**現代編***  Boy meets Girl ! ***

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




注)このお話は現代編です。
時は現代、2人は高校生!       
「妄想もここに極まれり」のスペシャル・バージョンです。            
どんな妄想もウェルカム!な方は、スクロールしてどうぞご覧ください。  
             




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Boy meets Girl !









向うからやってくる瑠璃さんに手をあげ合図すると、瑠璃さんは周りの友達に声をかけ「バイバイ」と手を振り、ぼくのところにやってきた。

鞄を後ろ手に持ちながら、ぼくの前でピタリと立ち止まると、意味ありげに肩をすくめてみせた。

「なんだよ」

寄りかかっていた校門の壁から身体を起こしながら言うと

「あんたにこうやって待ち伏せされるのも、今日で最後なのねぇ・・・と思っただけよ」

ふふん、と瑠璃さんは笑った。

「待ち伏せはひどいな。他に言い方、ないの」

歩き出した瑠璃さんに歩調を合わせて横に並ぶ。

「実際、そうじゃない。毎日、毎日・・・初等科からだから、もう10年以上だわね。朝は決まった時間に迎えに来るし、帰りは校門で待ってるし」

「お父上に頼まれたからね。瑠璃を頼むって」

「いくら頼まれたからって・・・真面目にもほどがあるわよ」

通いなれたいつもの道、角を曲がり、道なりに土手を上る。

幼馴染のぼくと瑠璃さんは、初・中・高等科と同じ学校に通っていた。

瑠璃さんは本当はひとつ学年が上だけれど、高校一年生のときにお父上の仕事の関係で一年間、日本を離れていたので同じ学年となった。

明日、一緒に卒業式を迎える。

ぼくは、瑠璃さんの弟の融と仲良しで、小さい頃からよく瑠璃さんの家には出入りしていたから、瑠璃さんのお父上にも可愛がってもらっていた。

初等科入学式の日、式のあとに瑠璃さんのお父上にすれ違うと

「おぉ、高彬くん。入学おめでとう」

お父上から声を掛けてきてくれた。

そうしてぼくを手招きすると

「高彬くんに折り入って頼みがある」

目の高さを合わせるようにしゃがみこんできた。

「高彬くんに、瑠璃のお目付け役をお願いしたいんだ。お転婆で父の言うことを聞かないのだよ。この間も、迎えの車に乗らずに勝手に歩いて帰ってきたかと思ったら、道に迷ってしまってな。えらい騒ぎになったんだ。だから・・・・お願いできるかな。融じゃ当てにできないし」

そういって片目をつむってみせた。

「はい。わかりました」

頷くと、お父上はぼくの頭に手をのせて笑った。

隣で瑠璃さんは不満そうに腕組みしてたけど。

翌日から、ぼくはお父上の言いつけ通り、毎朝、瑠璃さんを迎えに行き、帰りも門の前まで送り届けた。

毎朝、同じ時間に迎えに来ては、帰りは校門で待っているぼくに、最初は呆れて文句を言っていた瑠璃さんも、だんだん何も言わなくなってきたある日。

確か、ぼくが4年生で、瑠璃さんが5年生くらいの頃だったはずだ。

いつものように校門で瑠璃さんを待っていると、向うから赤い顔をした瑠璃さんがやってきて、そのままぼくのほうなんか見ずに、ずんずんと帰ってしまったことがあった。

「瑠璃さん!どうしたの」

後を追いながら話しかけると、瑠璃さんは振り向きもせずに走り出した。

土手に上り、それでも瑠璃さんは走り続けている。

「瑠璃さん!」

追いついて腕をつかむと、ようやく瑠璃さんは立ち止まり、さすがに息があがっているのか、はぁはぁと苦しそうな息をしている。

「どうしたのさ、何かあったの」

ぼくも息を整えながら聞くと、瑠璃さんは真っ赤な顔でキッとぼくを睨むと

「高彬がいけないんだからね!みんな、あんたのせいなんだから!」

仁王立ちになって叫んだ。

突然に叫ばれたぼくはポカンとし、近くを通りかかった犬を散歩中のおばさんやジョギング中のおじさんもびっくりしたように振り返った。

それくらい大きな声だった。

そうして今度はわぁっと泣き出し、しゃがみこむ。

「ど、どうしたのさ、瑠璃さん・・・」

あまりの派手な泣き方に、どうしていいかわからずにオロオロしていると

「高彬の、せい、なんだから・・・」

顔を覆い、しゃくりあげながら言う、瑠璃さんのくぐもった声が聞こえてきた。

「ぼく・・・何かした?」

瑠璃さんの隣にしゃがみ、恐る恐る声をかけると

「ふーふ、って言われた・・・」

涙交じりの声で瑠璃さんが答えた。

「ふーふ?ふーふって・・・あの夫婦?」

「そうよ」

ぼくは小さく安堵のため息をつき

「なんだ、そんなことか。瑠璃さんかあんなに怒るから、ぼくはてっきり・・・」

笑いながら言いかけると

「そんなこと、じゃないでしょ!やーい、ふーふ、ふーふって言われたのよ!それもこれも、あんたがいつもくっついてくるからじゃない!」

瑠璃さんはキッと顔をあげて言った。

その顔は涙でぐちゃぐちゃだった。

「・・・・・」

「それに、どうして、あんたも藤原なのよ!苗字まで一緒だから、からかわれるのよ!まぎらわしいったら!」

「いや、それは・・・瑠璃さん・・・」

「その瑠璃さんって呼び方もおかしいのよ!もう呼ばないで!」

「・・・・・・・・」

黙り込むぼくを見て、さすがに言いすぎたと思ったのか、瑠璃さんは小さく唇を噛み、目をそらした。

土手にしゃがみこんだまま、ぼくらは何もしゃべらずに、しばらく時間だけが流れた。

「ごめんなさい・・・」

呟いても、瑠璃さんは何も答えない。

「ごめん・・」

聞こえなかったのかも知れないと思い、もう一度、謝ると、何も言わずに瑠璃さんは急に立ち上がった。

そうしてさっさと歩き出したかと思ったら、ぴたりと立ち止まり、振り向くと

「早く家まで送りなさいよ」

ムッとした声で、しゃがみこんだままのぼくに向かって言った。

「う、うん・・・」

慌てて立ち上がり、瑠璃さんの後を追う。

「・・あのさ、瑠璃さ、・・・あ、いや、藤原、さん・・・」

名前で呼ぶなと言われたことを思い出して、慌てて言い直すと

「瑠璃でいい」

さっきよりもムッとした声が聞こえてきた。

「え」

「だから!今まで通りでいいわよ。苗字が同じなのは、あんたのせいじゃないんだし」

前を向いたまま、つっけんどんに言う。

「う、うん・・」

瑠璃さんの後ろを歩きながら、ぼくは、瑠璃さんが「ふーふ」と言われてどうしてあんなに怒ったんだろう・・・と考えていた。

それは、つまりは・・・

「明日の朝も、ちゃんと迎えに来なさいよね」

気が付くと、もう瑠璃さんの家の門の前で、瑠璃さんはどこまでも勝気に言うと、振り返りもせずに中に入っていった。

執事に出迎えられて家に入っていく瑠璃さんをぼんやりと見送りながら、ぼくは複雑な気持ちを感じていた。

名前で呼んでいいと言ったり、朝も迎えに来るようにと言うのは、あれは瑠璃さんなりの謝罪なのだろうと思う。

いかにも意地っ張りな瑠璃さんらしい。

だけど・・・

瑠璃さんは、ぼくと「ふーふ」と言われ、烈火のごとく怒った。

ぼくは、「ふーふ」と言われ怒っている瑠璃さんに、ショックを受けた。

つまり、ぼくは・・・。

つまり、ぼくは、多分、瑠璃さんが好きなんだ。

瑠璃さんは、正義感が強すぎるのか、すぐに男子と喧嘩してるし、そのくせすぐ泣くしで、本当に目の離せない人だなぁ・・・と思っていて、それは幼馴染だからだろう・・・と思っていたのだけれど、でも、どうやら違ったみたいだ。

ただの幼馴染だったら、多分、ショックなんて受けないと思う。

からかったやつのことを、一緒になって悪く言っておしまいだ。

その日、ぼくは初めて瑠璃さんへの気持ちに気付き、だからと言って何が変わるわけもなく、そのまま中等科に進んでも高等科に進んでも、ぼくらの関係はそのままだった。

いつのまにか瑠璃さんの身長を超えていたり、瑠璃さんの身体にやわらかな曲線が出てきたり、ぼくの声が少し低くなって瑠璃さんにからかわれたり・・・

そんな小さな変化はあったけど。

それでも呆れるくらい何も変わらない日常が続いた。

何も言わないぼくが悪いのか、気付かない瑠璃さんが鈍いのか・・・・。

登下校が一緒でも、さすがに「ふーふ」とからかわれることもなくなったけど、それでもやっぱり毎日、同じ道を通っていると、すれ違う小学生たちと顔見知りになったりして、真顔で

「お兄ちゃんとお姉ちゃんは、恋人同士なの?もうチューしたの?」

なんて聞かれることもあった。

そのたび、瑠璃さんは顔を赤くしながら「ただの幼馴染!」と言い返して、密かにぼくを絶望的な気分にさせていた。

そんな時、後ろのほうにいた男の子と目が合い、肩をすくめてみせると、同じように肩をすくめられて、すれ違いざまに

「オンナは強引な男に弱いんだゾ」

と耳元でアドバイスされ、さらに落ち込んだりもした。

「あの子たちとここで会えるのも、もう最後なのねぇ」

瑠璃さんもいつもすれ違う子どもたちのことを考えていたのか、感慨深そうに呟いた。

少し肌寒い春の風に乗って、どこからか子どもたちのはしゃぐ声が聞こえている。

西に傾きかけた太陽の日を受けて、川面はゆらゆらと光っていた。

早春の土手を、ぼくたちは最後の下校を名残惜しむように、ことさらにゆっくりと進む。

「そういえば。これ、誰かにあげるの?」

ふいに思い出したように、瑠璃さんがぼくを見上げてきた。

これ、と言って指差した先には、制服のボタンがある。

「ボタン?」

「そう、第2ボタン」

「別に・・・・」

第2ボタンをもらったりあげたりする風習があるのは知ってはいるけど、そんなことに興味はないし、もしあげるんだったら・・・

ちらりと瑠璃さんを見ると、そんなぼくの視線にはまったく気が付かないのか

「式のあと、気を付けないと、むしり取られちゃうわよ」

瑠璃さんはにやにやと笑った。

「何だよ、それ。ぼくのボタンなんか欲しがる人、いないよ」

「ふぅん。あんたって相変わらず鈍いのねぇ。あたし、何度も後輩の子に呼び出しくらったのよ」

「え」

「『瑠璃先輩は藤原先輩のナンなんですか?!』なんて、詰め寄られて困っちゃったわよ」

瑠璃さんは肩をすくめた。

そんなことがあったんだ・・・。

「その時、瑠璃さんはなんて答えたの」

「あたし?ただの幼馴染よって答えたわよ。なのに信じてくれないの。だから最後には、面倒くさくなっちゃって、あたしじゃなくて高彬に聞いてよって言っちゃった。あんた、聞かれなかった?」

「うん、何も・・・」

「ふぅぅん・・・。本人に聞く、勇気はなかったってわけね」

勇気か・・・。

瑠璃さんは夕日に目をやり、その眩しさに少し目を細め、ぼくもつられて夕日を見た。

夕焼けの向う、整列を作った鳥が飛んでいる。渡り鳥だろうか。

「瑠璃さんは・・・誰かにもらうの?ボタン・・・」

最後なのに、こんな風にしか聞けない自分に嫌気がさしながらもぼくは聞いてしまう。

ちらりとぼくを見た瑠璃さんは

「何人かの人に、もらってくれって言われたけど・・・、ボタンなんかもらっても後で処分に困るし、丁重にお断りしたわよ」

そう言うと

「あー、夕焼けがきれいねぇ・・・」

と大きく伸びをした。

伸びをしたことで、ことさらに強調された胸にどきりとしながらも

「うん、本当にきれいだね」

ぼくも夕焼けを眺めた。

しばらくは二人並んで、黙って夕焼けを眺めていると

「高彬。いつも送り迎え、ありがとね」

瑠璃さんがぽつんと呟いた。

「あ、あぁ・・・」

「4月からは別々の大学だけど・・・」

「・・・・・」

「時々は、こうして土手をお散歩しましょうね」

そう言った瑠璃さんの横顔はすごくきれいで、そのくせどこか寂しげに見えて、ぼくは息を呑んだ。

「瑠璃さん・・・」

歩き出した瑠璃さんに声をかけると、瑠璃さんは「なあに」と振り返った。

言え、今しかないぞ。

「その・・・」

「なあに」

「・・・4月からは一人暮らし、するんだよね」

あぁ、くそっ。意気地なしめ。

「そうよ」

瑠璃さんは小さく笑った。

「よく、お父上が許してくれたね。一人暮らし」

こんなことが言いたいわけじゃないのに。

「大学出たら、父さまが見つけてきた人とお見合いして、すぐに結婚させられるってわかってるもの。少しは自由に遊ばせてよって言ってやったの。つまり・・・4年間があたしの執行猶予ってわけ」

歩き出した瑠璃さんはそう言うと、足元の小石を蹴飛ばした。

コロコロと転がった小石は、向うからやってきた自転車の車輪に踏まれて、小気味良い音をたて、はじけ飛んでいった。

「・・・瑠璃さん」

ぼくは立ち止まった。

「なあに」

振り向いた瑠璃さんの顔も、制服の白いリボンも、夕日に染まっている。

「結婚、しよう」

一言一言ゆっくりと言うと、一時停止したみたいに瑠璃さんは動かなくなった。

たっぷり10秒はたってから

「結婚って・・・・あんた・・・何を・・・突然・・・」

ようやく口を開いた。

でも、まだ頭は良く回っていないのか、切れ切れに言葉をつむぐ。

「突然じゃないさ。ぼくは・・・ずっと瑠璃さんが好きだったんだ」

「好きって・・・な、何を言ってるのよ。そんなこと、急に・・・」

「多分、瑠璃さんだけだよ。ぼくが瑠璃さんのことを好きだってことを知らないのは。学校の連中も、ここら辺で遊んでる子どもたちだって、皆、知ってるさ」

ぼくは肩をすくめて見せた。

「そんな・・・」

「瑠璃さん。ぼくが好きでもない人の送り迎えを、何年も続けると思う?」

「だって、あれは父さまに頼まれたから・・・」

「断ろうと思えば、いくらでも理由をつけて断れるさ」

「・・・・・・」

何かを言いかけた瑠璃さんは、そのまま何事かを考えるかのように黙り込んだ。

ちょうどその時、向うからいつもの小学生たちがやってくるのが見え、ぼくらの間に流れてる空気で何かを察したのか、そのまま黙って通り過ぎ、と思ったら

「兄ちゃん、頑張れよ!」

振り向きざまに大声で叫んで、集団で走り去っていった。

「おぅ!」

子どもたちに返事をして、瑠璃さんに目を戻す。

「結婚、しようよ。瑠璃さん」

「ちょっと待って、高彬。いきなり結婚なんて・・・・変よ」

少しは冷静さを取り戻したのか、瑠璃さんは落ち着いた声で言った。

「変かな」

「変よ。付き合ってもいないのに・・・」

「そうかな」

「そうよ。いきなりあんたと結婚するなんて言ったら・・・・みんな、きっと笑うわ」

「そんなことないさ。あぁ、あの2人、本当は付き合ってたんだ、って皆、思ってくれる。世間の目なんて、そんなもんだよ」

「そんな適当なこと言って・・・。第一、高彬。あなた、結婚ってどんなものかわかっているの?遊園地に行くのとはわけが違うのよ。同じ家に住んで、それで、それで・・・」

さすがにその先は言いづらいのか、言葉を詰まらせている。

「わかってるよ。瑠璃さんが納得するまで嫌がることはしない。もちろん寝室だって、分けてもらっていい」

「・・・・・」

「瑠璃さん?」

「・・・そんな大切なこと、勝手に決めちゃっていいの?あんたんとこ、立派な家柄なんだし、色々うるさいんじゃ・・・」

「ぼくは四男だしね。少しは自由が利くし・・・・誰にも文句は言わせないさ」

瑠璃さんはまたしても考え込むように黙り込んだ。

「どうかな、瑠璃さん」

顔を覗きこむと、瑠璃さんは目を合わせないままに

「あたし・・・待ち合わせしてデートしたり、夜中に長電話したり・・・・ドキドキして・・・・それで、それで、指輪もらってプロポーズされて・・・そんな恋に憧れてたのに・・・」

ぶつぶつと独り言のように呟いた。

「そんなこと、結婚してからだって、全部、出来るじゃないか」

「そんな・・」

「第一、瑠璃さん、4年後にお父上が連れてきた結婚相手と、そんな恋ができると思ってるの?」

「・・・・・」

「瑠璃さん。明日は卒業式だよ」

「そうよ。それが何よ」

「ぼくたちも幼馴染を卒業しようよ」

瑠璃さんはハッとしたように顔をあげた。

「指輪は用意できなかったけど・・・これ」

第2ボタンを引きちぎって差し出すと、瑠璃さんは黙って手の平のボタンをじっと見た。

さっきより傾いた夕日がボタンを照らし、手の平に長い影を作っている。

すべてが夕焼け色に染まる中、瑠璃さんは長いこと黙っていた。

「あたし・・・・」

ようやく口を開いた瑠璃さんの声は、少しかすれていた。

「うん」

「浮気な人は・・・嫌いよ」

「わかってる」

瑠璃さんは怒ってるような顔でぼくを見上げ、その顔は「ふーふ」と言われて怒っていた時の瑠璃さんを彷彿とさせた。

「あたし、すごい、わがままよ」

「それもわかってる」

「もしかしたら・・・すごい妬きもち焼きかもしれない・・・」

瑠璃さんの声が、わずかに震えた。

「すべて・・・受け止める」

ふいに瑠璃さんの表情が変わった。

「・・・あたしだけを・・・ずっと好きでいてくれなきゃ・・・いやよ」

瑠璃さんの目からポロポロと涙がこぼれ、頬を伝い、制服のリボンを濡らす。

「約束するよ」

もう一度、手の平を差し出すと、瑠璃さんの少し震える指先がゆっくりと開き、そっとボタンを掴んだ。

気付いたら、夕日ごと瑠璃さんを抱き寄せていた。

ぼくの胸に顔を押し当てながら泣く瑠璃さんを、さらに抱きしめると

「・・・ばか。びっくりさせないでよね・・」

弱々しい声で瑠璃さんが抗議した。

「ごめん」

謝ると

「みんな、高彬が悪いんだから・・・」

涙声で瑠璃さんは呟き、ふと歓声が聞こえて目を上げると、どこに隠れていたのか、さっきの子どもたちが少し離れたところで飛び跳ねている姿が見えた。

ランドセルを投げたり、棒切れを振り回したり、ハイタッチしたりしている。

ぼくが見ていることに気付くと、皆がいっせいに腕を上げ、頭の上で大きな丸を作ってみせた。

瑠璃さんに気付かれないように合図を送り、手で帰るように促すと、子どもたちは素直に帰っていき、その姿を見届けたところで、ぼくはもう一度、瑠璃さんを抱きしめた。





**fin**
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