<原作オマージュ>18~原作一巻より 

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』




注)このお話は原作のあるシーンを高彬目線で書いていますのでネタバレとなっています。
原作未読の方はご注意ください。
今までのお話は<オマージュリスト>からどうぞ。
          
          





***<原作オマージュ>18~原作一巻より***








三条邸に向かう車の中で、逸る気持ちを抑えるように、ぼくはぐっと拳を作っていた。

やっと瑠璃さんから結婚の許しがもらえたんだ・・・

「高彬、急にどうしたの?ぼくに用って何?」

車寄せに付くと、融が不思議そうな顔で立っており、ぼくは車から下りると融に近づいて行った。

実は宮中を出る時、従者らには

「融の用があるから」

と言い、三条邸に向かわせたのである。

どうにも、まだ右大臣家の中には、結婚相手に兵部卿宮の二の姫を推す声が多く、あまりあからさまに瑠璃さんのところに行くと公言するのは、得策ではないように思ったからだ。

「まぁ、話は部屋に行ってからするよ」

融の肩を抱くようにして、西の対の屋の融の部屋に向かい歩き出し、従者の目の届かない場所に来たところで

「ごめん、融」

踵を返し、東の対の屋に方向転換をする。

「高彬、なんだよー。待ってよー」

後ろから融も付いてくる気配があり、角を曲がったところで、今度はばったりと大納言さまが現れた。

「おぉ、これは!高彬どの」

「大納言さま!」

「どうされたのじゃ、そんな赤い顔をして急がれて。もしや・・・、また瑠璃が何か突飛なことでもやらかして・・」

眉根がぐっと寄ったかと思うと

「高彬どの、許されてくだされ。どうにも我儘な姫じゃが、あぁ見えて実は・・」

「大納言さま。実はこれ」

大きな勘違いをされている大納言さまに、懐から出した文を差し出すと

「はて、これは・・」

怪訝な顔で読み始め、その顔に見る見る喜色が広がっていった。

「高彬どの、これは・・!」

「はい、今日、宮中にこれが届きまして、こうして駆け付けてきました」

大納言さまはせわしなく何度も文を読むと、文を持ったまま走り出してしまった。

そうして

「高彬どのは瑠璃の部屋に行ってくだされ!わしもすぐに行く!」

何度も振り返りながら言い、持っていかれた文が気にならないではなかったけど、とりあえずは瑠璃さんの部屋だと思い、ぼくも足早に部屋に向かう。

最後はほぼ小走りのようになりながら瑠璃さんの部屋に付くと、先触れを出してなかったから当然なんだけど、孫廂にも廂にも女房らの姿はなく、ぼくはそのまま部屋に走り込んだ。

ぼくに続き、融も走り込む。

女房相手に碁を打っていた瑠璃さんが振り返り

「どしたの、高彬・・・」

ポカンと言った。





<続>



オマージュ編です。
初々しい高彬と瑠璃、楽しんでいただけましたらクリックで応援をお願いいたします。
↓↓



(←お礼画像&SS付きです)
プロフィール

瑞月

Author:瑞月
瑞月(みずき)です。

ランキングバナー

にほんブログ村

ランキングに参加しています。
楽しんでいただけましたら
クリックで応援をお願い致します。
1日1クリック有効です。
初めにお読みください
**当ブログの簡単な説明です**
当ブログは「なんて素敵にジャパネスク」の二次小説を掲載しております。 二次小説と言う言葉を知らない方や苦手な方は閲覧ご注意ください。 また読後のクレームはお受けできません。 「ごあいさつ<最初にお読みください>」も合わせてご一読下さい。
カテゴリ
別館
乳姉妹ブログ
日記ブログ
掲示板
なんて素敵にサイト様 
最新記事
ご訪問ありがとう(H23.11.28-)
**オンラインカウンター**
現在の閲覧者数:
コメントありがとうございます
お礼SSや「他己紹介」があります。
web拍手 by FC2
** あれこれ投票所 **
お好きなジャンルをお選びください。 投票は何度でも可能です。
*** あれこれ投票所2 ***
メールフォーム(ご用の方はこちらから)

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ