社会人編<最終話>

そっと身体を離し一旦横になってから瑠璃さんを抱きしめる。

身体中に満足感とも充足感とも言えない思いが広がって行く。

瑠璃さんの様子はと言えば、身体に力が入っていないのかくったりとぼくに身体を預け、顔に掛かる髪を払う気もないようだった。

「大丈夫?」

髪を耳に掛けてやりながら耳元で聞くと、返事の代わりに瑠璃さんはコクンと頷いた。






─Up to you !─<最終話>






頷いた瑠璃さんの目はトロンとしていて今にも閉じそうで───と思ったら、案の上、閉じてしまった。

瑠璃さん、と声を掛けようとして思いとどまる。

瑠璃さんの頬にはカーテンの隙間から入る光が当たっており、何て言うか、極上に綺麗だったのだ。

薄く開かれた形の良い唇に、柔らかそうな頬・・・・

その顔をまじまじと見ているうち、ふと浮かんだ自分の考えにギョッとして慌てふためいてしまった。

ぼくは今まで、何かと言うとすぐにスマホを取り出してはパシャパシャと写真を撮っている連中のことをずっと快く思っていなかった。

動物園でパンダを見たのなら判る。

海でイルカと遭遇したのなら判る。

だけど連中は何てことない街中で写真を撮りまくるのだ。

大の大人が、しかも男が、喫茶店で前に座る彼女がパフェを食べる姿など写真に撮ってどうするんだ、と思っていた。

正直、気が知れない、とすら思っていた。

人知れず、日本の将来を憂いていたりもした。

だけど───

今、ぼくは、瑠璃さんの寝顔を見て

(写真に収めたいな)

と思ってしまったのだ。

寝姿なんて撮るのはマズイだろうし、いや、そもそも瑠璃さんの写真なんか撮り始めたら、歯止めが効かなくなりそうでこわい。

「瑠璃さん」と言うタイトルのフォルダをいくつも作ってしまいそうだ。

これじゃあ、街中で写真を撮り合ってるカップルをまったく笑えない。

いや、だけど、恋人なんだし写真の一枚や二枚、撮り合ったって・・・

「・・・寝ちゃったみたい」

あれこれ思いを巡らせていると、瑠璃さんがふいに目を開けたので、またしても慌ててしまう。

「少し寝たらいいよ。疲れた・・・だろうし」

「ううん、大丈夫よ」

言いながら瑠璃さんはシーツを引き上げ恥ずかしそうに顔を隠したりしている。

シーツごと瑠璃さんを抱きしめ

「あのさ、瑠璃さん。さっきの話・・」

と話しかけた途端、グゥと何かの音がして、どうやら瑠璃さんの腹の虫が鳴いたようだった。

「・・・・・・」

目が合って、瑠璃さんの顔がみるみる赤くなる。

「もう!3度目よ、3度目。高彬の前でお腹が鳴ったの」

開き直ったように瑠璃さんはぷぅと頬を膨らませ、ぼくは笑いを噛み殺しながらも、それでも瑠璃さんがはっきりと「3度目」と覚えていたことに密かに感動を覚えてしまった。

ぼくとのささやかな、思い出とすら呼べないような出来事が、ちゃんと瑠璃さんの中に残っているということなのだろうか。

「・・・・・」

じんわりと幸せが胸に広がって行く。

「向こうで準備してるから、ゆっくり着替えておいで」

瑠璃さんの頭を軽く叩き、すばやく服を着てリビングへと向かう。

リビングは何事もなかったかのようにさっきのままだった。

テーブルにはおいしそうな料理が並んでいるし、ソファの横にはギターが置いてある。

冷蔵庫を開け、瑠璃さんは何を飲むだろうか、ジュースでいいのか、それともシャンパンくらいは口にするのか・・・と迷っていたら、洗面所の方で物音が聞こえた。

すぐにリビングに来るだろうと思っていたのに、なかなかやって来ない。

「瑠璃さん?入るよ」

ノックをして開けると、洗面台で何かを洗う瑠璃さんの姿があった。

水音で気付かなかったのか、ぼくを見てびっくりしたように身を縮め、慌てて手に持っているものを隠そうとして───

だけど、大きすぎて隠せすに、瑠璃さんは途方に暮れたような顔をしている。

「・・・シーツ、汚しちゃったみたいで・・・」

瑠璃さんが落とそうとしていたのは赤いシミだった。

「ごめんなさい・・・」

ムキになってゴシゴシと洗う瑠璃さんの手を止めた。

「何で謝るのさ、瑠璃さん。シーツなんていいよ」

瑠璃さんが付けたシミなら、それすら嬉しいなんて言ったら、瑠璃さんに気味悪がられるだろうか。

「でも、これ新品でしょ」

確かに今日のために新調したものだったけど、だけど、そんなのはどうでもいいことだった。

「弁償するわ」

「いいって」

「ねぇ、じゃあ高彬の誕生日っていつ?誕生日にシーツを贈るわ」

誕生日プレゼントにシーツを贈る、なんてあまりに真面目に言うので吹きだしてしまう。

「だからいいって。そういう瑠璃さんこそ、誕生日はいつなのさ」

質問に質問で答え、瑠璃さんとパッと目が合った。

「・・・・」

そうだ。

ぼくたちは知らないことが多すぎるんだ。

誕生日はおろか、好きな食べ物や音楽、感動した映画や本、好きな場所、好きな色、得意なこと、苦手なこと、どんな子ども時代を送ったのか、どんな毎日を過ごしたいのか、どんな未来を描いているのか───

まだお互いに何も知らないじゃないか。

話したいこと、聞きたいことが多すぎる。

本当に、シーツのシミを気にしてる場合じゃないんだ──

ぼくは笑って瑠璃さんの手からシーツを取りあげた。

「記念にぼくの宝物にする」

何の記念、とは瑠璃さんは聞いてこなかった。

テーブルに向かい合い、ぼくたちはどちらからともなく頭を下げた。

「えーと、手始めに。出身はどこかな」

笑いを堪えながら聞くと

「京都よ」

芝居っ気たっぷりに瑠璃さんが言い

「奇遇だね。ぼくもだ」

ぼくも大げさに驚いて見せた。

「誕生日は?」

「好きな色は?」

思いつくままに一問一答式で問いかけ合い、ぼくはその間、何度も瑠璃さんを写真に収めたい誘惑と闘うことになった。

クルクルと表情を変え、思いっきり笑ったり驚いたりする瑠璃さんの顔は、どれも驚異的な可愛さで、ぼくが今までスマホで写真を撮ることに否定的だったのは、どうやらただ単に撮りたい被写体がいなかっただけ、と言う事のようだった。

どうやって写真を撮ることを切り出そうかなぁ、と考えていると、瑠璃さんがぼくの了解を得てからテレビを付け、ふいに聞き覚えのある地名がスピーカーから流れてきた。

同時にテレビに注目すると、画面には人で賑わう京都随一の繁華街、四条河原町が映し出されている。

「いつ見てもすごい人ねぇ・・・」

何気なさを装ってはいるものの、その顔はどこか引きつっているようにも見え、何あろう映像で写っている場所は、瑠璃さんがぼくに向かい、公衆の面前で「好きだ」と叫んだ場所なのだった。

ちらりと瑠璃さんに目をやると、視線に気が付いた瑠璃さんはコホンと小さく咳払いをし「やぁねぇ、こんなタイミングで」なんてぶつぶつと呟き、パチンとテレビを消した。

そうしてぼくに向かい直すと、改まった口調で

「えーとね、高彬。あのことはもう忘れて欲しいの」

「そりゃ無理だよ」

間髪入れずに言うと、瑠璃さんはむぅと膨れて見せた。

その顔がまた可愛くて、ぼくは立ち上がってキスをしてしまう。

「あの出来事は永久保存版だ。世界広しと言えども、あそこまで派手に告白してもらえた男なんてそういないだろうからね」

「もうっ。高彬、楽しんでるでしょ」

「うん。楽しんでる」

ますます瑠璃さんがむくれたので、声を上げて笑うと、瑠璃さんも釣られたように笑いだし、ぼくたちはしばらく笑い続けていた。

だけど、この時のぼくたちは知らなかったのだ。

永久保存版のこの派手な告白劇が、まさかあんな出来事に発展するなんて───

もうすでにこの時から、ひたひたと<魔の手>が忍び寄っていただなんて───

そんなこととは露知らず、この時のぼくたちは美味しい料理を食べながら、ただ上機嫌に笑い合っていたのだった。







*** Fin ***<恋人編へ続く>




守弥はこのまま引っ込むのか、鷹男は瑠璃とのデートを諦めたのか・・・。

果たして、忍び寄る<魔の手>とは?

そしてオトコ高彬の経験の有無は───?!

様々な波乱を含みつつ<出会い編>はこれにて終了です。

長らくのお付き合いありがとうございました。

「おまけの話」、下の拍手お礼に置いてあります。


(←お礼画像&SS付きです)

社会人編<52>

「こういうこと、初めてなの!だから・・・・もっと優しくして」

そう言うと、ピタリと高彬の動きが止まった。
 





─Up to you !─side R <第52話>






「初めてって・・・瑠璃さん・・・」

そう言ったきり絶句し、瞬きもせずにあたしの顔を見下ろしている。

「そんなに・・・驚かなくてもいい・・・じゃない。あたし、ずっと女子校育ちだったから、そういうことに疎いって言うか遅れてるって言うか・・・」

高彬の驚きぶりがいたたまれなくて、腕を胸の前で交差させたままもごもごと言うと

「いや、ずいぶんと余裕があるように見えたから、てっきり、その・・・」

「みっともないじゃない。オロオロするなんて。ここは少し余裕あるとこ見せとかなきゃ女の沽券に関わると思って・・・」

「女の沽券・・・・・」

高彬は呆然と呟くと、やがてやれやれと言うようにため息をついた。

「どうしてそんなことで見栄張るんだよ、瑠璃さんは」

「だから女の沽券に」

「沽券はいいから」

「・・・馬鹿にされると思ったんだもの。あんたより年上なのに・・」

「するわけないだろ。むしろ嬉しいさ。初めてって知らされて、嫌がるオトコなんているわけないじゃないか」

「そ、そう言うもんなの?初めてだと重い、とか、付きまとわされそうで警戒する、とか、男の人ってそう言う風に思うもんじゃないの?」

そう言うと高彬は

「一体、瑠璃さんは男に対してどんな偏見を持ってるんだよ」

呆れたように頭を振り、しばらくまじまじとあたしの顔を見ていたかと思ったら、ふいに表情を和らげた。

「ごめん。色々、びっくりした?」

頷くと、高彬は小さく笑い、あたしの頬に手を添え

「部屋に入るところからやり直す?服もちゃんと着て」

小声で気遣うように聞いてくるので、思わず笑いが漏れてしまう。

「いいわよ。せっかくここまで来たんだから」

「ここまで、ね」

今度は高彬が笑いを漏らした。

その笑顔がだんだん近づいてきたと思ったらそっと唇が触れた。

そのまま額に、頬に、鼻の頭に、そしてまた唇に優しいキスを続ける。

高彬は上体を起こして服を脱いで上半身裸になると、半分脱げかけているあたしのブラウスの袖を抜き下着に手を添えた。

「いい?」

「・・・・」

小さく頷くと、高彬の手によって完全に下着が取られてしまい、あたしはため息とともに目を瞑った。

恥ずかしいと言う思いと、下着なんて本当にすぐに脱がされちゃうんだ・・と言う思いが交差する。

せっかく今日のために可愛い下着を選んだのになぁ・・・

キスをしながらも高彬の手が胸の膨らみを包み、さらにギュッと目を瞑る。

それなりの知識だってあるし、ドラマや映画でこういうシーン見たことある。

だけど──

見るのとやるのとじゃ大違いじゃないの───!

第一、どんな顔してたらいいのか判らない。

我を忘れるほど没頭出来ればそれでいいのかも知れないけど、まだそんな境地に辿り着けるはずもなく・・・

「・・・大丈夫?瑠璃さん」

ふいに聞かれ、あたしは慌ててコクコクと頷いた。

「大丈夫よ、あたしのことはお構いなく」

毅然と言うと

「お構いなくって・・・気になるよ」

高彬は苦笑し、そうしてキスをしようとするのだけど、何かが笑いのツボに入ってしまったのか、一人でくすくすと笑っている。

笑いながらあたしの髪を撫ぜたり、肩を抱いたりする。

高彬に触られるのは心地良かった。

すべすべと肌なじみが良くて、徐々に身体の緊張が解けていくのが自分でわかるほどだった。

高彬の二の腕にそっと触ってみたら、思っていたよりも硬くてびっくりしたけれど、でもやっぱりすべすべしていた。

気が付いたらあたしは裸にされていて、高彬の手や唇で色々と触られていたんだけど、でも、ちっとも嫌な感じはしなかった。

目が合えば微笑みあったし、高彬はしきりにあたしの様子を気にかけてくれ、あたしは密かに感動を味わったりしていた。

何というか、こういうことってこんなにリラックスして出来るものなんだなぁ、って。

もっと生真面目に取り組むものかと思ってた。

観た映画やドラマがいけなかったのかも知れないけど。

一緒にキッチンに立って朝ごはんの準備をしたり、デスクを並べて仕事してる時と、高彬は何にも変わらなかった。

変わらず優しかった。

それでも、脚を広げられ

「瑠璃さん・・。いいかな・・」

と言われた時はドキリ、とした。

声の優しさとは裏腹に、覆いかぶさってくる力は強かったし、腕の太さも肩の大きさも、絶対に逃げられそうにない程、男らしかったから。

「痛かったら、言って」

そう言いながら身体を進められ───

すぐに痛みがやってきた。

「・・・痛・・」

高彬の動きが止まり、また少しずつ動きだす。

「いや・・、痛い・・」

頭を振って、無意識に身体をずり上げると、困ったような高彬の顔があった。

「我慢、出来ないくらい・・・痛む?」

辛さを堪えてるよう声で聞かれて、あたしは心を決めた。

ほんと、これくらいの痛さを我慢出来ないようじゃ、女の沽券に関わるわよ。

「あたしは大丈夫だから。高彬、いっそ、ひと思いに」

覚悟を決めて言ったのに、高彬はまたしても吹き出し

「ひと思いにって・・・瑠璃さん。決闘じゃないんだから」

そう言ってくすくすと笑っている。

笑いながら「本当に瑠璃さんは・・」なんて呟いて、キスをしてくる。

だけど、すぐに真顔になって

「そんなに痛いんだったら、また次の機会に・・・、と言ってあげたいところだけど。だけど・・・ゴメン。ちょっとそういうわけにも行かなさそうなんだ」

どこか切羽詰まったような声で言う。

「だから、ごめん。少しだけ我慢して」

うん、と返事をするより早くに肩を押さえられていた。

脚を抱えられたまま身体を沈められ、襲ってきた痛みに息を呑む。

やがて高彬が動き出し、あまりの痛みに逃げ出したくても、がっちり押さえられているので逃げられない。

高彬のはずなのに高彬じゃないようで、両手を彷徨わせると、つながったままに強く抱きしめられた。

「瑠璃さん・・・」

今までに聞いたことのない掠れた声で名前を呼ばれ、息も出来ないくらいにキスをされる。

身体のどこかが震え出し、呼応して心が震え、そんなあたしを高彬はさらに強く抱きしめたのだった。






…To be continued…


<社会人・出会い編>次回、最終回です。


(←お礼画像&SS付きです)

社会人編<51>

「ギター、触ってもいい?」

「いいよ。弾いてみる?」

ギターに触りたいだなんてお安いご用とばかりに、ぼくはさっそくギターを手に取りソファに座った。

瑠璃さんはと言うと、そんなぼくを立ったまま見ている。

隣に座るようにポンポンとソファを叩くと、瑠璃さんははにかんだような表情を浮かべ、でもすぐに隣に腰を下ろした。

座った時、少しだけソファが沈み、それだけでドキリとする。

ものすごく近くに瑠璃さんがいる・・・






─Up to you !─<第51話>






隣に座った瑠璃さんから、ふわりといい匂いがした。

ともすればそのまま抱き寄せたくなる気持ちをこらえ、瑠璃さんの膝の上にギターを乗せると、瑠璃さんは一瞬、戸惑った顔を見せたものの、それでも

「適当にどの指でもいいから弾いてごらんよ。ぼくがコードを押さえてあげるから」

そう言うとすぐに理解したようで、恐る恐ると言う感じで弦に手を伸ばした。

はじいた弦が綺麗な音を立てると瑠璃さんは「わぁ」と小さく歓声を上げながら身じろぎし、ソファが少し弾んだ。

最初はぎこちなかった弾き方がだんだんサマになってきて、そうなるとますます瑠璃さんは楽しそうで、ぼくはこっそりとその横顔を盗み見た。

柔らかそうな頬に笑みをたたえ、窓から入る日差しの反射もあるのかも知れないけど目なんかキラキラと輝いて見える。

楽しんでいることが全身で伝わってくる。

瑠璃さんのこういうところがいいなぁ、と思う。

喜怒哀楽がはっきりしていて、判りやすい。

見ていて楽しい。

裏表がない。

加えて・・・可愛い。

思えば、朝のカフェで瑠璃さんを最初に見かけた時から、ぼくは瑠璃さんを好ましく思っていた。

醸し出す雰囲気と言うのか、オーラと言うのか、そういうのがぼくのタイプだったのかも知れない。

こういうのを世間では<一目惚れ>、なんて言うのだろうか。

そこまで強烈に恋に落ちたと言うわけではない気もするけど、でも誰かに「それは一目惚れだ」と言われれば(そうなんだろうな)と納得してしまう気もする。

そもそも、ぼくは一目惚れなんてしたことがなく、回りでそういうことを言う連中の気持ちが全く理解出来なかったから、自分の一目惚れに気付いていなかったと言う可能性もあるわけで・・・

「ギターって楽しいのねぇ」

あれこれ考えながら半ば無意識にコードを押さえていたら、ふいに瑠璃さんに振り向かれ

「・・・だろ」

慌てて返事をする。

にっこりと笑う瑠璃さんは、まるで何かのCMのポスターみたいだった。

何だか瑠璃さんが一段と可愛く見えるのは気のせいだろうか。

まじまじと見ていたら、瑠璃さんが(なに?)と言うような目で見返してきて、その顔が可愛くて思わずキスをしてしまう。

いいじゃないか、恋人・・・なんだから。

カフェで遠くから見ていただけの、ちょっと可愛い女の子。

それがある日から同僚として席を並べ、何となく気になる存在になって、気付いたらすっかり好きになっていて・・・

誰にも渡したくない、と思う。

ぼくだけのものにしたい、と強く思う。

ぼくだけの───

瑠璃さんからギターを取り上げ、ソファの横に置く。

この際、ギターも邪魔だった。

瑠璃さんの頬を包みキスを続ける。

瑠璃さんの唇は少し甘い味がして、口紅の味かも知れないと思った途端、何故だか歯止めが効かなくなった。

キスが強くなっていくのが自分でも判ったけど、好きな人と部屋に2人きり、しかもお互い気持ちの確認も出来ていてそれで我慢しろと言うのは無理な注文だった。

───マズイな。この辺りで止めておかないと。

頭の片隅でチラとそんなことを思ったけど、理性よりも衝動の方が強かった。

「・・・ん・・・」

瑠璃さんの口から声にならない声が漏れ、ぼくは唇を離した。

さっきとはまた違った様子で戸惑ったような瑠璃さんの顔があり、心なし身体を固くし緊張しているようにも見える。

「夜まで・・・・待った方が、いいかな?」

「・・・・」

言った途端、すぅっと瑠璃さんの目元が赤らんだ。

睫毛を伏せ、瑠璃さんが小さく頭を振り───

それが合図だった。

身体ごと抱き寄せ、貪るように強く唇を吸う。

このまま食べてしまいたいと言うのが本音で、なるほど人間の三大欲求のうちの2つは「性」と「食」であると言うのは、頷ける話だった。

唇を開かせ舌を入れ、瑠璃さんの舌と絡ませようとしたところで、ふいに瑠璃さんに身体を離されてしまう。

「あのぅ・・」

おそらくはぼくが拭いさったであろう、化粧気の消えた唇がやけに艶かしかった。

「シャワー、浴びてきても、いい?」

真っ赤な顔でつかえつかえ言う。

シャワー?シャワー・・・、シャワー・・・・

何度か反復してようやく意味が通ったくらいだから、相当、頭に血が上っていたようだった。

「あ、あぁ、シャワーか・・・」

我に返り呟くと、瑠璃さんはコクコクと頷いて、するりと身をかわしぼくの返事も待たずに洗面所に入っていく。

「・・・・」

後ろ姿を見送りながら立ち上がりかけ、ため息と共にソファに身体を沈める。

後を追って入って行くのは───マズイだろうなぁ。

きっと殴られる。いいとこ平手打ちだ。

下手したら洗面器が飛んで来るかも知れない。

すぐにシャワーの音がしてきて、そういえば前にもこんな風に水音に悩まされたことがあったことを思い出す。

あの時と状況は違うけれど、まぁ、悩ましいことには違いないわけで、つくづくぼくは瑠璃さんに悩まされる運命なのかも知れない。

やがて出てきた瑠璃さんは、さっきとは打って変わって落ち着き払ったような顔をしていた。

そうして、ぼくに向かい

「高彬もシャワー浴びたら?」

と洗面所を指し示し、にっこりと笑った。

「うん、あ、いや、ぼくは・・・・」

瑠璃さんの変わりぶりに、何となく言葉を濁すと

「こういうのはエチケットよ」

と背中を押されてしまう。

「・・・・」

エチケットかぁ・・・

経験則から出たような言い方がふと気に掛かる。

手早くシャワーを浴びながら、そういえば瑠璃さんの過去の恋愛経験について何も聞いていないことを思い出した。

過去に拘るなんてメメしいと思うけど、本音を言えば少し、いやかなり気になる。

あれだけ可愛いくてNYで1人暮らししてたんだから、恋人の1人や2人いたっておかしくないわけで、となると、当然それなりの経験は積んでいるはずで・・・

これはオトコとして迂闊なことは出来ないよなぁ。

身震いとも武者震いともつかない心地で洗面所を出ていくと、瑠璃さんはソファに座っていた。

ぼくの顔を見ると立ち上がり、ソファを挟んでぼくたちは何だか礼儀正しく向かい合った。

「・・・寝室、行こうか」

瑠璃さんは黙って頷き、手を差し出すと握り返してきた。

寝室に入ると瑠璃さんはぼくに向かい矢継ぎ早に「カーテン閉めて」「音楽掛けて」と注文を出し、それらに応えながらも、内心(うーむ)と唸ってしまった。

何だか瑠璃さんは、ずいぶんと余裕があるように見えたのだ。

これはかなり頑張らないと主導権を握れないぞ。

こういうのは最初が肝心だと言うし、それに過去の男のことも気になるし・・・

馬鹿みたいな話だけど、会ったこともないその男に対抗心が湧いてくる。

注文を聞き入れてもらいすっかり満足げな瑠璃さんをベッドに座らせ、屈んでキスをする。

頭を抱えるようにしてそのまま押し倒しながらキスを続け、今度こそは舌を絡めて行くと、またしても瑠璃さんの口から声が漏れ、だけどもうぼくは手加減するつもりなどないのだった。

キスをしながらブラウスのボタンを外していくと、下着を付けてるとは言え、形の良い瑠璃さんのバストが露わになった。

胸の膨らみからはむせかえるほどの甘い匂いが立ち上っており、思わず口付けると、そのあまりの柔らかさにびっくりしてしまった。

背中に片手を回し指先で弄ると、あっけなくホックは外れ、次の瞬間

「お願い、待って・・!」

瑠璃さんが切羽詰まった声を上げた。

両腕で露わになりかけた胸を隠している。

「お願い、待って・・・」

「待つけど・・・。どうしたのさ、瑠璃さん」

あまりの必死さに驚いて聞くと

「あたし・・・・」

目を伏せ、いったん唇を引き結ぶと

「こういうこと、初めてなの!だから・・・・もっと優しくして」

真っ赤な顔で瑠璃さんは言い放ったのだった。






…To be continued…


<51>は、最初、瑠璃目線で書き始めたのですが、途中で気が変わって高彬目線にしました。

途中まで書いた瑠璃目線のお話、下の拍手お礼に置いてあります。


(←お礼画像&SS付きです)

社会人編<50>

土曜日の11時前、約束の時間には少し早かったけどマンションを出た。

途中下車して、デパ地下の食品売り場に向かう。

お昼は高彬の部屋で食べることになるのだろうし、何か作って行こうかしら?とチラと思ったりもしたけれど、結局、出来合いのものを買うことにしたのだ。

自慢じゃないけど料理なんて全く自信がないし、だったらデパ地下で買うのが一番よ。

和洋中からデザートまで全部揃ってるしね。

あたしはお惣菜コーナーに足を踏み入れた。






─Up to you !─side R <第50話>






あれこれと買い込んでエスカレーターを上っている途中、ふと鏡に映る自分の姿が目に入り、怪しまれない程度に顔を近づけた。

肌の調子も良いし、いつもより丁寧にブロウした髪は毛先まで艶々している、ように見える。

「・・・・・・」

今日のあたしはなかなかイイのではないかしら?

うん、そうよ、そう思ってしまおう。

こう言うのは自己満足も大事なんだしさ。

数駅乗り最寄り駅に降り立つと、駅前のロータリーに高彬が待っていた。

あたしの姿を認めるとすぐにやって来て、両手の荷物を見ると

「だから家まで迎えに行くと言ったのに」

「ううん。途中で買って来たかったから電車の方が都合良かったのよ」

高彬が荷物を持ってくれて、二人並んで歩くのは何だかくすぐったいような気持ちだった。

高彬がチラチラとあたしを見ているような、そんな気がする。

そんなに見ないでよ・・・・

そんなに見られたら───

え?───見る?

ふと、何かが引っ掛かった。

見ると言ったら・・・・

あたしはギョッとして思わず足を止めてしまった。

「ねぇ高彬。そういえば前に言ってた刺客ってどうなったの?まさかどこかから見てるんじゃ・・・」

「あぁ、大丈夫だよ。今は実家の方がバタバタしてるだろ。人手がいるからってことで京都に戻ってる」

高彬はゆったりと言い、だけど重ねてあたしが

「今はってことは、じゃあまたこっちに戻って来る可能性もあるってこと?」

慎重に聞くと

「うん・・・」

と、何とも気まずそうに頷いた。

「・・・・・」

「ごめん、そこら辺のこともきっちりさせるからさ。瑠璃さんに迷惑掛けるようなことはさせないから心配しないで」

あたしの無言を何と受け取ったのか、きっぱりと決意表明をする。

その気持ちは嬉しかったけど、あたしは肩をすくめた。

「大丈夫よ。あたしはね、刺客の餌食になるようなヤワな女じゃないもの。刺客とばったり出くわしでもしたら、怒鳴り付けそうでむしろそっちの方が心配よ」

威勢よく言ってガッツポーズを作って見せると、高彬は吹き出し、そうしてまじまじとあたしの顔を見たかと思ったら

「瑠璃さんにそんな風に言ってもらえると、何だか気が楽になるよ」

と呟いた。

「さぁ、上がって」

高彬の部屋は前来た時よりも綺麗になっているように見えた。

あたしのために片付けたのかな、なんて思うと単純だけど嬉しくなってくる。

テーブルには何種類かの料理が並べられていて

「すごい、これ全部、高彬が作ったの?」

「前に言っただろ。多分、瑠璃さんより上手だ、って。・・と言っても簡単なものばかりだけどね」

「だけどすごいわ。あたしからは・・・これ。デパートのお惣菜。心を込めて選んできました」

テーブルに並べながらおどけて言うと、高彬は低い声で笑った。

「飲み物用意するから、瑠璃さんは座ってて」

勧められるまま席に付こうとして、ふと部屋の片隅にあるギターが目に入った。

「高彬、ギターなんて弾けるの?」

「少しだけね。高校の時、友だちに誘われて弾いてたんだ」

「バンドとか?」

「助っ人でたまには、ってくらいかな」

「ビター弾きながら歌ったとか?」

「いや、歌は全然。弾くだけ」

「もしかして・・・・音痴だったりする?」

「うん。実は・・・かなり」

情けなさそうな高彬の顔にちょっと笑ってしまう。

「ギター、触ってもいい?」

「いいよ。弾いてみる?」

並んでソファに腰掛けると、高彬はあたしの膝の上にギターを置いた。

「瑠璃さん、適当にどの指でもいいから弾いてごらんよ。ぼくがコードを押さえてあげるから」

言われた通りにポロンと弦をはじいて見ると、綺麗な和音が出来ていて、思わず歓声をあげてしまう。

弦をはじくたび違った和音が奏でられ、それはそのたびに違うコードを押さえる高彬のお陰なのだけれどあたしはすっかり嬉しくなってしまった。

「ギターって楽しいのねぇ」

「だろ」

目が合って笑い合い、その顔がだんだん近づいてきたと思ったら唇が触れた。

唇が離れ、至近距離で見つめ合い、またキスをする。

キスをしながら、高彬はギターをそっと取り上げると、両手であたしの頬を包んできた。

キスがだんだんと熱が帯びてきて、高彬の舌が───

舌が唇を分け入ってくる。

思わず身体を固くすると唇が離れて行き、そっと目を開けると少し辛そうな高彬の顔があった。

「夜まで・・・・、夜まで待った方が、いいかな?」

「・・・・」

目を伏せながら小さく頭を振ると、一拍の後、強く抱き寄せられ、そうして今までとは比べ物にならないような濃密なキスが始まった。






…To be continued…


瑞月です。

いつもご訪問ありがとうございます。

<社会人編>の連載も残すところあと数話、クライマックスを迎えすっかり盛り上がっている瑠璃と高彬ですが、読者の皆さんの中には

「鷹男とのデートはどうなったの~?守弥の妨害は~?」

とお思いになられてる方もいらっしゃるのではないかと思います。

ここで邪魔を入れ高彬に「お預け」をして、もう一波乱二波乱入れることも考えたのですが、今回はこのまま結ばせてあげたい気持ちでいます。

鷹男、守弥、そして融の恋の行方などは<社会人編第二部・恋人編>として別枠で書くことにしました。

(連載中の今の話は<社会人編第一部・出会い編>としました)

考えてみたら、初夜編では「初夜=結婚」でしたし、現代編に至っては2人が結ばれたのは結婚後でした。

と言う事は、(婚前交渉のあった)恋人期間の2人を書いたことがない・・・・!

と言う事に気がつきました。

恋人だからこその親密さや独占欲、だけど結婚はしていないと言う危うさ(鷹男から見たらチャンス?!)・・・

恋人編ではそんなところで揺れ動く2人を書ければいいな、と思ってます。(あ、もちろん融のことも)

この連載が終わったら続けて「恋人編」を連載するのか、それともずっとそのままになっている「新婚編」を再開するのか考えていて、皆さんにアンケートを取らせていただくことにしました。

アンケートに関しては改めて記事としてアップしますので、その時はよろしくお願いいたします。

明日、6月6日は氷室先生の命日ですね。

何とか明日に合わせて2人を結ばせてあげたかったのですが間に合いませんでした。

でも仲の良い2人を書けたので良かったです。

残り数話の<社会人・出会い編>、よろしかったらお付き合いくださいませ。


(←お礼画像&SS付きです)

社会人編<49>

「つまりね・・・・」

さっきの誘いの言葉に頷かなかった理由を話すべく、あたしは口を開いた。

ちょっと、ううん、かなり恥ずかしいけど言ってしまおう。

誤解されるよりかはずっといいもの。

高彬があたしの横顔を見ているのが判る。

前を向いたまま、あたしは一息に言った。

「・・・下着が気に入らないのよ」






─Up to you !─side R <第49話>






「・・・・・・はぁ?!下着?」

およそ5秒の空白の後、高彬は頓狂な声を上げた。

その声の大きさに隣のカップルが振り返り

「しっ!声が大きいわよ」

高彬の肩を叩く。

「下着って・・・、あの下着、だよね。服の下に着るやつ」

声を潜め、聞いてくる。

「他に何があるのよ」

ムッとして言うと、高彬は理解出来ないと言った顔をしている。

「昨日、会社の後、そのままこっちに来ちゃったから・・・・、実家に置いてあるのを適当に選んで身に着けただけなのよ・・・」

ついつい恥ずかしさで声が小さくなって行くのを奮い立たせ

「だから!そういうわけで、今これからすぐって言うのは困るのよ。嫌なわけじゃないから、そこは判ってちょだい!」

ヤケクソも手伝って大声で言うと、ポカンと口を開けあたしを見ていた高彬は、次の瞬間、吹きだした。

「なんだ、そんなことか。どんな深刻な理由かと思ったよ。下着なんてどうせ脱ぐんだから・・・」

笑いながら言い掛け、あたしに睨まれて慌てて口を塞ぐ。

「そんなことって何よ、そんなことって」

女に取ったら一大事なのに。

これ以上の深刻な理由なんてないわよ。

「ぼくは全然気にしないよ」

何とか今日に繰り上げたい一心なのか、やけに熱心に言う。

「あたしが気になるのよ」

そうよ。

初めて好きな人と結ばれる時、気に入らないどうでもいいような下着なんて着ていたくないもの。

下着だけじゃないわ。

そうなる前の日には、ゆっくりとお風呂に浸かり、髪の一本から指の先までピカピカに磨きたい。

お気に入りのシャンプーで髪を洗って、たっぷりと泡立てたいい匂いのするボディソープで全身を洗うの。

ほんの少し、明日のことを考えながら・・・

昨日は慌ただしくシャワーを浴びただけだし、そんなの全くお話にならないわ。

「いや、でも・・・」

尚も食い下がりかけた高彬は、それでもここであたしを怒らせるのはマズイとでも思ったのか、しばしの沈黙の後

「うん、瑠璃さんの抱えてる事情はよく判ったよ。その件については、瑠璃さんの悔いが残らないよう善処してくれ」

と神妙な顔で言った。




*********************




火曜日から出勤してきた高彬の仕事は多忙を極めた。

一週間、正確には5日間休んだだけで、かなりの案件が山積しており、普段の高彬の仕事量が判ろうってものだった。

もちろんペアを組んでる以上、高彬がいない間、あたしも出来る範囲のことはしていたつもりだけど、だけどやっぱり高彬の穴を埋めることは、今のあたしのキャリアでは無理だったのだ。

取りあえず火曜、水曜と、高彬はほぼ完徹で仕事をし、木曜日も終電近くまで残業をしていた。

そんなこともあって会社では今まで通り、同僚として振る舞ったし、実際問題として、例えばだけどゆっくりと話すような時間は全く取れなかった。

「今日も遅くまでやっていくの?」

金曜の夜、皆がはけた後、ノートパソコンに向かう高彬に隣の席から声を掛ける。

「いや、今日は少しは早くに帰れそうだよ。随分と目処が立った」

画面からちらりとあたしに視線を向けながら高彬が言い

「そう、良かった」

何気ない返事をしながらも、あたしは少しドキドキしてしまった。

火曜からこっち、会社で高彬を見るとこんな感じになるので困ってしまう。

今日のミーティングでも、スクリーンを使って説明する高彬の姿にドキッとしてしまったし、今だって時間外と言う事で、かなりラフに緩めたネクタイの感じとか、Yシャツの袖を捲り上げた腕の感じとかが気になって仕方がない。

高彬ってこんなに男らしい人だったっけ・・・?

「ところでさ、瑠璃さん」

パソコンを閉じると、身体をこちらに向ける。

「土日の予定は何か入ってるかな」

───来た!

ゆっくりと頭を振る。

「じゃあ、どこか行こう。近場になっちゃうけど、一泊でもしてさ」

「・・・・・」

「もしかして、まだ例の件が善処出来てない、とか?」

からかうように顔を覗き込まれ、あたしは小さく笑った。

「ううん。準備万端よ」

声を出さずに高彬も笑う。

「どこか行きたいとこある?一泊だけだから行けるところは限られるけど。軽井沢とか箱根辺りなら、今からでも宿が取れるかも・・・」

あたしはもう一度、頭を振った。

「高彬の部屋がいいわ」

「え」

驚いたように顔を上げ

「ぼくの部屋?そんなところでいいの?」

またしてもあたしの顔を覗き込む。

「でも、瑠璃さん、後になって、海の見える部屋が良かったとか、記念すべき日なのにとか、そういうこと言わない?」

あまりに心配そうに言うので思わず笑ってしまった。

まぁね。下着ひとつで大騒ぎしたわけだから、高彬がそう思うのは無理がないけれど。

気付かれないようにそっとため息をつく。

高彬は女心を本当になーんにも判ってないのね。

関東屈指の観光名所に行った所で一体何になると言うの。

早く2人きりになりたくて、何を見ても何を食べても、きっとそわそわしてしまうに違いないもの。

だったら───

だったら、最初から2人きりの方がいいわ。

「そんなこと言わないわ。誰の目も気にせず2人きりになれるところがいい」

高彬は一瞬、目を見開き、それからゆっくりと頷いた。

「ぼくも同じだ」

誰もいないオフィスで、少し長めのキスを交わす。






…To be continued…


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