新連載について&高彬<5>

瑞月です。

いつもご訪問ありがとうございます。

先日は新連載へのご投票ありがとうございました。改めてお礼申し上げます。

結果は「新婚編」への投票が圧倒的に多くて、新連載は「新婚編」に決定いたしました。

ですが、後からやったアンケートでは「恋人編」が多かったこと、またコメントで「3対1くらいの割合で並走は?」と言うのもいただきましたので、基本連載は「新婚編」、そして時々は「恋人編」もアップしていこうと思いました。

「新婚編」はある程度は話が進んでいるので、今後はそんなには長くならずにゴールできると思いますので、その後は「恋人編」を本格的に連載致します。

でも、書きたいのは、「新婚編」や「恋人編」だけではありません。

「原作オマージュ」も「短編」も「特別編」も書きたい・・・

「現代編」だって、まだまだ書きたい話がたくさんあるんです。

現代編の「その後の話」で7年後の二人を書き、その中で二人の間には「あかりちゃん」と言う子どもがいましたが、その子を身ごもった時の話とか、いや、その前に二人の披露宴の話も書いてみたいんです。

二人は軽井沢のチャペルで静かに愛を誓い合いたいのに

「わたくしの高彬さんには、ぜひ後世に語り継がれるような盛大な披露宴を!」

「我が若君にふさわしい格式を!」

とか、どこかの誰かさんたちが言いだして、結局は豪華客船を貸し切ってのまさかの船上披露宴になってしまい、そのくせ肝心な時に守弥がひどい船酔いになってしまい、瑠璃には「ばーかな、守弥」と言われ、名関亜実(煌姫)には鼻で笑われてしまうとか・・・

そんな話が書きたいんです。

基本連載は「新婚編」、その他は妄想の赴くままに色々になってしまうと思いますが、よろしかったらお付き合いをお願いいたします。

「新婚編」の連載前には、まずは吉野君についての考察記事をアップしたいと思います。

準備期間なども含めて、新連載開始は夏休み明けくらいを考えていますのでよろしくお願いいたします。

さて、久しぶりに「高彬」についてです。

高彬についての個別の記事を書くのはこれが5回目ですが、読み返して見たら、最初の「高彬<1>」の記事の中で

『最初、読んだときから、ずっと高彬が好きでした』

ときっぱりはっきりと言い切っておりました。(しかもこの記事は、ブログを開設した翌日の記事で、いかに高彬のことが好きかが判ろうと言うものです)

まるで最近のラノベのタイトルにでもなりそうな上の言葉ですが、自分で書いたこととは言え、ふと、「最初」とは厳密にどの「最初」なんだろう・・・と思ってしまいました。

そこで、そういう目線で原作一巻の第一話を読んでみたところ、判明いたしました。

ズバリ、私が高彬を好きになったシーンは

『妙なことを言われます。権少将どの』

からの

『瑠璃姫とわたくしは、行く末を固く契った振り分け髪のころからの筒井筒の仲ですよ』

だったのです。

まず、この「いやに落ち着いた」冷静な言葉に私は

(いい!この人、かっこいい!)

と思ってしまい、そして続く言葉の

『瑠璃姫とわたくしは、行く末を~』

の、この「瑠璃姫とわたくし」と言うのもツボで、さっきまでは「瑠璃さん」「ぼく」だったのに、使い分けてるところにしびれたのです!

そして、それに続く言葉で、今度は瑠璃に向かって

「・・・そうでしたね、瑠璃さん」

と、瑠璃に向かっては「瑠璃さん」と親しげに呼びかけているのも良いのです。(もちろん権少将に向かっての親しさアピールあっての、使い分けでしょう)

もちろん、これの前のシーンにも高彬が出てくるのですが(御簾越しに融と三人で話すシーン、渡殿で瑠璃に声を掛けるシーン)その辺りではまだ高彬が瑠璃を好きだとは判っておらず、この権少将とのシーンで初めて明らかになるのです。

このシーンで高彬の気持ちが判ると、その前のシーンでの高彬の発言がいかに突っ張ったものかもわかるし、絶対に瑠璃を助けるつもりのはずなのに

「大納言さまを向こうに回してまで瑠璃さんを守る義理はないし」

なんて言っちゃう、ちょっとしたイタズラ心みたいなものも判って

(うわー、この人、本当に好きかも!)

となってしまったのです。

そして特筆すべきは、高彬が瑠璃を呼ぶ時の呼び名です。

瑠璃に気持ちを伝える前(約束を思い出してもらう前)は、高彬はやたらと瑠璃のことこを「あなた」と呼んでいるのです。

約束を忘れられていると察していた高彬は、自分の気持ちにブレーキをかけるために瑠璃のことをあえて「あなた」と呼んでいたんだと思います。

名前で呼んだら、ますます好きになってしまう・・・

「あなた」と他人行儀に呼ぶことで、自分の心を抑制する高彬・・・

私の記憶違いでなければ、気持ちを伝えた後は(つまりは第二話以降は)、おそらく高彬は瑠璃のことを「あなた」とは呼んでいないはずです。

だって、もう気持ちにブレーキをかける必要もないですもんね。

高彬が瑠璃を「瑠璃さん」と呼ぶのは、たまたま昔から呼んでたからその習慣で、なんかじゃなくて、ちゃんと意識して「瑠璃さん」って呼んでるんですよね。

呼び方ひとつでも「あなた」と「瑠璃さん」の狭間でぐらぐら揺れてた思春期の高彬。

なのに、あの権少将への切り返し!

どちらかと言うと、手に平へのキスはあまり私の中ではインパクトはなくて、やっぱり「妙なことを言われます、権少将どの」がツボでした。

そういえば、少し前にあさぎさんとお話したのですが、その時に当然のように高彬の話になり、その時にあさぎさんが

「夢見る乙女な中学時代、初夜の朝、階から転げ落ちる高彬に心底がっかりしたトラウマがある・・・」

と言われ、私は

「えー、私はむしろそのシーンの高彬、好きでしたよ」

となり、最後は二人で

「ほんと、一口に高彬が好きと言っても、感想って色々なんですねぇ」

となったのです。

あさぎさんの書かれる高彬は、確かに「かっこ悪い」部分がなく、どうやら、初夜の朝に階からずっこける高彬に心底がっかりした思いがあるから『ついつい優しくカッコイイ高彬を目指してしまう傾向がある』なんて、創作の裏話も聞かせていただいちゃいました。

皆さんは初夜の朝にずっこけた高彬ってどう思われましたか?

高彬って釣殿から池にも落ちてるし、私の中では(高彬→こける)にイメージは定着していて、階から落ちる位なんとも思わないのですが(むしろ可愛い)、でも、あさぎさんが「がっかりした」と言う気持ちも判る気もするのです。

同じ「高彬を好き」でも、本当色々ツボはあるはずで、その違いがまた面白かったりもしますよね。

また、高彬については思いついたら色々書いてみたいと思います。

「原作オマージュ」は少しずつ、高彬目線でお話を進めていく予定です。

高彬目線で読みたいシーンなどリクエストいただけましたら、なるべく取り入れて行きたいと思っています。

別館のパスワードを申請して下さった方には、すべてご連絡を差し上げております。

私からの連絡がない方は、お手数ですが、もう一度、ご連絡をお願いいたします。

明日は七夕ですね。

七夕SS、書けたらアップしたいと思います。晴れますように!


(←お礼画像&SS付きです)

高彬<4>

瑞月です。

「原作シリーズ*** 悲恋炎上、そして<番外編2>」にたくさんの拍手をありがとうございました。

さて、前回の『高彬』でひとつ書かなかったことがあるので追記です。

先日アップした「原作シリーズ」の中で触れることだったので、外していました。

原作の中で、高彬の魅力はいたるところに散りばめられていると思うのですが、中でも一番、高彬の人となりを如実に物語っているなぁと思える台詞があるんです。

それは2巻、ラストでの

『ぼくが唯恵を斬ったことは謝らない』

から始まっての

『だから、謝るのはよしなさい。瑠璃さんに謝られたら、ぼくは二度と太刀を持てなくなるから』

の台詞です。

最初に読んだときから、すごく心に残る言葉でしたが、年を取るにつれて、ますますこの言葉のすごさがわかってきました。

『謝らない』

の言葉の中に、高彬の優しさや葛藤がすべて含まれていると思うのです。

謝る、という行為は、時として自分がものすごく楽になるための行為で、その分、相手に辛さを押し付けることもあると思います。

この時、高彬は瑠璃に謝るという選択肢もあったわけです。

「瑠璃さん、本当にごめんなさい。だけど、どうしようもなかったんだ・・・」

と。

だけど、高彬は謝りません。

それは、瑠璃に「高彬を憎んでもいい」という選択肢を与えてもいるし、自分のしたこと(唯恵を斬ったこと)を誰のせいにもしていないという表れでもあるのです。

もちろん、直接の指示は鷹男から出たもので、それを受ける形で高彬は抜刀するのですが、でも、高彬はおそらくは鷹男のせいにすらしていないと思います。

つまり、高彬の最大の魅力は

「人生は自己責任」

と思っているであろう、というところだと思っています。

こういう人は、男女問わず、本当にカッコいいですよね。

管理人が、繰り返し繰り返し「高彬はカッコいい」と念仏のように(?)唱えている理由はここなんです。

だから高彬は、どんな容姿であろうと、官位があろうとなかろうとカッコいい筈なんです。

ラスト近くでの瑠璃も、そのことに気付いたからこそ

『たとえ、あんたが中年になって、脂肪たっぷりの猪みたいな太い首になっても、それでも、あんたが好きよ。ずっと好きよ』

『あんたがいれば、右近少将でなくてもいいのよ』

という言葉が出てきたんだと思います。

でも、唯恵を斬ったことは高彬の心に深く残っているはずで、だから最後にはやっぱり瑠璃に謝るのではないか・・・という妄想をもとに「原作シリーズ」を書きました。

最後とは、つまり死に別れのときですね。

瑠璃と高彬の死に別れ・・・。

絶対にいつかは訪れるであろう未来ですが、当ブロク内では書かないと思います。

なので、高彬が瑠璃に謝るシーンはなしってことですね!

あまりに高彬、高彬と連呼していますが、実は、というか当たり前ですが、瑠璃も大好きです。

メールを下さった方の中には「一番好きなのは瑠璃」と書かれている方が何人かいらっしゃいました。

小説が瑠璃視線で語られているため、おそらく多くの読者は、瑠璃と自分を同化して(感情移入して)読んでいると思います。

番外編のお陰で煌姫の本性は瑠璃より先に読者の方が見抜いていましたから、瑠璃がだんだん煌姫に不信感を募らせていく場面では

(そうそう!瑠璃、はやく気付いて)

なんてやきもきしたり、瑠璃が煌姫に

「えぇ、あまり好きではないわね」

と言う場面では

(よく言った!)

と溜飲をさげたりしたものです。

でも、だからこそ、その後の煌姫が本気で瑠璃の身体を心配してくれるあたりからは、読者は瑠璃より早くに煌姫を要注意人物と認識していた分、逆に一気に煌姫を好きになっていけたんだと思います。

融の部屋に乗りこんで「お医師を呼びに行きなさい!」とぴしゃりと言うところ。

見送ろうとする小萩に向かって「あなたの姫さまに、ついてらっしゃい」と声をかけるところ。

この場面の煌姫は本当に惚れ惚れするくらいに素敵。というか、無敵!

あ!煌姫主役で「なんて無敵にジャパネスク」なんてあったら、絶対に面白そうですよね。

ジャパネスクは最初の2作品と番外編をのぞいては事件や陰謀がメインで話が進んでいくので、どうしてもストーリー重視になっていますが、もしも、人物重視の話だったら、もっと登場人物の個性を書きこんでいたんだろうなぁ・・・と思います。

つまり、ジャパネスク版「なぎさボーイ」「多恵子ガール」みたいな感じですね。

高彬や瑠璃の日常や恋愛のこと、回りの人たちとの交流など。

「高彬ボーイ」に「瑠璃ガール」、あとは「守弥マドンナ」・・・・いや「鷹男マドンナ」でしょうか。

野枝は煌姫で、槇修子は夏姫・・・ですかねぇ。

事件や陰謀は起こらずに、心の動きとか人間関係とか、そういうことに重点を置いた話。

本当に読んでみたかったです。 

そういえば、ジャパネスクの二次小説のサイトさまで、瑠璃×鷹男や瑠璃×守弥のカップリングを見かけることはあっても、高彬×二の姫や高彬×夏姫って見たことがないような気がします。

高彬が好きな方は、「そりゃやっぱり高彬×瑠璃でしょう!」と思っている方が多いのかも知れませんね。

高彬は瑠璃一途なところがいいんですよね。

それにしても、氷室先生って本当に「少女」を書くのが上手だったなぁ・・・と思います。

そういう意味でも、真の「少女小説家」だったのですね。

「なぎさボーイ」「多恵子ガール」「シンデレラ迷宮」「クララ白書」・・・すべての登場人物たちが自分と同年代だったときに読んだので、本当に感情移入して読んでいました。

でも、多恵子って案外、一部では人気がなかったりして(確か、氷室先生自身も「多恵子ってやだ」みたいなことを書いていたと記憶しています)当時はその理由がわからなかったのですが、今ではなんとなくわかるのです。

多恵子って、思春期特有の正義感や潔癖性が前面に出ている女の子で、確かに(いい子ちゃんぶっちゃって)と言われてしまうような性格なんです。

通り過ぎた今だからこそわかる、思春期の純粋さゆえの『めんどくささ』。

それがわかる大人になったのだ・・・と、感慨深いものがあります。

まさしく「花の色は うつりにけりな いたづらに・・」ですね。

だけど、グルグル考えて、不器用に傷ついていたターコが、何とも愛おしいです。

それは多分、遠い昔の自分の姿だから・・・。

話をジャパネスクに戻しますが、瑠璃って「多恵子・利根・しーの」たちと比べると、またちょっと違った「少女」だと思うのです。

初夜とか御ややとか、陰謀とか官位とか、あとは身分とか、平安時代ならではの設定があるので、それがジャパネスクの登場人物たちを大人びさせているのでしょう。

以前、雑記の中で「平安時代の年齢は7掛け」と書いたのですが(当時の16歳は、現代の23歳)、本当にそれくらいの精神年齢として書かれていると思います。

時代背景・登場人物の個性、全てが絶妙のハーモニーで作りだされているのが、ジャパネスクの世界なんだと思います。

氷室先生がそこまで計算して書かれていたのかどうかはわかりませんが、もともとがジャパネスクは「ざ・ちゃんじ」の習作として書かれたということなので、案外、出来上がってみたら、全てがうまく収まって、氷室先生自身も

(やったね、ピース!)

なんて感じだったのかもしれません。

氷室先生は、きっと小説の神様に愛されていたのでしょうね。




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高彬<3>&拍手レス

瑞月です。

「別館」のパスワードの申請を下さった皆様。

改めてありがとうございました。

「Secret Japanesque」が皆様のご期待に沿えるものだったかどうかはわかりませんが、もし不快感や嫌悪感を持たれた方がおりましたら、すみませんでした。

決してエ*ロ目的で開設したわけではないのですが、性的表現の許容範囲は本当に人それぞれだと思いますので・・・。

読む読まないの判断は、どうぞご自身でお願いいたします。

何人かの方から、パスワードのお問い合わせをいただいているのですが、諸事情により、現在はパスワードの配布を休止しております。

配布を開始したときには当ブログ内でご案内しますので、そのときにもまだお気持ちが変わっていないようでしたら、改めての申請をお願いいたします。

(クイズの答えを「筒井筒」と書いてくださった方。すみませんが外れです。)

さて、皆様からいただいたメールを拝読して、案外、多かったのが

「昔は鷹男派でしたが、大人になった今は断然、高彬です」

でした。

読んだとき、思わずパソコンの前でガッツポーズをしてしまいました。

そうなんです。パッと見の華やかさはないですけど、高彬は本当に男らしくてカッコ良いんです!

(もちろん鷹男もカッコ良いですけどね・・)

氷室先生は、瑠璃の口からは

「堅物、朴念仁、和歌が下手、女心がわかってない、字が下手、年下のガキ、コドモ夫・・・・」

とさまざまな酷評をさせていますが、実はちゃんと高彬のカッコ良さをそこかしこに書いているんです。

といっても最初の頃は、どちらかと言うと「年下としての可愛いさ」が優先していて、めきめきとカッコ良くなってくるのは結婚後です。

2巻ラストの雪の吉野あたりもカッコ良いのですが、でも、まだ、あのあたりはちょっと背伸びしてる感じのカッコ良さだと思います。

そういえば、何度か初夜が流れていますが、そのたび、高彬は瑠璃の部屋を訪れるわけですが、そのときの描写にも違いがあるんですよね。

1回目のときは部屋に『のそっと入ってきた』

2回目は声をかけると『ずりずりと近づいて来た』

そして3度目の正直の3回目は『妻戸からするりと入ってきた。御簾を持ち上げてやると、これまた、するりと内に入ってきて・・・・』

どうです、部屋の入り方ひとつとっても、高彬はちゃんと成長しているんです!素晴らしい!

あと、急に巻数が飛びますが8巻でのラスト近く。

帥の宮邸で起こった火事を奏上すべく、前触れで検非違使の連中が向こうから近づいてくる場面。

『馬のいななきと蹄の音が、乱れて聞こえてきた・・・』

となっています。

対して、その後に来た高彬の描写は

『はるか彼方から、確かな蹄の音が響いてきた』

となっていて、この『乱れた』と『確かな』の違いで、氷室先生は高彬のカッコ良さを書き出しているんです。

もちろん検非違使は複数いたから、蹄の音も混ざるのでしょうが、それにしても、こういう書き分けは見事だよなぁ・・と思います。

「高彬は馬を上手に乗りこなす」と書くよりも、案外、効果的なのかもしれません。

高彬についてのこういうサブリミナル効果(?)みたいな描写は多くて、だからこそ、何度も読むうちに高彬派になる方が多いのかもしれません。

ここまで丁寧に書き込まれている男性キャラは他にいなくて、ファンの欲目を抜きにしても、高彬は氷室先生のイチオシ男性キャラだったことは、まず間違いないと思います。

(おそらく2番は守弥でしょう。守弥もまた、男としても可愛げが書かれていると思います)

高彬の魅力がサブリミナル効果として書かれているところは、たとえば堅物なくせに

『いったい、ふたりでどういう話してて、そんなキワドイ話になったんだ。・・・』

と瑠璃と夏姫との会話に『ちらりと好奇心めいたものが』よぎってみたり。

オトコとしての、ちょっとしたスケベ心が表れていると思いませんか。

そうかと思うと形式を重んじるくせに、妻戸の外で瑠璃の様子を伺って、ここぞというタイミングで出てきたり。

『・・・そうはいかないよ、瑠璃さん』

瑠璃の性格をわかってて、先回りして釘を指しています。

決して年下で瑠璃に頭が上がらないわけではなく、きっちりと言うことは言っています。

『すぐ人に同情したり、好きな人の味方になるのは、瑠璃さんのいいところだ。悪いところでもあるけどね』

この台詞もそうですよね。

瑠璃自身よりも瑠璃の性格を把握しているのかも知れません。把握と言うか、分析。

高彬は感情と理性のバランスが取れていて、その天秤が時々揺れるのですが、この時は理性が勝っている状態。

ちなみに、この「天秤が時々揺れる」のが、高彬の魅力のひとつだと思います。

宮廷で腹の探り合いをして、感情をあらわにしない訓練を高彬は日々しているわけですが、その高彬が感情を丸出しにするのは、決まって瑠璃がらみです。

まず思い浮かぶのが「愛染明王」のシーン。

でも、あの場面で高彬は手をあげませんでした。

感情をあわらにしてるけど、理性はあるんです。

ただの堅物や朴念仁には出来ません。

『ごちそうになる前にお礼状を書く人間がどこにいるんだ』

『おとなしく部屋の中にいて、御簾の内にいて<中略>そんなに難しいことかねぇ』

と、一見、女性蔑視のような発言をしたかと思うと、でも、瑠璃の気持ちを汲んで、きちんと手順を踏んで結婚するために苦手な歌を克服しようと陰で努力してみたり。

高彬からは「偽善じゃない、真のフェニミスト」の匂いがするのです。

女性に対してだけじゃなく、きっと男性に対しても。

人は平等だとわかっていて、でも、きちんと身分制度はわきまえている。

権少将(夜這いしようとした人)に対して、一歩も引かなかったけど、でも礼は失ってなかったり、煌姫のところにしつこく言い寄っていた備中介に

『見覚えはなかろうが、わたしは右近少将です』

と、ちゃんと身分の差を見せ付けていたり。

きちんと、その効果をわかっているんです。

ですが、決して備中介その人を軽んじているわけではなく、あくまでも身分の差。

高彬にとって身分は「分類」や「記号」みたいなものなんじゃないかと思います。

だから上の人におべんちゃらは言わないだろうし、下の人を蔑むようなこともしない・・・。

そんな気がします。

字が下手なのは・・・う~ん。

あ、でも、真情あふるる文を書いていましたしね。

ヨタヨタ文字さえも愛おしい、です。

そういえば、何人かの方が、二人の御ややが見たい・・・と書かれていましたが。

せっかく天下晴れて、結婚できたわけだし、管理人としては、もっと、ゆっくりと・・・

と思っております!

あ、そうそう。そして、もうひとつ。

18歳以上である旨を書いて下さい、と書いたのですが、ほとんどの方は

「ジャパネスクと出会って20年になります」

と言う書かれ方でしたが、何人かの方は年齢を書いてくださいました。

その方たちが決まって書かれてる言葉が

「恥ずかしながら40歳です」



「この年で、パスワード請求なんて恥ずかしい・・・」

と言ったものでした。

恥ずかしい事なんて、ありません!(きっぱり)

氷室先生の本をリアルタイムで読まれていた方でしたら、間違いなく、30代後半~40代以上だと思います。

もちろん、管理人もばっちり同年代です!

読むことが恥ずかしかったら、書いてる管理人なんて悶死してしまいますよ(笑)

あの頃はコバルト文庫の全盛期で、新井素子先生の「星へ行く船」シリーズ、久美沙織先生の「丘の家のミッキー」、あと赤川次郎先生の「吸血鬼シリーズ」・・・。

友人たちと読みあさっていました。

そういえば、電車に乗って、友人と練馬の石神井公園に行った覚えがありますね。

確か「星へ行く船」の舞台がそこだったような・・・・?記憶が曖昧ですが。

振り返ると甘酸っぱいような、やっぱり一言で言うなら青春時代だったのでしょう。

あの頃があって、今がある。

年を取るのも、悪くない・・・ですよね。

あの頃の乙女に戻って、管理人は書いております。

読んで少しでも「あの頃」に戻っていただけたら・・・・とても嬉しいです。

いろいろな記事に拍手やコメント、非公開でのコメント、メールでの感想などありがとうございます。

とても楽しく読ませてもらっています。

新婚編もたくさんの方に読んでいただいているようでありがとうございます。

以下、拍手レスです。



*******************************


>zouさま

いつも拍手コメントをありがとうございます!

>高彬、包容力ありすぎです!生理前症候群まで把握しているとはただ者じゃありませんw

瑠璃が出産するときは、高彬が御ややを取り上げるかもしれませんね!(そんなまさか)
特別編、楽しんでいただけたようでよかったです。
またぜひお立ち寄りくださいね。
お待ちしています。



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高彬<2>&更新のお休みのお知らせ

高彬って穏やかで温厚な性格って言われているけれど、作中で三回も瑠璃を平手で叩いているんですよね(笑)

一度目は小説2巻の唯恵事件のときに、瑠璃が

『なによ、帝なんか』

と言ったとたんに

『お黙りなさい!』

とぱちん。

二度目は「瑠璃姫にアンコール!」の再開シーンで、抱きつこうとする瑠璃に向かって

『馬鹿!』

とぴしゃり。

三度目は炎上編ラストの慈光寺で気を失いかけている瑠璃に

『気を失ってる時じゃないっ』

と『頬を殴った』。

首絞められたり川に落とされり、と散々痛い思いをしてきた瑠璃が

『目の玉が飛び出そうなほど痛かった』

と言ってるくらいなので、これは相当痛かったんでしょうね。

このときは高彬も必死だっただろうし、直前に帥の宮をぶん殴って気絶させてたから、気が高ぶっていたものと思われます。

もちろん加減はしていたでしょうが。

でも、高彬、よく瑠璃を叩いてますよね。(由良のことも叩いたし)

高彬は瑠璃のことを

『何かと言うと怒って、口と同時に手も動く人だからな』

などと言っていますが、「そりゃ、あんたのことだよ」と思わず高彬に突っ込みをいれたくなるってもんです。

高彬ってちょっと、自分をわかってないところがあって、従者の政文のことを責める感じで

『守弥の教育というか、方針がいきわたっていて、うちの者はみんな、身分だの何だのに融通がきかない』

と、まるで他人事のように言っていて、かっこ書きでさらりと(ぼくも、そのケがあるけど)と、自分への評価がどうも甘い(笑)

瑠璃は

『あたしが高彬をぶつことはあり得るかも知れないけど、よもや高彬があたしをぶつなんて、天地が引っくり返ってもあり得ないと思ってたのに』

なんて言ってるけど、その割に、瑠璃が高彬をぶったことなんてないんですよ。

瑠璃が人を平手打ちしたのは、鴛鴦殿で融を叩いたときだけです。

しかもそれは、夢かどうかを確かめるためだっただけで。

案外、瑠璃って手は出ないタイプですね。

童の頃の瑠璃のイメージが、高彬の中では強烈に残ってしまっているのかもしれませんねぇ。
(池に投げ飛ばされたり、相撲で投げ飛ばされたり・・・)

高彬が一番ブチ切れた場面といえば、やはり愛染明王になったところなのですが、あそこで瑠璃を殴ってなくて本当に良かったです。

ああいう頭に血が上ったところで、感情のままに殴ったら、それはもうただの暴力夫ですからね。

帥の宮を気絶させられるほどの凄腕の高彬が、本気で瑠璃を殴っていたら、瑠璃だってただではすまないはず。

あのとき、ちゃんと高彬の理性は働いていたってことです。

過去三回、高彬が瑠璃を平手打ちしたのは、どの場面も「頭で考えて」叩いていますから。

高彬は瑠璃に対しては「これくらいしなきゃわかってもらえないだろう」という気持ちがあって、叩いているんですよね。

そんな風に思われるなんて、どれだけはねっかえりなんだ、瑠璃・・・と改めて思ってしまいます。

あ、そういえば、瑠璃も高彬に髪箱を投げつけたことありましたね。

でも、あの時は高彬の「ごちそう&礼状発言」があったわけで・・・。

あれは投げつけられても仕方ない・・・かな(笑)


<更新のお休みのお知らせ>

皆さま、いつも当ブログに足をお運びいただき、ありがとうございます。

明日からPCから離れてしまいますので、しばらくの間、更新をお休みさせていただきます。

次回の更新は、8月22日(月)を予定しております。

ご感想などありましたら、コメント欄よりお寄せいただけたらと思います。

今後の創作の励みになりますのでよろしくお願いいたします。  
 
      


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高彬<1>

真面目でカタブツで朴念仁。

高彬、大好きです。

最初、読んだときからずっと高彬が好きでした。

妻は生涯、瑠璃1人と言っているし、当時の男性としては本当に珍しいタイプです。

そういう意味では、高彬もやっぱり「規格外な貴族」ですね。

一見、正反対の性格しているように見える瑠璃と高彬ですが、共通しているところは「恋愛に堅気」なところでしょう。

あの時代、恋愛が自由だったし、男も女も恋してナンボ、みたいなところがあったと思うのですが、そんな中、2人はとっても堅気。

瑠璃だって、貞操観念はしっかりしていますしね。

結婚後、瑠璃が驚くほどの嫉妬心をあらわにした高彬。

あれって、きっと右大臣家の「血」なんでしょうね。

由良姫のこと、高彬が「瑠璃さんは違った意味で、過激な子だから」とか言っていましたが、その言葉、そっくりそのまま高彬に当てはまるんです。

聡子姫もある意味、過激だったし。(瑠璃の部屋に怒鳴りこみ)

「わたくしの高彬さんには、あの姫はふさわしくありません」

って母上が言ってたことあるけど、あれって独占欲からの発言だから、高彬の独占欲や嫉妬心は、絶対に母親譲りだと思います。

でも、独占欲や嫉妬心のない人っているのでしょうか?

好きな人のことは独占したいと思うだろうし、そうすれば嫉妬だってするし。

高彬なんて、10年謹慎する覚悟をしてまで、瑠璃と結婚しようって思うほど、瑠璃が好きだったんだから、そりゃあ嫉妬だってしますって。

あの身分社会の時代に(しかも高彬は右大臣家の秘蔵っ子。身分社会の頂点近くまで上り詰められる人)、出世もあきらめても結婚したいなんて、並大抵の決意じゃ出来ないはず。

別に高彬は、結婚前は心の広い人ぶってて、結婚後に豹変したとかそういうことではないと思います。

高彬の変化の要因は、下世話な言い方をすると瑠璃と「契った」からだと思います。

実際に瑠璃を抱いて、高彬の中にも、今までとは違った感情が湧いたんだと思います。

男としてのナマナマしい感情と言うか。

誰にも触れさせたくない、取られたくない、と言うオスとしての本能というか。

吉野君に対して高彬が寛大なのは、それは吉野君は瑠璃にとって「純情の原点」であることを察知しているからだと思います。

恋愛感情ともまた違う、大切な思い出の人。

そういうのをわかってる・・・と言うか、ほんと、勘で見抜いてるんだと思います。

それにしても高彬、もしあの「管弦の宴」がなかったら、どうしていたのでしょうね。

権少将は、ある意味、高彬の恩人じゃないですか!(笑)

あの人がいたからこそ、高彬は瑠璃に告白出来たんでしょうからねぇ。

「管弦の宴」がなかったら、どうなっていたのか色々考えるてみると楽しいです。

高彬もどっかでがんばって告白してたのかな。

そういうのを二次創作として書けたらよいなぁ・・・と妄想中です。



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