ジャパネスクあれこれ3

こんにちは、瑞月です。

新春一作目の「初春の夢」にたくさんの拍手ありがとうございました。

短い作品ですが、丁寧に大切に書き上げました。

さて新年ということで、ちょっと初心にかえって、どうしてこんなにジャパネスクが好きなのか・・・を考えてみました。

話が面白い、登場人物が魅力的・・・などは当然なのですが、もうひとつ外せない理由に「言葉の美しさ」があります。

氷室先生の文章は品があると思うのです。

特にジャパネスクは時代が平安、登場人物が貴人なので、敬語もバンバン出てきます。

藤宮さまや小萩が使う言葉なんて、そのまま敬語の勉強にも使えるんじゃないか?と思うほど、きれいで正しい日本語です。

高彬の話す言葉もきれいです。

唯一、瑠璃はその性格からか、語尾が「~でさ」になったり、「うっさいわね」「うそだろーっ!」などの言葉使いをしていますが、それだって決して下品ではありません。

ジャパネスクは小説から入ったので(漫画を読んだのはつい最近)どうしても小説に思い入れがあり、この二次小説も、当然、小説ベースで書いています。

そういえば、漫画ジャパネスクの瑠璃の言葉の中でちょっと違和感を感じるものがあります。

帥の宮との最後の場面。

みぞおちに一発くらって、意識朦朧の瑠璃が

「がんばれ、あたしっ」

と自分を叱咤激励するのですが、この言葉がどうも気になるのです。

瑠璃はこういう言い方しないと思うけどなー、とかそんな気がして。

漫画ジャパネスクは、かなり小説のセリフを忠実に再現しているのですが、このセリフにはちょっと違和感です。

多分「がんばれ」と言う言い回しがしっくり来ないんだと思います。

瑠璃の言い回しって「がんばるのよ」とか「がんばらなきゃいけないのよ」とか、そんな感じなんです。

帥の宮事件の真相を追っている最中の瑠璃が

『もう一度、頭がハゲるほど考えるのよ、瑠璃!』

だったことから見ても、この場面では

「がんばるのよ、瑠璃!」

の方が瑠璃っぽいのにな、と生粋の小説あがりのファンとしては思うのです。

決して、漫画ジャパネスクを否定しているわけではありませんので、誤解なきようお願いします。

漫画ならではの表現方法もあると思いますし、小説新装版でもかなり言い回しが変わっていたことを思えば、時代を考慮してのこともあったのかも知れませんしね。

一ファンの戯言ということで。

さて、戯言ついでにもうひとつ。

ジャパネスクの成り立ちを、勝手に考えてみました。

氷室先生はジャパネスク一作目を「ざ・ちぇんじ」の習作として書いた、と旧版一巻のあとがきで書いています。

書き上げてみたら思いのほか気に入ってしまい、続編を書いたそうです。

そういう目で読んでみると、確かに一話は小萩は登場していないし、一話完結として書いたような感じのお話に仕上がっています。

ここからがいつもの想像なのですが、氷室先生は二話(二の姫の邸に乗り込む話)を書いた時点で、唯恵事件と瑠璃と高彬の結婚の形を考えていたように思います。

二話で、突然、初夜を迎えることとなった瑠璃は、結婚支度の調度が何も揃ってないことを「悔しい」と泣き出します。

普通の姫は、すべてを新調してもらうのに、と。

そして、結果として瑠璃は「真新しい木の香の漂う」新三条邸で、高彬と初めての夜を迎えるのです。

調度どころか、何もかもが新しい環境でその日を迎えたわけです。

「使い古した調度に泣く瑠璃」は「新三条邸で結婚する瑠璃」と対になっているように思えるのです。

仮にそうだとすると、三条邸を新築させる理由が必要で、そのために吉野君の復讐劇の幕開けとして三条邸全焼を持ってきたのでしょう。

そうなると、三条邸が焼失した後に瑠璃をかくまう場所、しかも内裏に近い場所が必要で、そのために藤宮さまが必要になったわけです。

藤宮さま登場は三話(入道の変)ですね。

つまり二話で、瑠璃と高彬のキャラ設定を固めて(突拍子のないことをする瑠璃、朴念仁で堅物だけど誠実な高彬)さらに二の姫も登場させ(一話は名前だけ登場)三話で鷹男と藤宮さまを登場させて、これで唯恵事件での役者が揃いました。

一巻すべてが二巻へのプロローグです。

プロローグといえば、「アンコール編」での守弥の「スクランブル」と「ダンディ」、あれは分類するとしたら帥の宮編のプロローグですよね。

帥の宮編で活躍する守弥と煌姫を登場させて、しっかりと読者にキャラを植えつけています。

高彬の「ミステリー」は唯恵事件のエピローグ、でしょう。

面白いのが「瑠璃姫にアンコール」です。

瑠璃の帰京&二人の結婚という大切なエピソードではありますが、でも主となるストーリー自体は全くジャパネスクの話の流れと無関係なんです。

登場する夏&聡子姫&涼中将は、この話以外出てきません。

別の言い方をすると、守弥&煌姫はこの話には出てきていません。

融の片恋が進展するわけでもないし、どちらかと言うと主要キャラが脇役となっている感すらあります。

おそらく氷室先生は大人の恋の形を書きたかったのでしょう。

既出の人物だと、ああいう感じの恋の話にはならないので、一話限りの登場人物を出してきたんだと思います。

更に想像を進めると「ダンディ」で書いた瑠璃&守弥の、そこはかとなく漂う「大人の恋風味」に先生自身が触発されて、この話が浮かんだのかもしれません。

瑠璃×守弥のカップリングで話を掘り下げるわけにもいきませんしね。

・・・・と、ここまで書いてみて思うことは、我ながら呆れるくらいジャパネスクが好きだなぁということです。

どこまで妄想すれば気が済むんでしょ。

そういえば「なんて素敵にジャパネスク」を「なんジャパ」と略されているのを知ったときは、なぜだか衝撃でしたね。

発売当時、「なんジャパ」なんて呼んでいる人はいなかったはずです。

「ジャパ」もいなかった。せいぜいが「ジャパネスク」でしたね。

教室で「ぶっちぎりの仲」に大笑いして、「遊んでたもれー」なんてふざけあって。

懐かしい。

昭和の時代の話ですけどね(笑)



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Secre

薫香さま

こんにちは!

> 新作、油断(?)してたら、鼻血吹きそうになりましたよ。

私も薫香さんのお話で、鼻血吹きそうになってま~す(笑)

> 寝込みを強引にもってく高彬、初夜が何度も潰れた頃から考えたら夢のようですねっ!!

ほんと、そうですね!
有能な人はちがいますね~。さすがは帝の信任もあつい右近少将でございます。

こちらこそ今年もよろしくお願いします♪

No title

瑞月さん、こんにちは!

第一話、確かに小萩は出てないですし、
「父さまとかわるがわる説教にきていたばあや」の存在がいつのまにかなくなってて、結構しつこくばあやはどうなったと思ってたことを思い出しましたよ(笑)
氷室先生もいろいろ模索しながら書いてたのでしょうね~
第一話、二話とコバルトに単発で書いたあと、書き下ろしの入道編で一気に話が広がったのかなあと思ったりもしてました。
昭和の時代(爆)、私は鷹男派の友人二人とどっちがいいか論争?してて、「ジャパネスクごっこ」をし損ねたのには非常に悔いが残ります!(笑)
なつかしい~~

新作、油断(?)してたら、鼻血吹きそうになりましたよ。
寝込みを強引にもってく高彬、初夜が何度も潰れた頃から考えたら夢のようですねっ!!
お話とても面白かったですv

今年もどうぞよろしくお願いいたします~♪

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