***短編*** 秋は夕暮れ<社会人編・高彬 ver.> ***

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』






注)このお話は一話完結です。社会人編設定の2人です。
               
        






***短編*** 秋は夕暮れ<社会人編・高彬 ver.> ***







ピンポン、ピンポン、ピンポン───

連打されるインターフォンの呼び出し音に、のろのろと玄関に向かう。

ゆっくりと歩いてるのに、それだけで頭がガンガンする。

鍵を外しドアを押し開けようとすると、それよりも早くに向こうからドアが開き、そこには仁王立ちした瑠璃さんが立っていた。

「もうっ」

ぼくの顔を見るなり、怒気を含んだ声音でそう言い放ち、ずんずんと玄関に入ってくると、靴を履いたまま

「どうなの、熱は」

ぼくの額に手の平を当てる。

「・・・まだ、だいぶあるじゃない。ほら、早く横になって。何、ふらふら起き出してるのよ」

「それは、瑠璃さんがチャイムを鳴らしたから・・」

「・・・」

ジロリと睨まれ、首をすくめる。

先に寝室に入っていった瑠璃さんは

「うわっ、お酒くさ・・・」

窓を開け、手早く簡単なベッドメイキングをすると

「さぁ、寝て」

ベッドを指し示した。

「・・うん」

言われるがままにベッドに入ると、瑠璃さんが布団を掛けてくれた。

開け放たれた窓から入ってくる、ひんやりとした秋の風が火照った身体に心地良く、目を閉じひとつ大きな息を吐く。

キッチンの方でガサゴソと音がしていたと思ったら、少しすると瑠璃さんがお盆を手に戻ってきた。

「ほら、飲んで」

アルカリイオン水と、どういうわけだか湯気の立つ湯呑みがある。

中には梅干しが入っていて

「ほうじ茶と梅干。二日酔いと風邪には最強に効くんだから」

とのことだった。

上体を起こし、まずはアルカイオン水を飲み、ゆっくりとほうじ茶を口に運ぶ。

「上手い」

「でしょ?」

ベッドに腰掛けて、半身を捻ってぼくと向かい合っていた瑠璃さんは得意げに眉を上げて見せた。

「それにしても、びっくりしたわよ。何度、携帯に掛けても出ないんだもん。何かあったんじゃないかと心配しちゃったじゃない」

「うん、悪い・・」

「どうしてそんなに飲んだのよ。そんなにお酒強くないくせに」

「京都の友だちが仕事で上京してきて、飲もうって連絡があってさ。で、そいつに付き合って二軒目、三軒目と行ってるうちに、つい、さ。そいつが酒豪だったことを忘れてて」

「まぁ、久しぶりに会えばそうなることも分からなくもないけど。でも、その後、エアコン付けっ放しで寝て、ご丁寧に風邪までひくことないじゃない」

「うん・・、タクシーで家帰ったことまでは覚えてるんだけど、それから先のことは覚えてないんだよ。朝、起きたらリビングの中が冷え切っててさ。着替えもせず、ソファで寝てたんだよ」

「・・・」

「頭は痛いし、ぞくぞくするし、取りあえず着替えてベッドに潜り込んでさ。携帯をリビングに置きっぱなしにしてたから、着信があったことも気が付かなくて」

家の電話が鳴り続いて、ようやく瑠璃さんがぼくに何度も電話を掛けていたことに気が付いたのだ。

電話口である程度の事情を知った瑠璃さんは

「すぐ行くから」

と言い、本当にすぐにやってきた。

ほうじ茶を飲み終え、再び横になったぼくを見下ろしながら

「まったく・・」

しっかりしてるようで抜けてるんだから・・・

などと瑠璃さんはブツブツと言い

「どうする?病院行く?土曜日だから、診察は午前中だけのことろが多いと思うけど、探せば診てくれることろもあるかも知れないわよ」

「いや、大丈夫だよ、病院に行くほどじゃない気がする。さっき、クスリ飲んだし。このままにしてたら治りそうだ。ところで、今って何時?」

「・・4時半を回ったことろよ」

手を伸ばし、サイドテーブルに置かれたデジタル時計を確認すると、瑠璃さんは窓を閉めるために立ち上がった。

「少し、寝なさいよ」

「・・うん」

さっき飲んだクスリが効いてきたのか、ウトウトと眠たくなってくる。

瑠璃さんの手の平が額に触れる感覚を最後に意識が薄れ、次に目が覚めた時には、部屋中がオレンジ色に染まっていた。

瑠璃さんは変わらすベッドに腰掛けていて、逆光でどこを見ているかは判らず、だけど、すぐに

「どう?」

そう聞いてきたところを見ると、もしかしたらずっとぼくの顔を見ていたのかも知れない。

「うん、さっきよりだいぶ楽になった気がする」

「そう、良かった。まだ寝られるなら、寝たらいいわ」」

「瑠璃さんはどうするの?」

「あたし?あたしは少ししたら帰るわ。明日、朝早くから用があるのよ」

「・・・うん。わかった」

頷きながら、また、すぅっと眠りに入って行く。

次に目が覚めた時、更に部屋はオレンジ色が濃くなっていて、やっぱり瑠璃さんは同じ場所に座っていた。

「・・あぁ、瑠璃さん。まだ、いたんだ・・」

「・・そうね、何だか帰れなくて・・」

どこか困ったような口調で言い、それきり黙っている。

目を瞑って開けるたびごとに部屋のオレンジ色は濃くなっていき、しまいには瑠璃さんのシルエットしか見えなくなった。

多分、次に目を開けた時も、瑠璃さんはいてくれるんだろうな───

そうして目を覚ましたぼくに向かい

「どう?」

と心配そうに聞いてくるに違いないのだ。

口は悪いけど、誰よりも優しい人だから。

次に目が覚めたら、瑠璃さんに

「愛してる」

とでも言って見ようか。

病人の戯言に紛らわせて、たまにはキザなセリフを言ってみるのも悪くないかも知れない。

少しばかり人を感傷的にする秋と言うのは───

悪くない季節だと、思う。






~Fin~




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***短編*** <続々>三条、夏の陣~前編~ ***

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』






注)このお話は「<続>三条、夏の陣」のさらに続編です。
               
        






***短編*** <続々>三条、夏の陣~前編~ ***







高彬が部屋に入って来たのは、もうじ子の刻になろうかと言う夜中だった。

今夜は来ないと聞いていたので、すでに横になっていたあたしは、びっくりして飛び起きてしまった。

「どうしたのよ、こんな時間に。今日は来ないって・・・」

先導の女房もいなくなり、2人きりになったところで聞くと

「うん、ちょっとね」

高彬は腰を下ろしながら、意味ありげに言葉を濁している。

「何よ。あんた、もしかしたら、・・・また我慢出来なくなったの?」

2人きりとは言え、大きな声で言うのは憚られて小声で聞いてみると

「え」

一瞬、ポカンとした後、あたしの言わんとしてることが分かったのか

「違うよ」

と吹きだした。

「じゃあ、何」

「これだよ」

言いながら高彬は袖をまさぐると、中からシャリ感のある布の塊を取りだした。

「あ。これって・・・」

「そう。単だ」

高彬は何でもないもののように片手であたしに差出し、両手で受け取りながらも、あたしは

(物のあげ方にも性格って出るものなのねぇ)

なんて変なところで感心していた。

母上は桐の衣裳盆に恭しく載せてきたのに対して、高彬は袖からポン、だもの。

まぁ、もちろん、お衣裳に対しての思い入れは、どうしたって女の人の方が強いから、その辺りの違いもあるのかも知れないけど。

でも、高彬は女の人を嬉しがらせるような、ドラマチィックな贈り物の仕方をするような人じゃないし、そう言うのって一歩間違えたらキザになるし、更に言うなら、贈り物をしてる自分に酔ってるって感じも仄見えるしで、あたしは高彬の「ポン」が好ましくはあるんだけどね。

それはともかく、手渡された単の素敵なことと言ったら!

広げて見ると、質感の良さもさることながら、その色合いが素晴らしかった。

「綺麗ねぇ・・・」

いつかの時、高彬がそうしてくれたように、自分の手の甲にあてがいながら言うと

「うん」

高彬は嬉しそうに頷いた。

母上からもらった単も綺麗だったけど、この単には敵わないような気がする。

やわやわとした灯台の火を受けて、動かすたびに微妙に違った色味を作っている。

「・・・羽織ってみようかしら」

「うん」

寝間用として着ていた単衣の上から羽織ってみる。

羽織ってみたんだけど───

単衣の上からだと、やっぱりその魅力が半減しているような気がして・・・

「・・・」

少し考えて、あたしはスクッと立ち上がった。

「ちょっと待ってて」

高彬にそれだけ言って、几帳を回り込む。

着ていた単衣を脱ぎ、衣桁に掛けてあった袴を身に付ける。

その上から、薄衣の単を羽織ると───

その肌触りの良さに、思わずため息が出た。

吸い付いてくるのに張りがあって、だけど、少しも暑さを感じさせずに、極上の布だと言う事が分かる。

薄衣の下に透けて見える自分の腕が、いつもより艶めいて見えるのは気にせいかしら?

「素敵・・」

吐息交じりの言葉が漏れ、それが高彬にも聞こえたのか

「どうだい?着心地は」

几帳の向こうから声が聞こえてきた。

「とてもいいわ」

薄衣の袖を灯にかざして見ながら、呟くように答えると

「そうか」

嬉しそうに高彬が言い、あたしは、ふと我に返った。

今の今まで、単のあまりの着心地の良さに心を奪われて気が回らなかったけど、高彬に見てもらった方がいいんじゃないかしら・・

ううん。

心の中で頭を振る。

正直に言えば、見てもらいたい。

高彬が誂えてくれたものだし、光を纏った薄衣はこんなに綺麗なんだもの。

「高彬」

「うん」

「見てくれる?」

「え」

身じろぎするような気配があり

「いいのかい?そんな無理に・・・」

「ううん、無理じゃないのよ。すごく素敵だから・・・。あ、単がよ。あたしじゃなくてね」

合わせをきちんと整えて、几帳に近づき、だけど、ちょっとそこで怖気づいてしまった。

こう言うのって一回、意識しちゃうとダメね。

うーん・・・、どうしようかしら。

一計を案じ、几帳の際に立ち

「ジャーン」

なんてふざけて言いながら腕だけ出してみると

「それじゃあ判らないよ」

笑いを含んだ声で高彬が言い

「あ、やっぱり?」

へへへ、と几帳から顔だけ覗かせると、その姿が可笑しかったのか、高彬は声を上げて笑った。

いったん顔を引っ込め、小さく息を整える。

よし、出て行こう。

恥ずかしいけど、高彬に見てもらおう。

高彬だものね。

それでも、やっぱり恥ずかしさは拭えず、あたしは髪をふたつに大きく分けると、両方を前に持ってきた。

こうすれば、かなりキワドいけど一応、胸は隠せるし。

髪が流れないように静かに高彬の前に出て行くと、高彬は何も言わずに立ち上がった。






<後編へ続く>


後編は「別館」に掲載します。
(それほどR度が高くならないと思いますが、別館に広告が出てるのがずっと気になっていて、それを消したいのです。1か月更新しないと、また出てきてしまうのですが)
別館更新は、明日か明後日になりそうです。
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***短編*** <続>三条、夏の陣~後編~ ***

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』






注)このお話は、ただ今開催中の「らぶらぶ万歳サークル・夏の競作大会」に提出した「三条、夏の陣」の続編です。
               
        






***短編*** <続>三条、夏の陣~後編~ ***







2日経っても、高彬の訪れはなかった。

訪れどころか文ひとつ届かない。

「もし、今夜もいらっしゃらなかったら、もう10日ですわ。10日もお通いがないなんて・・・」

今にも泣き出しそうな声で小萩に言われ、あたしは持っていた扇で脇息を一つ叩くと、「えいっ」と勢いを付けて立ち上がった。

立ち上がった反動で脇息が倒れる。

「ひ、姫さま、何をなさるおつもりですか?!」

言いながら小萩は几帳をひしと掴み、どうやら、逆上したあたしが几帳を蹴飛ばすとでも思ったらしい。

「決めた!こうなったら、行くわ!」

「は?行くってどちらへ・・・」

「そして着るわ!」

「は?着るって何を・・・」

状況が分からず、重ねて質問をしてくる小萩を無視して、あたしは部屋の隅に置いてあった桐の衣裳盆に近づいた。

中には先日のままに、シャリ感のある藍色の単が綺麗に折りたたまれて入っている。

むんずと片手で掴み、少し考えて袂にしまいこんだ。

薄いものだから、いくらでも小さくなるのである。

「小萩、車の準備をお願い」

「え?!車とおっしゃりますと、まさか、姫さま、今からお出かけなさるおつもりでは・・」

「その、まさかのまさかよ」

「そんな姫さま!外はもう暗うございますわ」

小萩は悲鳴のような声を上げた。

「明日、明るくなってからお出かけ遊ばされたらよろしいではありませんか。何もこんな時刻から・・・。一体、どちらへ・・」

「白梅院にいざ乗り込まん!よ」

「白梅院って、乗り込まんって・・・、まさか、右大臣邸へ・・?」

「そうよ」

「姫さま、そんな・・・」

「嘆いてても何も始まらないものね」

「・・・」

「行ってくるわ」

「姫さまぁ・・」

いつまでも小萩が車の手配をしに行く気配がないので、あたしは直接、車宿りに行くことにした。

行けば誰かいるだろうから、そしたら脅してでも車を出させればいいわ。

気の弱い長行でもいてくれたら好都合なんだけどな、なんて思いながら渡殿を歩き、車宿りに着く。

何人かの使用人の姿が見え

「ひ、姫さま」

あたしの顔を見ると、ビクッと震え上がった。

やぁねぇ、人を物の怪みたいに。

その中に長行の姿があり、あたしはにっこりと笑いながら近づいて行った。

「悪いんだけどね、長行。今から、右大臣邸に行ってもらえない?」

「・・・それは無理な相談だな」

ふいに後ろから笑いを含んだ声が聞こえ、振り返ると高彬が立っていた。

「たっ・・・、高彬・・・!どうして、こんな所に・・・」

「どうしてって、別にいてもおかしくないだろう」

高彬はまだ牛が繋がれたままの車を指差し、言われて見てみたら、高彬の常用車だった。

「・・・」

「さ、瑠璃さん、部屋に戻ろうか。・・・時に長行」

あたしの背を押し、歩きかけた高彬は、思い出したように長行を振り返った。

「は、はいっ」

「今後、瑠璃姫のこう言う言い付けは、きっぱりと断っていいからね」

「ですが、若殿さま。姫さまはすぐに言う事を聞かないとクビにすると・・」

「大丈夫だ。その時はぼくが雇ってやるから」

「はぁ・・」

長行はあたしの顔を上目づかいでチラチラと見ながら歯切れ悪く頷き、あたしはそのまま高彬に背中を押される格好で歩き出す。

向こううから小萩がやってくるのが見え

「あ、姫さま。白梅院にいざ乗り込まん、だなんて、そんなことはお止め下さいまし」

小萩からはあたししか見えていないのか、懇願するように言いながら近づいてくる。

「もう止めたよ。瑠璃さんは気を取り直したそうだ」

後ろからひょっこりと顔を出して高彬が言うと

「少将さま!」

小萩は飛び上らんばかりに驚いている。

「んまぁ、少将さま。お待ち申しておりましたわ・・・!ゆうに10日ぶりのお渡りで・・・」

「うん。すっかり久しぶりになってしまったね。このまま小萩は下がっていいよ」

小萩の返事も待たずに高彬は歩き出し、勝手知ったるあたしの部屋、いつもの場所に腰を下ろした。

手を取られ、あたしも前に腰を下ろすと、高彬は改めてにっこりと笑い掛けてきた。

「瑠璃さん、白梅院に来るつもりだったんだね」

「・・・」

気まずくて黙っていると

「嬉しいな」

「え」

「だって、お見舞いに来てくれようとしてたんだろ?」

「お見舞い?何よ、高彬、あんた病気してたの?」

「あれ?融から聞いてない?言付けを頼んで置いたんだけど」

「聞いてないわよ。何よ、どうしてたの?」

「まぁ、病気と言っても夏風邪だけどね」

「・・・」

高彬はちらりとあたしの顔を見ると

「実はさ、前に瑠璃さんとこ来てから、3日目でもう我慢が出来なくなったんだ。で、こうなったら潔く敗北を認めようと三条邸に向かう途中で、やけに身体が熱くて、おかしいな、こんなに我慢出来ないもんかな、なんて思ってたら、何てことはない、熱だったんだよ」

「・・・」

「瑠璃さんにうつしても悪いと思って、そのまま引き返したんだけど、結局、そこから熱が下がったり上がったりで、やっと今日から出仕したんだ」

「・・・」

「ぼくが病気と言う事を知らずに、白梅院に来ようと思ったってことは、もしかして・・・」

顔を覗き込まれ、思わず目を逸らしてしまった。

「この勝負、おあいこってことかな?」

「・・・」

うぅ、早まったわ・・・

もうちょっと、部屋で待ってたら、あたしの完全勝利で終わってたのに。

「・・・あれ?」

何かに気が付いた様に、高彬が声を上げた。

高彬の目線の先には、あたしの袂があり、いくら薄手とは言え単一着分の布だから、明らかに片方の袂と比べて不自然に膨らんでいるのだ。

「何が入ってるのさ」

あたしが押さえるより早く、高彬はあたしの袂をまさぐり、中から単を取りだしてしまった。

「・・・」

しばらく単を見ていた高彬は、ふいにニヤニヤと笑いだし

「もしかしたら、ぼくの勝ちだった?」

「な、何よ、何でそうなるのよ」

「だって、白梅院に乗り込んでまで、これを着てくれるつもりだったんだろ?」

「・・・」

図星なので、返す言葉もなくむぅと黙り込む。

しばらくの間、からかいを含んだ目で見られ、耐えきれなくなったあたしは

「いいわよ。貸しなさいよ。着るわよ」

高彬の手から単をひったくって、立ち上がると

「いいよ、瑠璃さん、着ないで」

「え」

思ってもみない言葉が返って来た。

「まぁ、座って」

あたしの手を取り座らせると

「ぼくもさ、あの後、色々考えたんだけど、そりゃ、瑠璃さんの単袴姿は見たいけど、嫌がるのを無理に着させるのも良くないし、それに何よりも、お母君のお下がりと言うのは確かに微妙かな、と思ったんだよ」

「・・・」

「だって、つまりはこれを着て、お母君がってことだろ・・?」

「それよ!」

我が意を得たりとあたしは膝を打った。

そうなのよ。

結局ね、あたしがこれを着たくない気持ちの中には、恥ずかしさの他に、気まずさとか、妙な罪悪感みたいなものが入っていたのよ。

何て言うか、本当の母さまだったらこんなことしないだろうなぁ、とか、でも、きっと母上は母上なりに、あたしのことを思ってくれてたことには違いなく、でもそこは<なさぬ仲>だから、もしかしたら母上も距離感がわからずにグイグイ押してきたりで、ああ言う突拍子もない言動の裏に、ふと母上の哀愁を感じてしまったりとかで・・・

母上に単を差しだされた時の気持ちって、色々、複雑だったってことなのよ。

それを高彬が、見たい見たい、ぜひ着てくれ、なんて言うもんだから・・・

「それでね、瑠璃さん。実は・・・」

言いながら高彬は自分の袖の中をまさぐり、中から小布の束を差し出してきた。

見ると、全部、シャリ感のある薄手の布で、色見本みたいなものらしかった。

「ぼくが瑠璃さんに単を贈ってあげるよ」

「え。・・・それを高彬の前で着ろってこと?」

「違うよ」

恐る恐る聞くと、高彬は笑って

「それはもういいから。瑠璃さんが部屋着として寛ぐ時に着たらいいよ。まだ暑い日が続くからね。ほら、手を出してごらん」

言われたままに手を出すと、その上に布を一枚ずつ当て始めた。

どうやら色も自分で選んでくれるみたいで、光の加減とか、透け具合を見ながら

「うーん、一番、瑠璃さんの肌に映える色はどれかなぁ」

なんて言いながら、一枚一枚、丹念に合わせながら見ている。

あたしの肌に映える色・・。

それがいかにも、透け感のある布を連想させて、ドキドキしてしまった。

高彬の目に、あたしの肌はどんな風に映っているのかしら?

「うん、これがいいんじゃないかな」

やがて高彬が選んだのは、東雲色と呼ばれる、朝焼けを思わせるような温かみのある色合いの布だった。

「出来上がったら、持ってくるからさ」

にっこりと言われ、あたしはコクリ、と頷いた。

高彬が色味から選んでくれたのなんか初めてで、何か、嬉しいかも・・・

「ありがと」

小さく言うと

「どういたしまして」

高彬はあたしの頭に手を置き

「ぼくの方こそ、会いに来てくれようと思ってくれてありがとう」

優しく真面目な声で言い、髪なんか撫ぜている。

「・・・」

どうしよう。

三条、夏の陣。

もしかしたら、あたしの敗北かも・・・。

単が出来上がったら、頼まれなくても、高彬の前で着てしまいそうだわ。

どうしよう・・・






<終>


暑中お見舞い申し上げます。
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***短編*** <続>三条、夏の陣~前編~ ***

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』






注)このお話は、ただ今開催中の「らぶらぶ万歳サークル・夏の競作大会」に提出した「三条、夏の陣」の続編です。
               
        






***短編*** <続>三条、夏の陣~前編~ ***







「少将さまは、如何なされたんでございましょうね、姫さま」

かっと照り付ける日射しに庭の葉が白く反射し、まるで庭自体が発光してるかと思うほどで、じっと目を開けて見ていられないくらいだった。

昼を回ったばかり、そよとも風は吹かないし、きっと1日で一番暑い時刻に違いないわ。

そんな暑い昼下がり、脇息に寄りかかりながら、片手で扇を扇ぎつつ、あたしは

(うーむ)

と心の中で唸った。

高彬が最後に来てから一週間が過ぎている。

宿直や物忌みとは聞いてないし、何も予定がない時に一週間も来ないことは今までにないことで、それを受けての、小萩の

『少将さまは、如何なされたんでございましょうね』

なんではある。

如何なされたか───

の説明は簡単なんだけど、でも、それを正直に言う事には抵抗を感じてしまう。

花形有能公達が、妻の単袴姿を見たいがために意地張って来ないだなんて、ねぇ。

そんな恥ずかしいこと、言えますかって。

つまりね、高彬はあたしの単袴姿を見たいがために、こうして<夜離れもどき>を実践してみせてるってわけなのよ。

あの後、着るの着ないので、散々揉めて、しばらく膠着状態が続いたと思ったら、ふいに高彬に抱きすくめられていた。

それで、あれよあれよと言う間に寝所に横たえられて、気が付いたらすっかり仲良しフルコースが終わってて

(やれやれ、何とか単袴のことはうやむやになったわね)

なんてほくそえんでたら

「で、単袴のことなんだけど・・」

と、またしても話が再開してしまい、あたしは心の中で盛大にずっこけてしまった。

なんで、振りだしに戻るのよ!

今のフルコースは何だったわけ?!

って感じでさ。

だけど、ずっこけつつも心のどこかでは

(そんなに見たいんなら、着てやってもいいかなぁ)

なんて思ったりもしていた。

そんな大したものでもないし、見せても減るもんじゃないし、一回見れば高彬も満足してくれるなら、まぁいいかな・・・

半分以上、着る方向に気持ちが傾いていた時、高彬が思わぬ提案をしてきた。

「ぼくが折れるのが先か、瑠璃さんが折れるのが先か、競争しよう」

「競争?」

「そう。ぼくが我慢出来なくなって三条邸に来てしまうか、それれも瑠璃さんが我慢出来なくなって単袴を着るか、の競争」

「・・・」

その時はね、正直

(女のあたしが何を我慢することがあると言うのよ。何、バカなこと言ってるのかしら?)

と思ってたんだけど。

だけどねぇ、それがそうでもなかったのよ。

理由が分かってるとは言え、一週間も訪れがないと、不安と言うか落ち着かないと言うか。

まさか高彬に限って、浮気とかを疑ってるわけじゃないんだけど、何て言うか、ほんと、夜が長いっていうかさぁ・・

あーあ、単袴くらい、ちゃっちゃと着ちゃえばよかったかなぁ・・・






<後編に続く>

瑞月です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
「社会人編」、当初考えていた内容を、ちょっと見直してみようかなと思い始めています。
復習を兼ねて、昨日、一気に83話まで読んでみました。(疲れました…)
連載再開はもうしばらくお待ちくださいませ。


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***短編*** 夏は夜<教師編・高彬 ver.> ***

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』






注)このお話は一話完結です。教師編設定の2人です。
               
        






***短編*** 夏は夜<教師編・高彬 ver.> ***







「えー、明日から夏休みが始まります」

午後の職員会議は、校長のそんな言葉で始まった。

体育館での修了式を終え、各クラスで通知表を渡された子どもたちは昼には下校し、今、校舎にいるのは教職員だけである。

エアコンを効かせ締め切った職員室の窓の向こうでは、白く光った校庭と、学校のシンボルツリーである巨大なクスノキが作るくっきりとした黒い影が、鮮やかなコントラストを作っている。

青い空には、これまたくっきりとした輪郭を持つ真っ白な雲が浮かび、一昨日の梅雨明け宣言を受け、夏本番の景色ではある。

「明後日には町会と我が校のPTA主催の納涼祭があり、えー、毎年、先生方には地域の夜間パトロールをお願いしてますが・・・」

手元に配られたプリントには、地域を区分けされた簡易的な地図と担当教員とパトロール時間が記載されている。

なかなかに見やすい表で、ざっと目を通すと、ぼくの名前の横には瑠璃さんの名があった。

瑠璃さんとペア、か。

そう思って顔を上げた途端、向かいに座る瑠璃さんと目が合った。

瑠璃さんは慌てて視線を逸らし、難しい顔をして校長の話を聞いてる振りを装っている。

「・・・」

判りやす過ぎるんだよなぁ、瑠璃さんは。

わざとらし過ぎると言うのか。

学校で、付き合ってることがバレないように「藤原先生」「瑠璃先生」と呼び合おうと提案して来たのは瑠璃さんだけど、この態度を見ていると、いくら「先生」と呼び合ったところで、バレるのも時間の問題のような気がするんだけど・・

まぁ、ぼくはバレても一向に構わないんだけど、でも、聞くところによると、教員同士の恋愛はひた隠しに隠すのが、あるべき態度と言う事らしい。

噂では恋愛関係がバレると、翌年にはどちらかの教員が異動させられる、なんてこともあるらしい。

瑠璃さんは産休を取っている教員の代わりに入ってるだけだけど、出来れば長く同じ学校にいられたらベストではある。

「・・では、以上です」

職員会議は終わり、解散となった。



********



「あ・・」

2日後の納涼祭開始直前に校庭に現れた瑠璃さんを見て、ぼくは棒立ちになってしまった。

瑠璃さんは浴衣姿だったのだ。

紺地に紫陽花が描かれたもので、色の白い瑠璃さんに良く映えている。

「他の先生方が、皆、浴衣で来るって言うから」

「・・・」

言い訳するように瑠璃さんが言い、言われて見てみたら、確かに女性教職員は皆、浴衣姿である。

「パトロールがあるから動きやすい格好の方が良いんじゃないですか、って言ったんだけど、パトロールと言っても、実際は見回りで歩くだけだからって言われて・・」

ぼくが黙っているのを、何と勘違いしたのか、瑠璃さんは決まり悪そうに袖の辺りを弄っている。

「いや、すごく似合ってると思って・・」

「・・・」

「瑠璃先生、可愛いー」

目敏く瑠璃さんを見つけたクラスの女子が駆け寄ってきて、皆も浴衣を着ている。

自分の彼女を褒められて悪い気がするわけもなく

(そうだろう、そうだろう、可愛いだろ)

と言う気持ちと、せっかくの褒め言葉だったのに

(邪魔しやがって)

と言う気持ちの半々だった。

「瑠璃先生、一緒に屋台回ろうー」

校庭の中央には朝早くに設営したやぐらがあり、回りには納涼祭担当のPTA保護者が立つ<屋台>があり、かき氷や冷うどん、焼き鳥に焼きそばなどが売られている。

ヨーヨー釣りやストラックアウトのゲームもあり、この納涼祭のために早いうちから準備を進めてくれていた保護者には、本当に頭が下がる。

瑠璃さんは女子に手を引っ張られて行ってしまった。

暗くなるにつれ、やぐらの回りに吊るされているボンボリが目立ち始め、普段の雰囲気から校庭は一変し、いかにも、の風情が出てきた。

やぐらの回りでは、町会婦人部のご婦人が、揃いの浴衣で率先して踊り始め、夏祭り気分を盛り上げてくれている。

釣られて踊り始める人も増え、良く見ると、その中に瑠璃さんもいた。

子どもたちと笑いながら、婦人部の人の踊りを見よう見まねで真似しながら踊っている。

「東京音頭」から「炭坑節」に変わったところで

「あー!」

後ろから声がして振り向くと、クラスの女子の中心的存在、梶原がニヤニヤしながら立っていた。

「藤原先生、今、瑠璃先生のこと見てたでしょー。やらしー」

「なっ・・」

梶原と言えば、忘れもしない、運動会の借り物競争でデタラメなアナウンスを流した子である。

「何を言ってるんだ」

精一杯、教師の威厳を醸し出したと言うのに、梶原は

(ふふん)

と鼻を鳴らしただけだった。

「案外、付き合ってたりして」

「えっ」

「なーんてね」

それだけ言って梶原は踊りの輪に入って行く。

「・・・」

何で判ったんだろう・・・

うーむ、末恐ろしい子だ・・・



******



「そろそろ、当番の時間よね」

8時からの担当時間か近づくと、子どもたちから解放された瑠璃さんがやって来た。

「うん、行こうか」

普段とは違って、駅とは反対方向に歩き出す。

学校から少し離れただけで、納涼祭の喧騒は消え、辺りは静かになった。

最近、建ったばかりのマンションに植えられた樹々を、吹き抜ける夜風が揺らしている。

「あー、涼しい・・・。やっぱり、夏は夜よねぇ」

首元に風でも当てたいのか、気持ち顔を上げるようにして瑠璃さんは独り言のように言い

「子どもたち、浴衣を着ると、ぐっと雰囲気が変わるわよね」

カランカランと下駄の音が静かな住宅街に響く。

「瑠璃先生もね」

「・・・」

「瑠璃先生、この後、うちに来ない?」

「え」

「明日、休みだし」

そう言うと、瑠璃さんは浴衣の袖を少しめくり腕時計を見て

「まだ仕事中なんですけど」

ぼくに時計をぐいっと近づけて見せた。

「大丈夫だよ、話すくらいは。ちゃんと目ではしっかり見てるから」

実際、さすがに小学生くらいだと夜遊びするような子はいないし、いたとしても親同伴である。

だから、夜間パトロールと言っても、ある程度、形式的な面があることは否めないのだ。

「どうかな?」

「・・今日」

「うん」

「見たいドラマがあるんだけど」

「・・・」

───来た!

「帰れると思って予約して来てないし」

「大丈夫。この間、買い替えたばかりの60インチのテレビがある。4Kだ」

こう言う時のために用意していた言葉を言う。

経験は人を賢くするのだ。

「・・・」

「冷えたスイカもあるし」

「・・・」

「ホットドックも作ってあげるよ。もちろん、ケチャップ掛けて」

「・・・」

「どうする?瑠璃先生」

「・・・行きます」

何に釣られたのかは定かではなかったけど、瑠璃さんは陥落した。

「よし、じゃあ、あと30分、真面目にパトロールしよう」

「あたしは最初から真面目ですけど」

ツンと瑠璃さんが言い、残り30分は真面目にパトロールに専念した。

と言っても、浴衣姿の彼女と夕涼みの散歩をしてただけなので、これを仕事と呼ぶには、いささか無理があるけれど。

パトロールを終え、学校に戻った頃には、もう納涼祭は終わっていた。

当番表に「済」のチェックを入れ、学校を後にすると、そのままマンションに直行する。

瑠璃さんを招き入れるのは、今日で3回目である。

すぐにエアコンを入れ、涼しくなってきたリビングで向かい合って座っていると

「あ・・」

瑠璃さんが、ふいに耳をそばだて、立ち上がった。

締め切った窓を開け、ベランダに出ようとしている。

「何。どうしたのさ、瑠璃さん」

後に付いてベランダに出た瞬間、その理由が分かった。

遠くに、打ち上げ花火が見えていたのだ。

「そうか、今日は河川敷の花火大会か・・。今からでも行ってみる?」

「ううん、ここからで十分。人混みも疲れるし」

「うん、そうだね」

しばらくは二人黙って、手の平サイズの花火を見ていた。

そっと瑠璃さんの横顔を盗み見る。

むき出しになった白いうなじに、風に揺れるほつれ髪・・・

「もう入ろうか」

「ううん、もうちょっと」

「・・・」

ぼくの気持ちを知ってか知らずか、瑠璃さんはニベもなく言い、手すりに肘を付いて熱心に花火に見入っている。

花火の打ち上げが早く終わって欲しいなんて思っているのは、この花火を見てる人の中で、ぼくだけかも知れないな。

「あー、終わっちゃった・・」

花火が終わり、涼しい室内へと戻ってきた。

「そう言えばさ、瑠璃先生。浴衣って自分で着たの?」

「そうよ」

「ふぅん、すごいね」

「浴衣は簡単なのよ。帯も前でリボン作って、クルクルって後ろに回せばいいだけだし」

「じゃあ、脱いでも大丈夫だね」

「え」

ニコニコと話していた瑠璃さんの顔が固まり

「あー、ダメダメ。自分で着たなんてウソ。脱ぐわけにはいかないわ」

「わかった」

「・・・」

「じゃあ、脱がなくても良い方法を考えよう。いくらでもありそうだ」

「藤原先生!」

瑠璃さんは、真っ赤になって、近くにあったクッションを投げつけてきた。

「何だよ」

クッションを受け止め、瑠璃さんの顔を覗き込む。

「そんな顔を赤くして。瑠璃先生、どんな方法を思い浮かべたのさ」

「なっ」

「興味あるなぁ」

「藤原先生!」

「どっちがいい?脱ぐのと、脱がなくていい方法と」

「・・・」

真っ赤な顔で悔しそうに上目づかいでぼくを見ていた瑠璃さんは、やがて

「・・・脱ぎます」

ぼそり、と呟いた。

「うん」

笑いながら近づき、瑠璃さんの項にキスをし、舌を這わせる。

「ひゃっ」

びっくりしたような声を上げる瑠璃さんに

「今日、会った時から、こうしたくして仕方なかったんだ」

そう言うと、瑠璃さんは、もう「藤原先生!」とは怒らなかった。

浴衣を脱がし、熱めのシャワーで一緒に汗を流すと、瑠璃さんの白い身体がほんのりとピンク色に染まった。

その晩、ぼくは何度も瑠璃さんを求め、時々は瑠璃さんの意に沿わない要求をして、そのたび

「藤原先生!」

と、瑠璃さんは顔を赤くして怒ったけど、でも、優しい瑠璃先生は、結局はぼくの要求を聞き入れてくれ───

『やっぱり夏は夜よねぇ』

パトロール中に瑠璃さんが言った言葉に、まったくもって、ぼくも同感なのだった。

宵闇のボンボリ、吹き抜ける夜風。

花火にスイカ、彼女の浴衣姿に、ほつれ髪───

ほんと、夏は夜に限る、と言うものである。





~Fin~




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