***古典シリーズ*** 今は昔。<新釈・竹取物語>19

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』






注)原作の設定を大きく逸脱した部分を含むお話です。閲覧は自己責任でお願いいたします。
               
        






***古典シリーズ*** 今は昔。<新釈・竹取物語>19 ***






「あ・・・」

瑠璃さんの口から思わずのように漏れた言葉が思いの他に甘やかに聞こえ、口を開きかけたぼくは、ふと考えて言葉を飲み込んだ。

何も聞かない方がいい気がしたからだ。

瑠璃さんの反応を見ながら指を動かしていくと、どんどん潤いが増していくのがわかる。

瑠璃さんを気持ち良くさせている───

堪らない気持ちになり、指はそのままに接吻をすると、瑠璃さんはぼくの首に腕を回してきた。

夢中で唇を吸い合い、裸の胸を合わせるうち、どうしようもないほどの情欲がやってきた。

瑠璃さんと褥に入ってから、初めてやってきた直接的で生々しい情欲だった。

体勢を変え、瑠璃さんの脚を開き身体を割り込ませる。

「・・いい?」

瑠璃さんが小さく頷くのが見え、あてがって身体を進めていくと

「あっ・・」

短く瑠璃さんが声をあげ、逃げるように身体をずり上げてしまった。

「ま、待って。高彬・・・。何だか、痛そうな予感がするの・・」

「う、うん・・」

多分、それは予感じゃないよ、と思ったけど、それは言わないでおく。

瑠璃さんはひとつ大きく息を吸うと

「大丈夫」

まるで自分の言い聞かせるように言い、そうして目を瞑った。

「いい?挿れるよ」

「・・うん」

身体を進めると、またしても瑠璃さんは

「待って」

とずり上がり

「待って」

「うん」

「待って」

「うん」

を繰り返し、とうとう

「待って」

「待たない」

ぼくは瑠璃さんを抑え込んだ。

このまま待ってたら、一生、待たされるような気がする。

「え、あ・・、え・・」

当然、待ってくれるものだろうと思っていた瑠璃さんは狼狽えたような声を上げ、必死に身体を動かそうとしたけど、ぼくは肩を抱いてそれを阻止した。

「待って。痛いかも知れないの」

「待ってたって、痛みは減らないよ」

「やっぱり痛いのね!」

瑠璃さんは悲鳴のような声を上げ(しまった)と思ったけど

「ごめん。少し我慢して」

ぼくは機嫌を取るように瑠璃さんの髪を撫ぜた。

身体を進めて行くと、押し開いていくような感覚がある。

「やっぱり痛い・・!待って、待って」

瑠璃さんはイヤイヤと頭を横に振り、逃げようと必死に腰を動かした。

「ごめん、もう少しだから」

痛がる瑠璃さんには悪いけど、逃げようと瑠璃さんが腰を動かすたびに中が締め付けられ、信じられないほどの快感がやってくる。

「痛い・・」

「ごめん」

「許さない・・」

「え」

瑠璃さんが真っ赤な顔の脹れっ面で言い、お互い必死な時なのに、目が合った途端、2人して何だか笑ってしまった。

瑠璃さんが笑うと、また中が締め付けられ

「ちょ、ちょっと待って、瑠璃さん。動かれると、イロイロ、マズい・・」

焦って言うと、瑠璃さんはクスクスと笑い

「待たないわ」

「頼む、待ってくれ。動かないで。笑わないで」

「いやぁよ」

イジワルそうに、楽しそうに言う。

「あたしたちって・・、何だかロマンティックになり切れないのねぇ」

瑠璃さんがしみじみと言い

「うん」

それにはぼくも全くもって同感だった。

だけど幸せで、ぼくは繋がったまま、瑠璃さんをぎゅっと抱きしめたのだった。





<続>


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