新しくリンクを追加しました&素敵な画をいただきました!

瑞月です。

いつもご訪問いただきありがとうございます。

この度、新しくリンクをお迎えいたしました。

「花の宵夢アンコール」(管理人・藍さま)

藍さんは開設当時の『らぶらぶ万歳サークル』さまに素敵なイラストをたくさん投稿されていらっしゃいましたので、ジャパネスクファンの皆さんの中ではすでにご存知の方も大勢いらっしゃるのではないかと思います。

以前「花の宵夢」さまと言うサイトを運営されていたのですが、この度、装いも新たに「花の宵夢アンコール」さまとして新ブログに移転されました。

2月14日が公式お披露目と言う事で、今日が本当に楽しみで仕方がありませんでした。

サークルの第一回から第八回までに投稿された藍さんのイラストが展示されております。

私がサークルに参加した時には、藍さんは活動を休止されていたのですが、私は一目見て藍さんの絵の大ファンになってしまいました。

今でもサークルの作品を見に行っているくらいですので、活動再開は本当に嬉しいです。

ありがたいことに藍さんは私のブログを読んで下さっていたとのことで、絵をプレゼントして下さいました。

ものすごく素敵な絵ですので、皆さん、心の準備をお願いいたします。















こちらです!



藍さま作品1


藍さま作品2 (350x467)



本当にため息がでてしまうくらいの素敵な絵です。

しかも上の絵には私へのメッセージ付きで、見た瞬間、私、泣きました。

藍さんのブログにはもっとたくさんの絵が掲載されていて、思わず

「きゃあ~~」

と歓声を上げてしまうほどですので、ご訪問される時は回りに誰もいない時をお勧めいたします。(電車の中とか、公衆の場では非常に危険です)

藍さん、この度は素敵な絵をありがとうございました。

そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

それでは、皆さま、回りに誰もいないことを確認して「花の宵夢アンコール」さまへどうぞ!



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(←お礼画像&SS付きです)

『薄衣~時経て得たのは~』<著・茜さま>

「らぶらぶ万歳サークル」さまの夏の競作大会で「永遠の願いを」を書かれた茜さまに、素敵なお話を頂戴いたしました。

タイトルは『薄衣~時経て得たのは~』です。

茜さんによりますと

「原作と時期が合わないのでもし婚約中会いに行ったのが真夏だったらのifの話」

とのことでしたが、私は「時期が合わない」とかは少しも思わず、始終にやけてしまって仕方ありませんでした。

とても可愛く、そしてかなり色っぽいお話です。

色っぽいのは、瑠璃かはたまた高彬か───

スクロールしてどうぞお楽しみくださいませ。




   


『薄衣~時経て得たのは~』                                                        

<著・茜さま>






暑い・・・日差しが強く雲の少ない昼下がり。今日は特に暑くて無意識に扇で煽いでいた。

瑠璃さんはきっとこの暑さでだらけているだろうな───

牛車に揺られながら脇息にもたれて暑そうにしている瑠璃さんの姿を想像して煽いでいた扇を口元に当ててクスッと笑う。

瑠璃さんとは筒井筒の仲で今は婚約中だ。今度三条邸で催される釣殿の宴で琵琶を大納言さまより所望されていて今日は融と演奏の練習をしようと宮中から帰ると支度をして三条邸に向かっている。後で瑠璃さんのところにも顔を出しに行こう。

そう思っただけでなんだか気持ちが高揚してきてぼくはなんとなしにまた扇で顔を煽いだ。

三条邸へと到着すると融の部屋へ案内された。

「いらっしゃい、高彬。今日は暑いよね~」

融は狩衣の襟元をつかんでぱたぱたと扇で煽いでいる。

「ああ、早速練習を始めよう」

融を促して各々の楽器を手に音合わせを始める。しばらく練習してだいぶ良くなったかなと思っていると融が口を開いた。

「高彬さぁ」

「なに?」

「ねえさんのところに行きたいんだろ」

不意に言われてあたふたして思わずバチを落としそうになる。

「いっいきなり何言って・・・」

なんとか平静を保とうと低い声で言うと

「大体の練習は済んだし行ってきなよ」

にっこり笑う融になんだかばつが悪い気がしたけどすすめられたら断る理由もなくて

「うん、それじゃあ」

素直に言ってぼくはそそくさと西の対屋を後にした。

瑠璃さんに先触れも出さず女房の先導もないまま幼ないころからちょくちょく伺っている東の対屋に着くといつも瑠璃さんの側で控えている小萩を探す。

あれ?いない───

簀子縁から中を覗いてもいる様子はなくて声をかけてみた。

「小萩?瑠璃さん?」

返事はなく静まり返っている。不思議に思いながら御簾の前でまた声をかけた。

「瑠璃さんいないの?」

相変わらず返事がない。もしかして部屋を脱け出しているのだろうか?

庭にでも行ってみようかなどと考えているとふと声が聞こえた気がして好奇心から御簾を絡げてそっと几帳の端から覗き見る。すると瑠璃さんがうつ伏せで昼寝をしていた。

暑いからか板間の上に直に寝ていて袿も袴すら着けずに単衣に薄衣をひっかけただけの姿で寝そべっていた。

まったくなんて格好してるんだよ。牛車で想像した以上の格好に半ば呆れながらも普段目にすることのない瑠璃さんの姿に少しドキドキしながらずり落ちた薄衣をかけてあげようと近くへと寄っていく。

薄衣を手にすると瑠璃さんが急に寝返りをうった。

「!!」

仰向けになった瑠璃さんの単衣の合わせの所が大きく開き胸元が見えそうになっている。それに裾も肌蹴て白い足が無造作に出て太股までが露になっていた。

思いかけず瑠璃さんの艶かしい姿を目の当たりにしてぼくはゴクリと生唾を飲み込んだ。

瑠璃さんを起こさないようにそろそろと近寄ってみる。さっきとは比べ物にならないくらいに心臓が早鐘のように鳴って狩衣の上から胸の辺りをぎゅっと掴んだ。

瑠璃さんに引き寄せられるようにして直ぐ側まで行くとゆっくりと腰を降ろした。瑠璃さんの顔の横にそっと手をつくとあどけない寝顔を真上からじっと見つめる。

ぼくは瑠璃さんと婚約中でまだ結婚はしていない。でも───

ふと赤い唇が綻んで軽い寝息をたてているのが目に入った。その様がなんだか色っぽくて・・・。

ぼくは軽く息を吸うとゆっくりと顔を下ろしていく。

昼間からこんな無防備な瑠璃さんが悪い。ぼくだって男だ。好きな人のこんな姿を見てなにもしないなんてことできるわけないじゃないか。

それに瑠璃さんとは結婚の約束もしていて同意済みなんだしちょっとくらい───。だけどもし止まらなくなったら・・・いや同意してるってことは瑠璃さんはぼくのものでもあるわけで・・・だから少しだけ───

頭の中で言い訳をしながら顔を近付けると瑠璃さんの息が唇を掠ってカァっと体が熱くなる。

・・・ぼくは静かに目を閉じた───



*****



「まあ!高彬さま。いらしてたんですか?」

「やあ小萩。今日は暑いね」

扇で顔を煽ぎながら御簾の前で小萩に向き直る。

「申し訳ございません。奥に下がらせていただいておりまして。あの姫さまは・・・」

「あ、ああ瑠璃さんなら昼寝でもしてるのかな。声を掛けたけど返事がないからね」

「そうでしたか。あら私ったら気が利きませんで」

小萩はそそくさと席を用意するとぼくに座るよう促して腰を下ろしているうちに御簾の内へと入っていった。

「姫さま?寝て・・・」

「う・・・ん」

「姫さま!なんて格好で寝てらっしゃるんですか!!」

「うーん、暑くって」

寝起きの瑠璃さんの声を聞いたら先程の姿が目に浮かんで思わず扇で顔を隠した。

「いくら暑いからといって。いらしたのが高彬さまでしたからいいもののこれが他の殿方でしたら結婚前の姫が大変なことになってましたよ」

・・・耳が痛い。

「高彬来てるの?」

御簾の内から声がかけられて慌てて返事を返す。

「と、融と演奏の練習があってね」

「そう。ちょっと待ってて」

瑠璃さんが支度をして出てくるまでなんだか落ち着かなくて足を組み替えたり扇を弄んだりしていた。

「いらっしゃい高彬」

「う、うん」

御簾越しに対面していてもドキドキしてしまってぼくは上の空で会話をしていた。

瑠璃さんの部屋を早々に辞すると牛車に乗り込みフーッと息を吐く。融のところには戻らず自邸に帰ることにした。

さっき寝乱れた瑠璃さんに口付けしようとして唇が触れるか触れないかというところで衣擦れの音と足音が遠くからしてぼくは慌てて身を起こした。

瑠璃さんの体から離れると素早く薄衣をかけ御簾の外へと出ると間一髪のところで小萩がやって来たんだ。気付かれることはなかったけど暑さとは違った汗が吹き出して焦ってしまった。

やっぱり寝込みを襲うのはよくない・・・かな───

ぼくは残念なようなホッとしたような複雑な気持ちで牛車に揺られて帰った。



*****



「ん・・・ふっ」

瑠璃さんの苦し気な吐息が漏れるとぼくはゆっくり唇を離し瑠璃さんの顔を挟むようについていた腕を伸ばし上から見つめた。

「あれ?高彬?・・・なにするのよ」

まだぼんやりした目のままぼくを見て寝起きの瑠璃さんが文句を言う。

「ただいま、瑠璃さん」

「・・・おかえり」

瑠璃さんは衾代わりにしている薄衣を目もとまで上げてぼくを見た。今は瑠璃さんの夫でぼくは寝ている瑠璃さんにもこうして口付けすることができる。

瑠璃さんはちょっと眉をひそめると

「今日は来れないんじゃなかったの?」

「うん、仕事が立て込んでたんだけどなんとか帰れたからね。瑠璃さんに会いたくなってさ」

「来ると分かってたら起きてたのに」

瑠璃さんはぼくを見ながらちょっと拗ねたように言って睨んだ。

「待たせるのも悪いと思って知らせなかったんだ」

「でも結局こうして起こされるんじゃない」

確かに起こしてしまうのは可哀想だと思ったけど瑠璃さんの顔を見たらその・・・我慢できないというかせっかく結婚したんだから我慢したくないというか。

「ごめん」

それでもやっぱり悪かったかなと思い素直に謝った。瑠璃さんはちょっと目を見開いた後

「べ、別にいいわよ起こしても。あたしだって高彬に会いたいし。でもこういった起こされ方をされるのはちょっと」

「どうして?」

「苦しいし・・・照れるのよ」

最後のほうはボソボソと目をおよがせながら言うと薄衣を頭の上まで被ってしまった。ぼくはそんな瑠璃さんが可愛くてかけていた薄衣を剥ぎ取ると覆い被さった。

「!っ」

瑠璃さんの耳元に唇を寄せるとそっと囁く。

「どうしても・・・ダメ?」

すると瑠璃さんはぼくのほうに顔を向けて鼻先がくっつきそうなくらい間近で見つめあった。

「ダメ・・・じゃない・・・」

瑠璃さんの言葉に気を良くしたぼくは唇を重ねようと顔をさらに近付けると

「!」

いきなりぎゅっと耳をつかまれた。

「いたっ、何するんだよ瑠璃さん」

文句を言うと勝ち誇った顔で

「なんて言うと思ったの?そうそうと我儘ばかり聞いてられないんだから」

つんとすまして言われたけど瑠璃さんに比べたらぼくなんて大人しいほうだと思うんだけどな。

「我が儘って・・・。ささやかな要望じゃないか」

「何がささやかよ!高彬が来る度に寝坊して昼間もかったるいのも変なところに痕ができてそれを隠すのが大変なのも誰のせいだと思ってんのよ!」

「瑠璃さん」

「なっ」

こんなやり取りをしている間も瑠璃さんはぼくの耳から手を離してくれなくて痛いし口付けをお預けされたことも手伝って悪戯心がわいてきた。

体を起こしてそっと瑠璃さんの脇腹に手を当てるとくすぐってみる。

「きゃっ」

瑠璃さんは大きく身をよじるとパッと手を離した。

「やったわね」

負けず嫌いな瑠璃さんは体を起こすとすかさずぼくの脇腹をくすぐってきた。でもぼくはくすぐられても全然平気でなんの反応もしないでいたら瑠璃さんが不思議そうな顔をしながら聞いてきた。

「くすぐったくないの?ちっとも?」

「うん、全然」

「直衣を着てるせいかしら?脱ぎなさいよ」

意地になってる瑠璃さんは自分がどういうことを言ってるのか気付いてないようだ。

童の頃遊んでいた感覚で言ってるんだろうな。

取り合えず言う通りに衣を脱いで小袖姿になると瑠璃さんの前に座った。

「えいっ」

待ってましたとばかりぼくをくすぐるけど先ほどと同様正直なんともない。そんな様子を見て瑠璃さんは

「なんともないの?なんで?」

「なんでって・・・鍛えてるからかなぁ。それじゃ次はぼくの番だね」

ニッコリ笑うと容赦なく瑠璃さんをくすぐった。

「ち、ちょっと!!」

ぼくは瑠璃さんの脇腹を思い切りくすぐると笑いながら褥の上に転がり身をよじって抵抗している。

「た、高彬っ。もうやめっ・・・」

笑いながら苦しそうに懇願する瑠璃さんを見て手を止めた。あまりやり過ぎると後に響くだろうから。

瑠璃さんは息も絶え絶えに身を起こすとさっき暴れたせいで単衣が肌蹴ていてた。それに気付いて慌てて直そうとするのを手首をつかんで阻止する。

胸元が大きく開いていて裾はというと膝より上に上がっていた。

「なに?」

「そのまま・・・よく見せて」

「いやよ・・・恥ずかしい」

瑠璃さんは顔を赤くしながらぼくから逃れようと腕を必死に動かしていたけどまったく離れない手首に敵わないと思ったのか抵抗するのを諦めてプイと顔を横に向けた。そんなところも瑠璃さんらしくてクスリと笑った。

「どうせこれから脱ぐのに・・・」

「じろじろと見られると恥ずかしいのよ」

ぼくに自由を奪われてふるふると首を振って目を合わせないようにそっぽを向く瑠璃さんはさっきまでの威勢のいい瑠璃さんと全く違って見える。

この短い時間にイロイロな顔を見せる瑠璃さんが正直いって可愛くて仕方ない。

真夜中の弱い燈台の薄明かりで単衣から覗く白い肌がやたらと艶かしい。ただ見つめているだけなのが我慢できなくなって肩に手をやると肌蹴ている単衣はいとも簡単に滑り落ち口付けをしながら押し倒していく。深く口付けながら昔のことが頭を過る。

寝ている瑠璃さんに口付けしようとして未遂に終わったことがあったけど未遂でよかったかもしれない。あんな姿の瑠璃さんに口付けしていたら止まらなくなっていただろう。

唇を離し体を少し起こして胸元を見ると先日自分の付けたはずの痕はきれいに消えていた。なんだか残念な気がして痕の残っていない白い肌を指先で撫でる。

「ぼくの跡もう残ってないんだね」

「そりゃあ六日もたつんだし」

くすぐったそうにしながら瑠璃さんがぼくを見上げる。目が合って見つめながら

「もう六日も・・・抱いてないのか───」

瑠璃さんの目の下がうっすらと赤くなっていくのと同時に思ったことを口にしただけなのに体の熱がかあっと上がってきて噛みつくように首筋に口付ける。

すると瑠璃さんは慌ててぼくの胸に手を当てて押し返してきた。

「見えるところには痕つけちゃダメっ」

ぼくは急に止められてちょっとムッとしながら上から覗き込んだ。

「結婚したんだしいいじゃないか。見るのは小萩や女房くらいだろ?」

「だっダメよっ。そっそれに最近やたらと母上が来るんだから。この人が一番厄介なのよ!」

そういえば瑠璃さんが母上にちょっと困ってるって前に言ってたっけ。

「ふーん、わかったよ。・・・覚えてたらね」

「もうっ・・・ん」

瑠璃さんが何か言う前に口付けで唇を塞いだ。もうこれ以上の中断は受け入れないとばかりに激しく口付ける。

だって仕方ないじゃないか。ぼくの理性を奪うほどに夢中にさせる瑠璃さんが悪い。

しょうがないよね、瑠璃さん───

心の中で呟いて今日もぼくは瑠璃さんに溺れていった。






【おしまい】




~後書き~

こんにちは、茜です。

瑞月さまの素敵でラブラブなお話にいつも癒され妄想を膨らませキュンキュンしています~(*^^*)感謝を込めてこの夏ひたすら妄想して出来た創作を贈らせていただきました。

この度もブログに載せていただき大変お世話になりましてありがとうございましたm(__)m

原作と時期が合わないもしもの話になってしまいましたが少しでも楽しんでいただけたら幸でございます。

高彬目線の原作オマージュが初めての夜へと近付いてきてドキドキしてます。ラブラブなお話同様楽しみにしております(#^.^#)







茜さま、この度は素敵なお話をありがとうございます。

いただいたメールに

「夏=薄衣から連想して話を一つ作りました」

とあり、実はこれを読んだ時から、にやにやしてしまっていました。

薄衣と来たら、そりゃあやっぱり瑠璃が着ているのに違いなく、そうなったらそれを見るのはこれまた高彬に違いなく・・・・

と、妄想しまくってしまいました。

そうしていただいたお話を読んでみたら、想像以上の薄衣感(?)で悶え死ぬかと思いました。

「痕」って、アレですよね?

現代風に言いかえるとキスマーク・・・

それにしても婚約中に太ももまで肌蹴て眠る瑠璃を見た高彬はさぞ辛かっただろうと思います。

てっきり最後まで行ってしまうのかとワクワク、あ、いえドキドキしていたのですが、そこはやっぱり高彬、きっちり「お預け」を喰うのですね。

小萩、グッジョブです。

二人のイチャイチャシーンも楽しいです。

くすぐるためとは言え、自分から「脱いで」なんて言っちゃう瑠璃。うーん、可愛い。

何だか高彬がたくさんいい思いが出来ていて

(よかったねぇ、高彬)

と思わず母のような気持ちになってしまいました。

とても楽しませていただきました。

茜さん、本当にありがとうございました。

また、ぜひお願いします!


(←お礼画像&SS付きです)

君を待つ、初夏(はつなつ)の夜<著・あさぎさま>

この度、ブログ開設5周年のお祝いにと、あさぎさまがお話を贈ってくださいました。

以前、コラボ作品としてあさぎさまと私で「日和待つ、早春の頃」と言うお話を作ったのですが、今回のお話は「その後、結婚してからの話」が書かれています。

あさぎさま曰く「新暦の6月に置き換えた、まだまだ新婚の頃のイメージ」とのことです。

それではスクロールしてどうぞお楽しみください。






** 君を待つ、初夏(はつなつ)の夜 **

<著・あさぎさま> 






三条邸はその日も、数日前と変わらぬ様子で夜の中にいた。

結婚するまでは、暗くなってから訪ねるなんて宴か何かの時くらいだったけれど、今のぼくにはすっかり見慣れた景色だ。

夜更けに訪れては、夜明けを待たずに帰っていく。

それが礼儀だと分かってはいるけれど、何だか悪い事でもしているような、落ち着かない心地になる。

出来るだけお邸中に気付かれないように、皆さんを起こさないように、暗い間に忍んでいって・・・。

って、これじゃあまるで、夜盗と同じじゃないか!

ぼくは瑠璃さんを奪いに来た不埒な輩ってことになるんだろうか。

自分の思い付きに半ば愕然となって、慌てて頭を振る。

いやいや、そんな訳ないじゃないか。

ぼくらはちゃんと露顕も済ませた、れっきとした夫婦なんだ。

不埒だなんて思われないように、ぼくが色々頑張ればいいんだよ。

「──高彬さま、いかがなさいましたの?」

考え込むうちに、いつの間にか足を止めていたらしい。

先導の小萩が、不思議そうに振り返っている。

「ごめん、何でもないよ」

「さようでございますか」

馬鹿げた事を考えるのはここまでだ。

ぼくはあっさり気持ちを切り替えると、再び前を向いた小萩の後を追った。


東の対への渡殿にかかったところで、前を行く小萩がはっとしたように立ち止まった。

声をかける間もなく、慌てたように向かった先には、瑠璃さんが階に腰掛けている。

「瑠璃さま、このような所で何をなさっておいでですか!」

「何って、月をね、見ていたのよ」

膝の上に頬杖をついて、どこまでものんびりとつぶやいた。

「月って。高彬さまがいらっしゃるとお伝えしたではありませんか」

「だから、よ。高彬が来るのを待ってたんだから」

「ですから、中でお待ちになればよろしいではありませんの。このような端近に出られてはいけませんわ」

「今日は、外じゃなきゃダメなのよ。部屋の中だと意味ないんだから」

「そんな・・・」

訳の分からない屁理屈に絶句した小萩は、ぼくに向かって頭を下げた。

「高彬さま、申し訳ございません。最近は割合とお静かになさって、このような事はなかったのですけれど」

「ちょっと小萩!最近どころか、あたしはずーっと大人しくしてるわよ。失礼しちゃうわ」

「そうでしたかしら?」

「そうよ、お忍びはご無沙汰だし、簀子縁を走り回ったりもしてないしさ」

「簀子縁に出られる事自体は、よろしいのですわねぇ」

呆気にとられるぼくを置いて、一向に交わる事のない会話を繰り広げている。

「小萩、瑠璃さんは何だかぼくを待ってくれてたみたいだし。ぼくからちゃんと訳を聞いてみるよ」

永遠に続きそうな気配に割って入ると、

「かしこまりました。ではまた明日、御格子を上げに参ります」

静かに一礼し、他の女房を引き連れてゆるゆると下がって行った。

さて、この気まぐれな姫君が簀子縁にいるのは何故なのか。

外じゃなきゃいけない理由とやらを拝聴するべく、ぼくは瑠璃さんの隣に腰掛けた。

「ねぇ、高彬。いつだったか、結婚するずっと前にさ。一緒に月を見て過ごした夜の事、覚えてる?」

質問しようとした矢先、再び空を見上げる瑠璃さんから、思いもかけない話が飛び出した。

一緒に月を眺めた夜の事?

もちろん、覚えている。

あれは、ぼくらが裳着や元服を終えて、あまり会えなくなった頃だった。

久しぶりに瑠璃さんと融と三人で遊んで、三条邸に泊まる事になったんだったよな。

「覚えてるよ。瑠璃さんが足を痛めた晩の事だろう?」

「そうだけど・・・。余計な事まで覚えてなくていいわよ」

軽く睨む視線を受け流して、暗に先を促すと、

「───あの日もさ、三日月の夜だったのよね」

ぽつりとつぶやいて、また空を見上げた。

つられて瑠璃さんの視線を追うと、夜空に浮かぶ三日月が、煌めく星ぼしの合間に淡い光りを放っていた。

どこか頼りなげに、満天の星影に潜むように佇んでいる。

「うん、確かに三日月だったね」

あの頃は瑠璃さんの婚約者だって自信が持てなくて、ぼくらの微妙な距離を、未完成な三日月に重ねたんだっけ。

まあ結局は、ほんとに忘れられてたんだけどさ。

「そうなの。今日空を見上げた時に思い出してさ、また高彬と一緒に見たいなって思ったのよ」

「そうだったの」

だから、二人並んで過ごしたあの夜のように、階に座ってたって訳か。

昔の記憶を呼び起こしていると、涼やかな風が二人の間を吹き抜けていった。

瑠璃さんの長い髪が、さらりと揺れる。

「───あの時ね。あたし、父さまに結婚を進められてたのよ」

「え・・・」

突然の告白に、思わず瑠璃さんを見返す。

「だって、13や14で結婚なんてフツーじゃないの」

「それはまあ・・・」

「会った事もないようなヤツと結婚する気なんてさらさらなかったけどさ。いつまでもあんた達と楽しく遊んでたいのに、そういう訳にもいかなくなっちゃうのかと思うと、何だか淋しかったのよね」

「・・・」

「だから、久しぶりにめいっぱい遊んでとっても楽しかったわ。今度高彬が来たら何して遊ぼうってワクワクしてた、あの頃に戻ったみたいで、ほんとに嬉しかった」

大切な何かをかみしめるように、そっとささやいた。

あの時、瑠璃さんがそんな風に思っていたなんて。

ぼくにだって会えない淋さはあったけど、出仕を始めた事で、新しい世界を知る喜びもあった。

だけど、瑠璃さんは・・・。

ぼくはたまらず、左隣のか細い肩を抱きしめた。

「ちょっと、いきなり何よ」

「うん、ごめん」

「何で謝るのよ」

「うん」

「それじゃあ分からないわよ」

返事の代わりに身体を起こして、くすくす笑う瑠璃さんに向き直った。

心持ち腕を広げると、目を見開いて驚いている。

そして、とまどいながらも立ち上り、ぼくの目の前に座った。

腕をまわして腰を引き寄せると、ふっと力を抜いてぼくの胸に背中を預ける。

「あの日はぼくだって、ほんとに楽しかったよ」

「そうなの?」

「瑠璃さんの裳着が終わってから、御簾越しくらいにしか会えなかっただろ?久しぶりにちゃんと顔も見れて夜通し色んな話もできて・・・ほんとに幸せだったな」

「そんな大袈裟な」

「ほんとのことだよ」

「でも、あの頃のあんたは出仕を始めてすぐに、東宮さまのお気にいられて優秀で。若くして衛門府の即戦力だって騒がれてたそうじゃない。あたしの事なんて忘れてくんだろうなあって思ってたけど?」

瑠璃さんは、いたずらっぽく笑う。

「もちろん、東宮さまのお側近く勤められたりして嬉しい事も多かったけどさ。何より、衛門佐のままじゃ到底瑠璃さんと結婚できる訳ないし、早く出世しなきゃって思う気持ちも強かったんだよ」

「そうなの?」

「そうだよ。そうしなきゃ、いつまで経っても瑠璃さんとちゃんと会えないままじゃないか」

それだけじゃない。想像するのも恐ろしいけど、他の誰かと結婚してしまう可能性だってあったのだ。

「そっか。あんたも色々考えてくれてたんだ」

ちらりとぼくを振り返ると、後ろから包み込む腕に、ためらいがちな小さな手が添えられた。

そうだよ。ぼくはいつだって瑠璃さんに近づきたくて、ともすると瑠璃さんを求めずにはいられないんだ。

童の頃からずっと変わらず、近いようでいて遥かに遠い、あなたの影を追い続けてきたんだから。

───いや、ずっと変わらないってこともないか・・・。

ふと心に浮かんだ感情に、思わず苦笑する。

ちっとも、同じなんかじゃない。

だってあの頃は、瑠璃さんの隣で過ごす、ただそれだけで満たされていたはずなのに、今はこうして瑠璃さんに触れて、抱きしめていてさえ物足りない。

ぼくはすっかり、欲深い人間に変わり果ててしまったようだ。

「ねぇ、高彬」

「なんだい」

「あたし、こうして抱きしめられてるの、すきよ」

「・・・」

思いもかけない言葉に、一瞬声を失う。

何とも面映い気持ちで顔を寄せると、ぼく以上に熱い瑠璃さんの頬に触れた。

「・・・時々はこうして、ぎゅっとしてね」

蚊の鳴くような声で呟くと、自分の手に顔をうずめる。

───瑠璃さん、どうしてくれるの。

そんな姿を見せられたんじゃ、ぼくはどこまで強欲になってしまうのか、自分でも分からなくなるよ。

「おかしいなあ。会う度に抱きしめてると思うんだけど?」

「そ、そうだけど・・・」

「時々、でいいの?」

「そうじゃなくて・・・」

瑠璃さんは言葉に詰まると、つと顔を上げ、

「だって、すぐに寝所に連れられちゃうんだもの!」

一大決心するかのように、小さくも力強い抗議の声をあげた。

「はは、ほんと、瑠璃さんの言う通りだね」

「笑い事じゃないのよ」

「ごめんごめん。分かったよ、約束するよ」

真剣に告げると、瑠璃さんはゆっくりと振り返り、

「ん、ありがと」

はにかみながらも、ぼくを見つめて言った。

「・・・」

その一瞬間。

二人の視線が絡み合ったのは、ほんの瞬く間だったかもしれない。

気がつけば、ぼくは何かに導かれるように、瑠璃さんの唇を奪っていた。

「・・・!」

驚いたように息を呑む、声にならないその声までもぼくのものにするかのように。

深く深く沈みこんでいく。

「キスはダメだなんて、言ってなかったよね」

瑠璃さんは、澄まして言うぼくを軽く睨むと、

「約束した途端、これだもの」

ようやく解放されたとばかりに溜息をついた。

「大丈夫、しばらくこうしているから」

軽く頬に口づけて、二人一緒に空を見上げた。

そこにはあの日と同じ三日月が、やわやわと淡い光を放っている。

生まれたばかりの小さな光が、ぼくらを照らしている。

───もう少し、こうしていよう。

君の心が満たされるまで、もう少しだけ。

また少し、風が出てきたようだ。

ぼくは、抱きしめる腕に力を込めつつ、目当ての場所へいつ連れ去るか思案するのだった。





<終>


*******************************


瑞月さん、サイト開設5周年、おめでとうございます~☆
思い返せば5年前、新たに高彬サイトを立ち上げて下さる方がいるなんて!と、密かに小躍りしたものでした(笑)

それからというもの、5年という長い間紡いでこられた、ジャパ愛溢るるたくさんの作品達に日々癒されてきました。
瑞月さんならではの、色々な高彬と瑠璃 に出会えてとっても楽しかったです!
色々大変な事もあると思いますが、これからもご自分のペースで続けていってくださいね。

5周年のお祝いと、日頃の感謝の気持ちを込めて、小品を贈らせていただきます。

これからも、高彬派仲間として、また「チームF」メンバーとして、

末永くよろしくお願いいたします。



あさぎ






あさぎさん、このたびは素敵なお話をありがとうございました!

「日和待つ~」の頃より少し大人びた2人の掛け合いが絶妙でした。

早く寝所に連れ込んでしまう高彬の気持ちも、ただ抱きしめて欲しい(時もある)瑠璃の気持ちも、「両方判るよ!」と叫びたい気持ちです。

瑠璃の「ぎゅっとしてね」には、女の私でもキュンとしました。

瑠璃、可愛い!よく言った!でかした!

・・・と言う感じです。

瑠璃の気持ちを尊重しつつ、でもやっぱりキスはしちゃうし、寝所に連れ込むタイミングを思案する高彬。

そりゃあ殿方ですもんね。「ぎゅっ」だけじゃ済まないことも多々ありますよね、えぇ、多々。

乙女な瑠璃と、ちょっとオトコな高彬を堪能させていただきました。

私の方こそ、創作を始めるきっかけとなった「らぶらぶ万歳サークル」で、あさぎさんの作品はとても楽しませていただいていました。

ジャパネスクから繋がっているご縁に感謝です。

こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。

あさぎさん、本当にありがとうございました。


瑞月


(←お礼画像&SS付きです)

墨の椿 <著・蘇芳(茜)さま>

先日「白梅の君にとらわれて」を贈って下さった蘇芳(茜)さまが、また素敵なお話を贈って下さいました。

「らぶらぶ万歳サークル」さまの冬の競作大会で発表された「筒井筒なれども」の第二弾のお話です。

スクロールしてどうぞお楽しみください。




   


 『墨の椿』                                                        

<著・蘇芳(茜)さま>





先日積もった雪は思ったとおり数日のうちにとけたものの寒さはまだ身にしみて風が吹けば体が強張る。

そんな午後宮中から自邸に帰った後ぼくは融の誘いを受けて三条邸へと向かっていた。

牛車に揺られながらこの間のことを思い出す───

先日三条邸へ行ったとき雪の積もった庭に降りようとした瑠璃さんが階で転びそうになっていてたまたま出くわしたぼくが助けたんだ。そのとき図らずしも抱き抱えるかたちになってしまって・・・。

あのときの柔らかな感触や温もりを思い出すと今でも頬が熱くなり思わず手にした扇を握りしめる。

あの日は帰ってからも大変で平静を装うにもつい気が緩むと顔が赤くなるから風邪かと思われてあれこれ世話を焼かれてしまった。・・・ハァーっとため息が出る。

早く休むようにと言われても瑠璃さんとのことが思い出されて眠ることができず昼間起きていても物思いに耽ってしまって変に思った守弥に鬱陶しくされて面倒だったな。

扇を口元にあててまたため息を吐くと瞼を閉じた。

今日も瑠璃さんに会いたい───

しばらくして牛車がガタンと音をたてた後ゆっくりと止まった。

「若君、到着しました」

従者に声をかけられ降りると融の女房に出迎えられる。

宮中で融に

「昨日面白いことが起こってさ」

ニヤニヤ笑いながら言われた。なんだろうと思って聞いたら

「今日うちに来なよ。そのとき話すから」

ニヤニヤ顔はそのままでまたねと言うと去っていった。

一体何があったんだろう。

女房に先導され西の対にある部屋に着くと融は脇息にもたれて笑顔で迎えてくれた。

「やあ来たね、高彬」

「ああ」

ぼくは女房の用意した円座に座ると早速聞いてみた。

「面白いことってなんだよ」

「それがさぁ」

「もったいぶらないで言えよ」

融は扇を口元に当てながらニヤついた顔で言う。

「あの姉さんが求婚の文に興味持ったみたいでさっ」

「!?」

「あれだけ結婚しないって言ってたのにびっくりだよねぇ」

「・・・・・」

「父上もやっとその気になってくれたかってホッとしてたよ」

「・・・・・」

「それにしてもあの姉さんがだよ。笑っちゃうよね。姉さんも女だったんだなぁ」

「・・・・・」

「でもまあ弟としては安心したよ。いつまでも初恋引きずっていてもね・・・って聞いてる?」

「・・・・・」

ウソだ───

だって毎日のように結婚なんてしないって生涯独身だと言って大納言さまと言い争いしてるって言ってたじゃないか。こちらに伺うと瑠璃さんのヒステリーぎみの声だって聞こえてくることもあった。それに吉野君との初恋を引きずっているんじゃなかったのか?

融のことだから勘違いかもしれない。

「高彬?」

「・・・聞いてる。それってちゃんとした話なの?相手は?」

「えーと誰だったかな。父上がせっかくその気になった姉さんにヘソを曲げられたら大変だって言ってさ。暫くはそっとしておくようにって。そういえば誰の文か聞いてないや」

「それなら文の話も本当かどうかは・・・」

「ああ、それは本当だと思うよ。いつもは求婚の文を広げて見せてもちっとも興味がなくって姉さん文に落書きして小萩に捨てさせてたんだ。なのに昨日一つの文を捨てずに置いといてって言ったんだってさ」

本当の話・・・なのか───

融は一息つくと腕を組んで

「よっぽど目を引く恋歌なんだろうね。それとも手蹟かな。今から姉さんの所に行って探って来ようよ」

ぼくは融に促されて立ち上がるも少しでも気を抜けば崩れ落ちそうだった。

こういったことがあり得るんだということが頭ではわかっていても実際に耳にすると考えることを拒否している。

信じたくないっ!瑠璃さんが他の誰かと結婚するなんて───

ぼくとの約束を忘れているかもしれないと思っていたけどでも初恋を引きずっていたりまったく男はと言っては結婚する気なんかさっぱりなさそうでぼくはどこか安心していたのかもしれない。

瑠璃さんが他の誰とも結婚しないなんて保証何処にもないのに───

それでも嫌だっ!

悪い夢を見ているんだと思ってもこれでもかと力一杯握りしめている拳には爪が食い込んで痛い。

この痛みがぼくに今起こっていることが現実だと叩きつける───


目の前が真っ暗になりながらも融の後ろに付いて歩いていたぼくはいつの間にか東の対屋に着いていたようで話し声が耳に入ってきた。小萩が何か話してぼくたちの横をお辞儀をしながら去って行く。

「なによ二人して」

瑠璃さんの声に思わず顔を上げると御簾は巻き上げられていて文机の前に座って書き物をしている姿が目に入った。

まさか返歌を!?

自分の心臓の音が耳元で聞こえるようでやたらとうるさい。

息が苦しい───

ホントに結婚する気なの?

聞きたいのに声が出ない。

「あっそうだ。見てよこれ!」

瑠璃さんは立ち上がると嬉しそうに一枚の薄様の文を持って近付いてきた。

「へー。これが姉さんを射止めた文か」

融は文を受け取るとしげしげと眺めてぼくに寄越した。

ぼくは受け取らずに中身だけチラリと見る。

手蹟も恋歌も見事な文で隅に椿の花の絵が描いてあった。

「素敵な椿よね~。あんた達も見習いなさいよ」

いつもならこんなことを言われたらすぐに言い返すのに言葉が出ない。瑠璃さんはこの文にそんなにも心惹かれているのか。

言わないと───

ぼくとの約束思い出して。ぼくがずっと一緒にいてあげるって言ったら瑠璃さんもずっと一緒ねって言ったんだ。

ぼくと結婚してくれっ!

ギュッと拳を握り直してスッと息を吸うと融が

「高彬どうかした?びっくりしすぎて声も出ないとか」

「!あ、ああ・・・」

くっ、言いそびれた。

「具合でも悪い?」

「えっそうなの?」

瑠璃さんに覗き込まれてドクンと心臓が跳ねる。

「だっ大丈夫だよ」

「ならいいんだけど」

「いったい誰からの文なのさ」

融が話しかけると瑠璃さんは融に向き直った。

「え?」

「この文をくれた人だよ」

知りたいような知りたくないような気持ちでぐっと奥歯を噛み締める。

「うーん、なんとか中将とかいったかなぁ。あれ?中弁だっけ?」

「知らないの?」

「別に誰だっていいわよ。椿の絵が手本に欲しかったんだから」

「そうなの!?」

融と二人同時に声をあげる。融はさらに聞いていく

「結婚する気になったんじゃないの?」

「やあねー。あたしは独身主義者よ」

「この椿を見て文をくれた人に興味を持ったりしないわけ?」

「別に。本人が書いたのかどうかもわからないし」

「なぁんだ、そうなの?父上が知ったらがっかりするよ」

「ふん。勝手に勘違いする方が悪いのよ」

「なーんだつまんないなぁ。高彬行こう」

融はもう用はないとばかりに簀子縁に出て歩き出した。


良かった───!!

さっきまで全身に力が入っていたようでふーっと一気に息を吐き出す。

「高彬顔色悪いわよ。ホントに大丈夫?」

気が抜けてホッとしていたら瑠璃さんが正面に立っていた。一瞬目の前を何かが掠ったような気がしたと思ったら額に温かなぬくもりを感じる。

「なっ!?」

瑠璃さんの手がぼくの額に触れていた。

さっきまでの地獄から一転した状況についていけないでいると

「熱はないわね」

瑠璃さんはウンウンと頷いてそっと手を離した。

離された手を目で追う。もっと触れてほしいなんて心配してもらってるのになに考えてるんだよ。

自分の考えを振り払うように辺りを見渡すと文机の上に瑠璃さんが書いていたらしい椿の絵が数枚見えた。

「椿の絵を描いてたの?」

「そうなの。吉野君もとっても上手に描いてくれてねぇ」

「え?」

瑠璃さんは両手を合わせてどこか遠くを見ている。

「椿の絵を見たら思い出しちゃってあたしも描けないかなぁなんて」

また吉野君か。

瑠璃さんが思い出話にうっとりしているのを見てるとムクムクといたずらしてやりたい気持ちが湧いてきた。

「瑠璃さん顔に墨が付いてるよ」

「えっほんと?」

「うん、ここだよ」

「え?どこ?」

頬を代わる代わる触りながら聞いてくる瑠璃さんの左頬に自分の右手をそっと当て手のひらで包み込む。

あ。温かい。

何を仕様としているのかわからないでいる瑠璃さんはじっとぼくを見上げている。

───その目に吸い込まれそうだ。

ふっと短く息を吐いてもう一方の頬にも手をやり同時につまむ。

「あにふんのほ」

なにすんのよがはっきり言えないでいるのがおかしくて思わず吹き出した。

バッと両手を振りほどくと鏡に向かう瑠璃さんを後にして簀子縁へ出る。

「何も付いてないじゃないっ!高彬のバカー!おとといきやがれっ」

瑠璃さんのいつもの捨て台詞と扇か何かが激しく当たる音を聞きながら東の対の屋を後にした。

───瑠璃さんの頬柔らかかったな。

西の対に着くと自然とため息が出る。瑠璃さんは結婚しないと言ってたけど取り敢えずは良かったのか?

ふと右手を見つめる───

今日も眠れそうにないな・・・




****************************

~ 後書き ~


こんにちは。チームF7号の蘇芳です。

前回瑞月さまに贈らせていただいた話にコメントを下さった方の感想の中で筒井筒なれども(らぶらぶ万歳サークルさまに投稿したものです)のことも書いて下さっていて第二弾を書いてみようと思い作った話です。第二弾を書くきっかけをいただけて感謝しています。ありがとうございました〈m(_ _)m〉

この度も瑞月さまのご厚意で載せていただきました。瑞月さまありがとうございました〈m(_ _)m〉

今回の話は途中まで高彬がちょっと可哀想な話になってしまいました(^_^;)

瑠璃の名台詞?「おとといきやがれ」が書けて幸せでした。

これからもチームFの活動(ひたすら妄想)に邁進していきたいです(^^)

そして社会人編で春はまだ先(?)の高彬を応援しています♪

読んでいただきありがとうございました。






蘇芳(茜)さま、この度は素敵なお話をありがとうございます。

以前「白梅の君にとらわれて」を贈っていただいた時、読者の方から

『蘇芳さんがサークルで書かれた「筒井筒なれども」の第二弾が読みたい』

と言うコメントをいただきました。

それを蘇芳(茜)さんにお伝えしたところ、今回のお話を書いて下さいました。

瑠璃が結婚してしまうのではないかとドキドキしてる高彬が何とも初々しかったです。

でも、融、もうちょっとちゃんとした情報を伝えてあげてよ~って感じですよね。

まぁ、そもそも勘違いしたのは瑠璃父なんですけど・・・。

あの瑠璃が、文ひとつで結婚にその気になるわけないじゃないですか。

でも、瑠璃が気になったのは書かれていた椿だったと言うところでは、私も2人と一緒に「そうなの!?」と叫んでしまいました。

高彬、瑠璃の頬に触るなんて、何気に積極的ですね~。

恋が始まる前の2人のお話、とても楽しかったです。

蘇芳(茜)さん、本当にありがとうございました。


瑞月

(←お礼画像&SS付きです)

白梅の君にとらわれて<著・蘇芳(茜)さま>

前回の「らぶらぶ万歳サークル」さまの冬の競作大会で初めての投稿をされた蘇芳(茜)さまが、このたびお話を二つも贈って下さいました。

ひとつめのお話は平安編で、「白梅の君にとらわれて」。

ふたつめは社会人編で「瑠璃が異動してくる前の、ある日曜日の一コマ」のお話です。

スクロールしてどうぞお楽しみください。




   


白梅の君にとらわれて
                                                         

<著・蘇芳(茜)さま>







うららかな春の陽気に誘われてあたしは簀子縁に出ると思い切り背伸びをした。ようやく身を刺すような寒さが過ぎ去り時折吹く風も梅の香りが漂っていてなんとも気持ちがいい。

深呼吸して目の前の庭を眺めていると微かに猫の鳴き声が聞こえた。近くにいるのかしら?キョロキョロと庭を見渡してみたけど見当たらない。

「ねえ、猫の鳴き声しない?」

「さあ。わたくしには聞こえませんでしたけど」

近くに控えていた小萩に聞いてみたけど空耳かしら。そう思っていたけど確かに子猫が鳴いているのがまた聞こえた。

「やっぱりいるんだわ。子猫みたいよ」

「姫さまはお耳がよろしいのですわね」

どこか感心したような呆れたような言い方をする小萩をほおっておいて階のほうに歩き出した。

「姫さま、庭に降りてはいけませんわ」

「でも・・・」

言いかけると衣擦れの音と共に早苗が現れた。膝をつき一礼すると

「只今少将さまからの先触れが参りましてこちらに向かっているそうです」

「まあ、今日はお早いお越しですのね。姫さま準備いたしますわよ」

部屋の中に入るよう促されたけど子猫の鳴き声が気になる。鳴き方が変なのだ。

「ほら、聞こえるじゃない」

小萩も耳を澄ますとちょっとびっくりした顔をした。

「確かに聞こえますわ・・・」

「子猫が怪我でもしてるのかもしれないわ。高彬が来る前に戻るから」

「姫さま!?」

あたしは小萩が止めるのも聞かずに庭に降りて子猫を探し始めた。西の方から聞こえてきた気がして茂みの中をずんずん進んで行った。



*****



少しすると茂みから開けた場所に出て白梅の木が数本植えられている。どの木も今が盛りで芳しい香りが漂っていた。

「ミャー・・・ミャー」

子猫の鳴き声が木の上から聞こえてくる。あたしは白梅の一本を見上げ目を凝らすと枝の上に白と茶の斑の子猫を見つけた。

降りられないんだわ。回りを見渡しても母猫もいないようだし人に手伝ってもらうにも庭男もいない。子猫のいる枝に向かって両手を差し出し言ってみた。

「降りといでー。瑠璃が受け止めてあげるよー」

ミャーと鳴くばかりで動こうとしない。うーんどうしよう。ふと白梅の幹を見るとゴツゴツしてて足もひっかけられそうだわ。よし、登るか。このままにしておけないもの。

あたしは白梅の一番下にある枝に手をかけるとえいっと足を幹にひっかけ木に登りだした。

昔はよく木登りをしたけど人妻になってもやることになるなんて思わなかったわ。あたしもまだいけるわねなんて考えながら子猫がいる枝にたどり着いた。

片手を差し出しておいでと言ってみてもこちらに寄ってこない。そろりと子猫に向かって膝で半歩進むと

「瑠璃さん!」

名前を呼ばれて下を見ると高彬がこちらに駆けて来るのが見えた。しまった。もうウチに着いてたのね。

「なにやってるんだよ!」

高彬は青い顔をして叫んでいる。

「子猫が木から降りられないでいるから助けるのよ」

「ぼくが代わりにやるから瑠璃さんは降りておいでよ」

「平気よ。あと少しなんだから」

あたしはまた子猫に向き直って近付こうと動くと枝が揺れた。びっくりした子猫はミャッというと真下にいる高彬に向かって飛び降りた。

高彬は慌てて子猫を両手で受け止める。ホッとしているとガサガサと音がして母猫と子猫の兄弟たちが現れた。それに気付いた子猫は高彬の手からピョンと飛び降りると母猫達のところへ行ってしまった。

「行っちゃったわね」

「さあ、瑠璃さんも早く降りてきなよ」

「うん。今降りる」

自分も降りようと下を向いたのがいけなかった。思っていたよりも高くて後ろに下がろうにも足がすくんでしまったのだ。高彬は動かないあたしを不審に思ったようで

「瑠璃さんどうかした?」

「高彬。足がすくんで動けない」

「えっ?・・・瑠璃さんは後先考えないで行動するんだもんなぁ」

「だって早く助けてあげたかったのよ」

「まったくしょうがないな」

そう言ってふうっと息を吐くとあたしに向かって両手を差し出した。

「おいで」

ドキンと心臓が跳ねる。さっきお説教してた人とは別人かとおもうほどやさしい顔をした高彬を見たら何故だかすぐにでも高彬のもとに行きたくなってあたしは両手を広げると足にぐっと力を入れて高彬に飛び付いた。

「わっ」

勢いがつきすぎたのかあたしを抱き止めた高彬がバランスを崩して後ろに一歩下がるとそのまま尻餅をついた。

「いてっ」

あたしは慌てて身を起こして聞いた。

「大丈夫っ?」

「平気」

ホッとして立ち上がろうとすると手首をつかまれ高彬の胸に引き寄せられてあっという間に抱きすくめられた。

「つかまえた」

あたしは恥ずかしくも嬉しくてふふふなんて気分で高彬の腕の中にいたんだけど

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・そろそろ戻らないと。小萩も心配してるだろうし」

「・・・・・」

「高彬?どうしたの?どこか痛いとか」

まったく動かない高彬が心配になってもしかしてさっき打ち所が悪かったとか・・・でも尻餅ついただけだったと思うんだけど。それにこの場所は寝殿の庭に近くて人が来ないとも限らない。あれこれ不安になっていると

「瑠璃さん」

高彬の低い声がした。

「なっなに?」

あたしは慌てて返事をすると

「ぼくがどれだけ心配したかわかってる?」

これは・・・怒ってるわね。

「ごめんなさい」

「反省してる?」

「もちろん!」

お願いだからもう開放してよー!反省してるって言ってるじゃないの!

「瑠璃さん梅の香りがする。離したくないな」

「なっなに言ってんのよ、離して」

「嫌だ」

「!?」

高彬から逃れようにも肩と腰にしっかり腕が組まれていてしかも武官だけあってか力もあるからびくともしない。

あたしが高彬と抱き合っていてもなんら問題ないしとっくに夫婦で親も公認の仲なんだけどやっぱり恥ずかしいわよー。

探しに来た小萩や女房に見つかったらと思うと気が気でない。腕に込められた力は緩むことがなくあまつさえ高彬は髪に顔を埋めてくる。

まさかこんなところで・・・なんてないわよねハハハ・・・まだ春だというのに背中にじっとり汗が出てきてた。

「お願い高彬もうしないから許して」

高彬は顔を上げると横から憂いのある目であたしを見て聞いてきた。

「反省してる?」

あたしの心臓はどきりと跳ねてとてもじゃないけどまともに高彬の顔が見れない。あたしはこれ以上ないというふうに首を何度も縦に振って

「反省してる」

と応えた。すると高彬はあたしの首筋にチュッと口付けしてきた。

「!おっお願い!!後生だからっ」

と半泣き状態で言うと高彬の肩が震えてきた。

「?」

「プーッアハハハッ」

高彬が笑いを堪えきれなくなり声をあげて笑いだした。あたしが口をパクパクさせてるとやっと笑い終えた高彬は笑いすぎて出てきた涙を拭きながら

「ホントに反省したみたいだね」

と言った。あたしはやられたと思うと悔しくて高彬の胸をポカポカ叩いた。

「ホントに人が来たらどうしようかと思ったんだからっ」

おもいっきり高彬を睨む。

「ごめんごめん」

頭をポンポンと軽く叩くと高彬はあたしの手をとりもう片方の手でやさしく包むと真剣な顔で言う。

「でもぼくがどれだけ心配したか分かってくれた?」

「うん・・・。そうね、悪かったわ。ゴメンね高彬」

高彬はスッと立ち上がるとあたしの腕をつかんで立たせてくれた。

「小萩が心配してるから帰ろう」

あたしは高彬と手をつなぎ暖かな春の日差しの中東の対の屋へと戻った─────



・・・・・部屋へと戻る途中

「続きは帰ってから」

「!!」

嬉しそうに言われて『続きってなによー!』と思いつつもう言い返すことも出来ずにあたしは高彬に手を引かれうららかな春の陽気の中後先考えないで行動したことを後悔しながら歩いた。




<終>





ある日曜日の一コマ<社会人編>




日曜日の朝───

ジョギングから帰ってシャワーを浴びた後キッチンへ行って冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出す。

ペットボトルに口をつけ朝食は・・・などと考えながら時計を見ると7時半を過ぎていた。

この時間ならもしかして───

洗面所へ行き身支度を整えると上着を手にして家を出た。

今日は天気もいいし外に出るのはもってこいだ。先程ジョギングから帰ったばかりの自分に言い訳してカフェへと向かう。

そんなことを考えて歩いているとふと昨日の電話を思い出した。

嫌なこと思い出しちゃったな。まったくアイツは───過保護で大袈裟なヤツの顔が浮かんでため息が出る。

ついと冬のよく晴れた空を見上げて朝の冷たい空気を吸いふっと短く吐く。うん、忘れよう。

行き付けのカフェで最近見かける窓際の彼女今日も来てるかな。彼女のことを考えたら気持ちが軽くなってきた。

昨日は早朝から出張でカフェに行けなかったけどやっぱり土日は来ないだろうか。普段何してるんだろう。朝に来るということは会社員かな。

だとしたら今日はなんといっても日曜日だ。来ないだろうか。でも彼女がいつも来ている時間には間に合う。もしかしたら・・・いや、日曜日のこんな時間には・・・

ハッとしてひとり一喜一憂している自分がなんだか気恥ずかしくなり軽く咳払いして日曜日の静かな街中をカフェへと向かって歩いた───








~あとがき~


こんにちは。初めまして蘇芳と申します。

いつもラブラブで胸キュンなお話で癒しを下さる瑞月さまに感謝の気持ちを込めてお話を贈らせていただきました。

無謀にも社会人編のお話も作らせていただきました。第20話のお祝いにと作ったものです。窓際の瑠璃を見かけるようになってから2週間くらいとあったので日曜日はどうしてたのかなと妄想して作りましたが…高彬カッコよくしたかったのですが力量不足ですいません(汗)

瑞月さま、これからも社会人編高彬と瑠璃の今後の展開を楽しみにしています。そしてラブラブなお話も(^^)

読んでいただきありがとうございました。






蘇芳(茜)さん、このたびは素敵なお話を二つもありがとうございました。

とても嬉しいです。

『白梅の君にとらわれて』の高彬、かっこいいです。

私も高彬に下から「おいで」って両手を広げてもらいたいです。迷わずダイブします!

その後の高彬の素敵なこと。

「高彬の低い声がした。」に悶えました。

瑠璃の木登りに青くなったものの、その後はすっかり高彬のペースですね。

そして何より「続きは帰ってから」が気になります。

こちらもさぞかし高彬のペースだったのでしょうねぇ・・・・

社会人編『ある日曜日の一コマ』は、拙作「第3話」の「東京支店に出社する前から、あたしは少しでも通勤に慣れておこうと会社近くのカフェに通っていたのだ」の辺りのお話しですね。

日曜日の朝、高彬は今日も窓際の彼女いるかな・・・とカフェに向いますが、この頃から瑠璃も高彬を気にしていたわけで、案外、瑠璃も日曜日に

「あの人、いるかな」

なんて思って来ていたのかも知れませんね。

蘇芳)茜)さんのお陰で楽しい妄想が広がりました。

素敵なお話を本当にありがとうございました。



瑞月

(←お礼画像&SS付きです)
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