わっていたことだけは確かだ。

ありていに言えば、若君は瑠璃姫のせいでお命を危険にさらされたのだ。

瑠璃姫付きの小萩に、きつい物言いをしてしまうのも無理からぬことでだろう。

案の定、小萩はうっと言葉につまり、だが、次の瞬間、猛然と反撃をしてきた。

「あなたと言う人は!命を危険にさらしたなどと、なんという言い草でしょう。姫さまがどんなお気持ちで毎日を過ごされているか知りもしないで!あの姫さまが、食事も摂らずにずっと泣いていらっしゃるのですよ」

「それはお気の毒だと思いますが。ですが小萩どの。我が若君もまた、食事はおろか、意識をお戻しにならずにいられるのですよ。もしかしたら心で泣いておられるかも知れませんね。とんでもない妻を娶ってしまったと」

言い過ぎだと自分でも思ったが、止まらなかった。

小萩は口元をわなわなと震わせ、ぎっとわたしを睨みつけ

「お黙りなさい!あなたに何がわかると言うのです」

「では小萩どのには、何がわかっていると言うのですか」

こうなると、売り言葉に買い言葉だ。

「わたしはね、守弥。あなたよりは瑠璃姫と高彬さまのことはわかっているつもりですわ」

「ほう」

「あなたはお二人でいるところをご覧になったことがあって?」

「・・・・・・」

ある、といえばあるのだが、だが、あれは若君が小太刀を持って乗り込んできた時で・・・あれはカウントは出来ないであろう。

「ほら、ごらんなさいな。高彬さまはね、そりゃあ姫さまの前ではお寛いでいらっしゃいますわ。お優しくて仲がよろしくて。お二人がお語らいの時には誰にも入っていけないような密な空気が流れているのですわ。高彬さまが姫さまのことを、妻にしたことを後悔しているだなんて、そんなこと、ありっこないですわ」

小萩は大きくかぶりを振った。

目は少し潤んでいるようにも見える。

小萩も辛いのであろう。

わたしも・・・辛い。

辛いから、誰かに、何かに、ぶつけたくなる。

判っている。わたしは小萩に当たっているだけなのだ。

もしかしたら小萩との口争いで、わたしはたまっているストレスを吐き出せているのかもしれない。

わたしが正気を保てているのは小萩のおかげかもしれないと言うのに、それなのに当たるとは・・・!

「・・・口が過ぎたようですね。お許しを」

小さく頭を下げると、小萩は目をそらし、そのしぐさが見ようによっては、頭をさげているようにも見えた。

しばらく黙っていた小萩は、ふと庭に目をやり

「わたしが姫さまとはじめてお会いしたのは、わたしが父と母を亡くしたすぐ後、十二の頃でしたわ」

「そうですか、小萩どのは幼い頃に両親を・・・」

「えぇ。泣いてばかりの毎日でしたけど、でも、もう一度、元気にやってみようと思えたのは姫さまと出会ったからです。三条邸に仕えるようになってからは、毎日、笑ったり怒ったり、大騒ぎで。姫さまは突拍子もないことをなさったり、少し変わったことろがおありですから、わたしは肝を冷やしてばかりです。姫さまには振り回されてばかりなのに・・・なのに、わたし、姫さまが好きなのです。・・・大好きなのですわ。おかしいでしょう、守弥」

おかしいでしょう、と振り向いた小萩に瞬間、目を奪われ、わたしはそんな自分にうろたえた。








****************************************

<後編>








若君の意識が戻られたのは、翌日のことだった。

医師からも「もう大丈夫」との太鼓判が押され、それを確認してから、恥ずかしながらわたしはぶっ倒れるように眠ってしまった。

思えば、きちんとした寝所で寝るのは十日ぶりである。

どれくらいの時間がたったのか、わたしはパチリと目が覚めた。

何はさておき若君のお顔を、と急ぎ、若君の病室へ向かうと、中から話し声が聞こえてきた。

そっと中を伺うと、横たわる若君と・・・・瑠璃姫である。

夫婦なのだから当然なのだが、どこか釈然としない気持ちがあった。

瑠璃姫憎し、の気持ちではないのだが、どうにも心が晴れない。

聞くともなしに二人の会話が聞こえてきた。(いや、本当は聞こうと思って聞いていたのだが)

少し掠れ気味の若君のお声がとぎれとぎれにする。

「・・・瑠璃さんは、ずっと、ぼくのそばにいて・・・」

瑠璃姫は向こうを向いているので、声も聞こえないしその表情もわからないが、どうやら若君の手をとって何かを言っているようだ。

どうやらお二人の絆は事件前と変わらず、いや、尚いっそう強いものになっているように見えた。

やはり若君は、瑠璃姫のことを・・・。

「瑠璃さんにそこまで心配してもらえるなんて・・・・・」

若君が少しお笑いになった気配があり、次いで瑠璃姫が立ち上がりかけた。

「大丈夫?!痛むの?お医師を呼んでくる!」

すわ、若君に一大事か、と慌てたが、どうやら何事もなかったようだ。

またも若君のお声が聞こえてきた。

「・・・・この先、どんな人生になるかわからないけど、できれば穏やかな老後が希望だ。住むところは邸でも寺でも、どこでもいいけど」

お優しい、思いのこもった穏やかなお声で、不覚にも涙が出そうになってしまった。

いや、わたしが言われたわけではないのだが。

小萩の言った通りだ。

若君と瑠璃姫の語らいには誰も入っていけないような濃密さがある。

若君はこんなお声で話される方だったろうか。

わたしは若君のすべてを知っているつもりでいたが、若君はとうにわたしの知らない一面を身に付けていらっしゃたのか・・・。

瑠璃姫は何と答えるのだろうと聞き耳を立てると

「高彬がいれば・・・どこでもいいわ。本当よ」

小さな、だけど心のこもった声だった。

声が震えているのは泣いているのかも知れない。

やがて若君が何事かをおっしゃり、と思ったら、瑠璃姫の顔が若君に近づき・・・・

わたしは慌てて背を向け、その場を離れた。

さすがにのぞきは趣味ではない。(のぞいていたのだが)

そのまま渡殿を行きかけると、角を曲がったところで、なんと、またもや小萩に遭遇した。

もしや小萩も・・・?と思い、ちらりと見ると、同じことを考えていたのか、小萩も意味ありげに目をのぞきこんできた。

口ではああ言いながらも、やはり二人の仲が心配で様子を窺っていたのだろう。

どちらからともなく一緒に歩き出し、横顔を盗み見すると、昨日とは打って変わって、晴れ晴れとした嬉しそうな顔をしていた。

「言ったとおりでしょう。お二人の仲は絶対ですわ。ええ、そうですとも。お二人が離れるなんて、そんなこと・・・」

ぶつぶつ言ったかと思うと、くすくすと笑い出し

「良かった・・・本当に良かったですわ・・・」

一人で感激し、泣き笑いしている。

「守弥も何か言いなさいな」

黙り込んでいるわたしに不服そうに言う。

「何かと言われましても・・・。ただ・・・」

「なんですの」

「ただ・・・良かったと、思います」

「えぇ、そうですわね。これでお互い少しだけ肩の荷が下りましたわね」

「えぇ、小萩どのも、さぞやお疲れのことでしょう」

「そうねぇ。でも守弥ほどでは・・・」

そこまで言って、ふと言葉を切り、くるりとわたしに向き直った。

「小萩、で良いですわ」

「は?」

「ですから、わたしが守弥と呼んでいるのに、あなたが『小萩どの』じゃ変じゃありませんか」

「・・・・・」

な、な、なんということを言うのだ。

自慢じゃないが、わたしは女人を呼び捨てにするのは、妹の大江しかいない。

「守弥」

「小萩」

と呼び合うと言うのか!

そ、そ、それではまるで、こ、こ、こ、恋人のようではないか!

内心、慌てふためくわたしをよそに、小萩はどこまでものんびりと

「わたしねぇ、守弥には謝らなければならないと思っているのよ。ずいぶんときついことを言ってしまって」

「はぁ・・・」

いや、それはお互いさまであろう。

「なんだかあなたにはね、他の誰にも言えないようなことまで話せてしまえてね。この十日間、なんとか乗り切れたのは、守弥のおかげじゃないかと思っているのよ。ズケズケ思ったことを言えて、気持ちがすっきりしたもの」

それも・・・お互いさまだ。

主人の一大事を心配する同じ立場同士、小萩の辛さはよくわかっていた。

わかっていたのに、いや、わかっていたからこそ、わたしも安心して小萩に言いたいことを言っていたのかも知れない。

この辛さを味わっているのは、わたしだけじゃないと思えたから。

・・・・な、なんだ。わたしは何を言っているのだ。

これではまるで、わたしが小萩に甘えているようではないか。

「何をぶつぶつ言っているのです。おかしな人」

小萩は呆れたように呟き

「さ、もう部屋に戻りますわ。じきに姫さまもお戻りでしょうから、何か精のつくものを召し上がっていただかなくては。姫さまのお好きな小芋を煮て、甘葛でもおかけして・・・」

どこか嬉しそうに言いながら、さっさと歩いていってしまった。

なんだか、どっと疲れた気がして、わたしはその場にしゃがみこんだ。

この疲れは何なのだろう。

十日間の緊張とはまったく違う、この疲れ。

わたしは小さく吐息した。








**********************************************









夜になり、わたしは再度、若君の病室を訪れた。

あのあと、妙な疲れを感じたわたしは、自室に戻り、知らぬ間にまた眠っていたのである。

妻戸をあけ、そっと中に入る。

若君は眠っておられるようである。

弱々しい灯台のもと、静かに眠る若君のお顔は、お小さい頃を彷彿とさせた。

わたしが若君と出会ったのは、若君が御年五歳の頃であった。

お優しくてお利発な若君は、その日から、将来の希望を持たないペシミストであったわたしの、唯一の希望となった。

わたしは、長い時間を若君と過ごさせていただき、若君をお育てしたのは、お支えしているのは自分だと自負していた。

だが、今回のことでよくわかった。

支えられているのは、わたしのほうだったのだ。

若君がいなくなってしまうのではないかと感じた時の、あの恐怖。

今、こうして若君が無事にいられることを、柄にもなく神仏に手を合わせたくなってくる。

「これ、おんじゃね。これでさぶくないでしょ」

幼い若君のお声が、もみじのような小さい手が思い出される。

「若君・・・よくぞ、ご無事で・・・」

思わずこぼれた声が震え、気が付いたら涙が流れていた。

涙など流すのは、二十年ぶりくらいかも知れない。

自分でびっくりしていると

「・・・枕元で男に泣かれるっていうのは、気分のいいもんじゃないな」

笑いを含んだ若君のお声が聞こえた。

「若君!起こしてしまいましたか・・・」

「いいさ。ウトウトしていただけだから」

「若君。ご気分は・・・」

「うん、大分いい」

若君は頷かれ、そしてゆっくりとわたしをご覧になられた。

「おまえにもずいぶん心配をかけたな。いろいろやってくれたそうだね。ぼくが助かったのは守弥のおかげだって、瑠璃さんに言われたよ」

「わたしは当然のことをしたまでです」

「ありがとう」

「もったいない・・・お言葉です」

しばらく沈黙が流れた。

ぼんやりと天井を眺めていた若君は、おもむろに話し始めた。

「守弥、先に言っとくけど、今回のことはぼくの判断でしたことだからな。誰のせいでもない」

「・・・・・」

「『今後の若君のために瑠璃姫は無用なのです』なんて言うなよ」

「・・ですが、若君」

「おまえとは長い付き合いだからな。おまえの考えそうなことくらいわかる」

真面目な顔でそう言い、次いで何かを話されかけ、と思ったら、ふいに小さくお笑いになった。

片眉をあげて、からかうようにわたしをご覧になる。

「おまえ、今までに惚れたオンナっていないのか」

「・・・なっ!」

「守弥も誰かいいひと見つけろよ」

「・・・・・・」

「いいもんだぞ、想う人に想われるっていうのは。無条件で頑張れる」

ご自分で言って、ふむふむと頷かれている。

想う人に想われる、か・・・。

その途端、ふいに小萩の顔が浮かんできた。

こ、これはどうしたことか・・・!

またも急激な疲れを感じ

「御前、失礼」

なんとかそれだけ言い、部屋をあとにした。

闇に沈んだ鴛鴦殿の庭を眺める。

払っても払っても、小萩の顔がちらつく。

夜風にのってどこからか、菊の香が漂っている。

無性に小萩に会いたいと思っている自分に気付き、わたしは頭を抱えた。

まずい、これは非常にまずいぞ・・・。





                      <終>

     

                    



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Re: ご連絡いただいた件

慧唯李さん。
ご連絡ありがとうございました。
私のほうもリンクを追加させていただきました。

> これからも、ラブラブな高彬と瑠璃さんのお話、拝見させてくださいね。

こちらこそよろしくお願いいたします♪

ご連絡いただいた件

こんばんは(#^.^#)
バナーが、ないようだったので、普通にリンクさせていただきました。

私のブログサイトで、読んでもらえれば分かりますが、挨拶を兼ねてリンクについても記載しております。そちらを参照していただければ、よろしいかと思います。
あと、こちらの瑞月さんのサイトも、記事の掲載いたします。

使うかどうかは分かりませんが、バナーも持ち帰っていただいて大丈夫ですので、もしよろしかったら、私のブログサイトまで、参考までにどうぞ。
アドレスは、このコメントのところで貼り付けて?おきますね。ホームページはありませんので、ブログのトップになるアドレスを書いておきます。
わざわざ、何度もお運びいただき、ありがとうございます。

これからも、ラブラブな高彬と瑠璃さんのお話、拝見させてくださいね。

>非公開さま

コメントありがとうございます。
了解いたしました♪

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

慧唯李さま

> 守弥視点からのストーリでしたね。

はい!守弥視点って結構、好きなんです。
面白いキャラですしね。
守弥目線の高彬も書いてて楽しいんです。

> 読みながら、途中思わず泣いていました。

まぁ・・・!ありがとうございます。

> 守屋が、小萩と・・・なんて、面白い組み合わせですよね~。
> でも、案外いい組み合わせなのかもしれません。

ですよね。わたしもそう思います。
高彬しか目に入ってない守弥って言うのも捨てがたいですけど(笑)

> 融と由良姫のその後はどうなのだろう?

わたしも気になってます。
うまくいってくれると良いのですがねぇ・・・。

>文章表現できるほど才能もありませんし、

そんなことないと思いますよ~。
書き出すと、案外、書けるかも!しれませんよ。
私だって文章の才能なんてありませんもん。
書いちゃったもん勝ちって感じです・・・かね(笑)

いつも読んでいただきありがとうございます!
コメントもありがとうございました。

読ませていただきました。

守弥視点からのストーリでしたね。
読みながら、途中思わず泣いていました。
守屋が、小萩と・・・なんて、面白い組み合わせですよね~。
でも、案外いい組み合わせなのかもしれません。

融と由良姫のその後はどうなのだろう?とか、帥の宮と絢姫とはどうなんだろう?とかも、想像しますが、文章表現できるほど才能もありませんし、普通に想像して終わってます(笑)

これからも、楽しみにして読ませていただきますね(#^.^#)
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