***短編*** 秋は夕暮れ<高彬 ver.> ***

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』






注)このお話は一話完結です。
               
             






***短編*** 秋は夕暮れ<高彬 ver.> ***










文月の終わり───

まだまだ照り付ける陽射しは強いし、少し身体を動かせば汗ばむほどの気温である。

今年の夏はどうやら残暑が厳しいようで、暦の上では秋だと言っても、実感として秋が来たとは思えない。

季節の移ろいを感じ、花鳥風月を歌に詠むことが宮廷人と思われがちだけど、こう仕事に忙殺されると、日々、季節を感じてる暇はないわけで、まぁ、それはぼくが人一倍、そう言うことに疎い朴念仁だからなのかも知れないけど。

でも、実際、仕事に追われていれば、季節どころか雨が降りだしたことさえ気が付かない生活を送っている、と言うのが本当のところなのだ。

今日も朝から休む間もなく仕事をこなし、午後になって大蔵省へ書類を届けるため、右近衛府を出て歩き出したところで、ふと足元に影が動き、反射的に空を見上げた。

頭上を鳶が横ぎったようで、それが作った影のようである。

鳶は悠々と回遊を続け、立ち止まりそれを見ていたぼくは

「あ」

と声を出してしまった。

空が高い───

この前、空を見上げたのがいつだったか覚えてないけど、その時よりも空が高くなっている。

そうか、やっぱり秋は来ていたんだ。

ぼくの体感はともかく、どうやら季節は確実に移ろっているようである。



*******



「で、それをあたしに言いに来たと、そう言うわけ?」

「うん」

「前見た時よりも、空が高かった、と」

「うん」

「・・・」

瑠璃さんは少し目を細めるようにしてぼくの顔をじっと見ていて、どうやら、ぼくの真意を計っているようである。

「何だかさ、どうしても瑠璃さんに言いたくなったんだよ。他に話せるような奴も・・、その、・・いないし・・」

「・・・」

じっと見られると居心地が悪くなってきてしまい、ぼくは語尾をあやふやに飲み込んだ。

空が高いと気付いた時、ものすごい大発見をした気持ちになり居ても立っても居られなくなって、今日ばかりは早々に仕事を切り上げて三条邸に駆け付けたんだけど・・・

でも、時間が経ってみたら、確かに

(それがどうした。だから何なんだ)

と言う感じで、どうでもいいことのように思えてくる。

何でこんなことを大発見と思ったんだろう。

勇み足だったかな・・・

夢から醒めたような気持ちで、気まずさや一抹の恥ずかしさを感じていたら

「それは大発見だったわね」

瑠璃さんがにっこりと笑いながら言い

「あたしも見てみよ」

なんて言いながら立ち上がると、スタスタと部屋を横切り、簀子縁に立った。

そうして、勾欄に両手を付き身を乗り出すようにして空を見上げると

「あー、本当ね。空が高くなってる。すっかり秋の空だわ。・・・高彬もこっち来て一緒に見ない?」

最後の言葉は、振り返って言う。

「う、うん・・」

気を遣ってもらった感は否めないけど、それでも瑠璃さんの隣に立ち、同じように空を見上げると

「あれ?」

不思議なことにさっき見た時よりもまた一段と空が高くなっているように見える。

「ね?高いわよね」

「うん」

夕刻になるに連れ、秋の空と言うのは益々空が高く見えるのだろうか───?

理由は判らないけど、薄い空色に刷毛で描いたような雲が流れる空は、清々しいほどの透明感を持っている。

「ほら、あたしってずっと室内にいるでしょ?だから、考えて見たら空を見ることってあんまりないのよ。こんなに空が高くなってるなんてこと気付かなかった」

空を見たままの姿勢で瑠璃さんが言い、その言い方からは、ぼくに気を遣って言っているのか、それとも本心からそう言っているのかは判らず、何となく探るような目で見ると、チラリと瑠璃さんの視線が動き

「やぁねえ、疑ってるんでしょ。本当にそう思ってるわよ。そんなことで高彬に気なんか遣わないわよ」

ぼくの気持ちなんか先刻承知とばかりに笑って見せた。

しばらくは2人、黙って空を見上げる。

何の物音もせず、ただ、時間だけが流れて行く。

慌ただしく仕事に追われる生活からは、考えられないくらいの穏やかな時間。

「・・・少しだけ空が染まってきたみたい」

内緒話をするように瑠璃さんが言い、確かに西の方が夕焼け空になりつつある。

秋の日はつるべ落とし───

見ている間に、どんどん空の色が変わって行き、やがて空全体が綺麗な夕焼け色に染まった。

「すごい・・、きれい・・」

見上げたまま、呆けたように瑠璃さんが言い

「うん」

ぼくも言葉少なに頷いた。

こんなにも空と言うものは綺麗なものだったのか・・・

じっと見ていると、吸い込まれそうにも、反対に夕焼け空が迫ってくるような気もしてくる。

「きれいね・・」

「うん。綺麗だ」

空を見たままそれだけ言い合って黙ると、また、何の物音もしなくなる。

明日から、また忙しい毎日が始まる。

きっと空なんか見上げる時間もないくらい、仕事に忙殺されるに違いないのだ。

瑠璃さんと見上げた、今日のこの秋の夕暮れを、目に焼き付けておこう。

多分、これでしばらくは頑張れる。

瑠璃さんがいてくれて良かった。

些細な<大発見>を伝えたいと思う人が、瑠璃さんで良かった。

チラリと隣に目をやる。

優しいぼくの妻は、その頬も髪も指先も、全てを夕焼け色に染めて、ぼくが見ていることにも気付かずに、秋の夕暮れに見入っているのだった。





<終>

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***短編*** 夏は夜<高彬 ver.> ***

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』






注)このお話は一話完結です。
               
             






***短編*** 夏は夜<高彬 ver.> ***










「しかし暑い日が続くよな。五月雨が明けた途端、こう暑くっちゃかなわない」

「全くだ。忌み月も困るけど、こう日照りが続くと、長雨が懐かしくもなるよ」

宿直部屋で交わされる同僚の会話に耳を傾けながら、ぼくは襟元を少し緩めた。

確かにもうじき子の刻になろうかと言うのに暑い。

そよとも風は吹かないし、何とも湿り気のある空気が部屋に籠っているようで、例年にはない暑さが続く今日この頃なのである。

「忌み月が終わった途端に連チャンで宿直だなんて、気の毒だな、高彬」

気の毒とは少しも思ってなさそうにニヤニヤと笑いながら話しかけられ、ぼくは黙って肩をすくめてみせた。

実際、その通りなんだけど、ここで同意でもしようものなら、また話に尾ひれがついて広まらないとも限らず、こう言う場合は無言を貫いた方が良いのだ。

そうでなくても新婚と言う事でからかわれることも多いし、結婚相手が何かと噂の多い瑠璃さんだから、迂闊なことは言えない。

丑の刻が近づき、見回りを終えた左近衛府の武官が部屋に入って来たのを見て、入れ替わりに立ち上がる。

暗闇の中、月明かりと松明の火を頼りに警護の対象である内裏、大蔵省、内蔵寮を巡回して行く。

巡回は有事に備え2人一組で行われることが多く、ぼくは部下である右近衛将監と回った。

「特には何もないようですね」

「そうだな」

ただ歩いただけだと言うのに、宿直部屋に戻って来た時には、じっとりと汗をかいていた。

白湯を飲んでみても暑さは収まらず、生絹で首元の汗を拭いた瞬間、ふいに瑠璃さんのことが思い出された。

いや、正確に言えば、瑠璃さんと過ごした一夜を思い出した、と言うべきかも知れない。

結婚をし初めての契りを交わした夜から、ぼくは足繁く三条邸に通った。

瑠璃さんに会いたかったからだし、これまた正確に言うとしたら、瑠璃さんの肌に触れたかったからだ。

瑠璃さんは、まめまめしく通うぼくに向かい

「そんなに決死の覚悟で来なくてもいいから」

なんて言ってきたけど、ぼくとしては別に無理をしてたわけじゃなくて、心底、三条邸にくるのが嬉しくて仕方なかっただけなのだ。

何しろ、長年の思いが実り、瑠璃さんを妻とすることが出来たのだから。

それで、会えば必ず瑠璃さんを寝所に誘ったし、何度となく身体を合わせていれば、段々とお互いに変な緊張感もなくなってきて、そうなれば更に親密度は増してくるしで、ますますぼくは三条邸に足が向くようになった。

まぁ、一言で言えば、瑠璃さんの身体に目元まで溺れてたってことなんだけど。

瑠璃さんは普段の性格はどうあれ、閨ではかなり恥ずかしがり屋で、ぼくにとってはそんな瑠璃さんが可愛くもあり、ちょっと物足りなくもあり、というところだったのだけど、ある晩のこと、珍しく瑠璃さんが積極的な態度を見せてくれたことがあった。

その最中に、ぼくの首に腕を回し、それだけでも驚きなのに、あろうことかぼくの首に唇を寄せ、接吻をして来てくれたのだ。

何だ、その程度のことか、などと思ってはいけない。

これは、いつも受け身の瑠璃さんが初めて見せてくれた、ぼくへの親愛の証の行動なのである。

すごく嬉しかったし、ますます瑠璃さんを好きになったし、色々、頑張ろうと思ったりもした。

色々と言うのは、まぁ、色々だ。

仕事もだし、夫としても、だ。

それで、今、自分で首元を拭った瞬間、その時の瑠璃さんの唇の感触を思い出してしまったのだ。

「・・・」

瑠璃さんに会いたいな・・・

会って接吻をしたい、抱きしめたい。

柔らかく、そして冷んやりと気持ち良い、瑠璃さんの身体。

手で触れ、顔を埋め、貫きたい。

結婚前には、ついぞ感じたことのない生々しい感情だった。

いや、もしかしたら、この宵の暑さが、ぼくをおかしくしていたのかも知れない。

子の刻に中天にあった月は、寅の刻を少し回った今、大きく西に傾き始めている。

夏の夜は短い。

あっと言う間に空が白み始めてしまう。

「・・・」

間に合うだろうか。

今、すぐに馬を走らせれば、あるいは。

「済まない。急用を思い出したから、一旦、自邸に戻る」

うたた寝をしている将監に声を掛け、ぼくは宿直部屋を飛び出した。

沈みゆく月と競争するかのように、三条邸を目指す。

静まり返った三条邸で女房の取継ぎなど望むべくもなく、ぼくは庭を回り込み、瑠璃さんの部屋に向かった。

そう言えば、結婚の時も今のように庭から部屋を訪ねて、その時は、こんな風に夜盗さながらに人目を忍んで通うのはこれが最後なんだろうな、なんて思ったものだけど、やっぱりぼくはこうして人目を忍んでいるわけで、情けないよう可笑しいような気がされる。

妻戸に手を掛けてみても、当然、鍵がかかっていて

コンコン───

そっと戸を叩いてみた。

中は静まり返っていて、物音ひとつしない。

コンコン───

「瑠璃さん」

これでもダメだったら引き返そうと、小声で瑠璃さんの名を呼んでみると、思いがけない早さで妻戸が開き、単衣姿の瑠璃さんが立っていた。

「・・・」

黙ってぼくの顔を見ている。

「ごめん。会いたくなった」

それだけ言うと、瑠璃さんは何も言わないまま身体をずらしぼくを部屋に招き入れ、妻戸を閉めると鍵を掛けた。

瑠璃さんを抱きたい───

その一心でここに駆け付けたのに、瑠璃さんの顔を見たら、言葉が出てこなくなってしまった。

「・・・暑いから、瑠璃さん、どうしてるかと思って・・」

向かいあったまま、それだけを言うと、瑠璃さんは一歩二歩とぼくに近づき、そうして、ぼくの胸にそっともたれ掛かって来た。

「・・・」

「夏の夜は短いわ」

「・・・」

「早くしないと朝が来るから・・・」

次の瞬間には、瑠璃さんを抱き上げていた。

夜具に横たえ、剥ぎ取るように単衣を脱がして行く。

冷んやりとする瑠璃さんの身体に唇を這わせ、芯から火照った身体を打つ付けた。

自分の暑さも熱も残らず放出し終えてた時、それでも尚、瑠璃さんは涼し気な佇まいを見せていて

(やっぱり、瑠璃さんにはかなわないよな)

と思う。

この小さな身体でぼくの全てを受け入れて、それで、苦しがるどころか、満ち足りた表情さえ浮かべているのだから。

夏の夜は、暑くて、熱い。

瑠璃さんはこの先、何度、こうしてぼくの有り余る熱を受け止めてくれるのだろうか。

気が付けば、東の空が白み始めている。

夏は夜───

せめて、少しだけでも瑠璃さんの隣で眠りたいものだけど。

夜と朝の境目に急き立てられるかのように、ぼくは宮中へと馬を走らせたのだった。





<終>

以前「枕草子シリーズ」として春夏秋冬を瑠璃視線で書いたのですが、それの高彬バージョンです。
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***短編*** 雪のいと高う降りたるを *** 

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』




         注)このお話は一話完結です。


         『らぶらぶ万歳サークル』さまに出品した作品の再録です。
         今回のお題は「「出湯」or「銀世界」でした。

          <おまけの話・別バージョン>下にあります。
          
           





***短編*** 雪のいと高う降りたるを ***








妻戸を細く開け外の様子を確認したあたしは、はぁ・・・と大きなため息をついた。

今日も雪が降っている。

一気に冷え込みが厳しくなった四日前、京は朝からどんよりとした曇り空で、これは一雨くるな、と思っていたら、夕刻から雪が舞い始めてきた。

どうやら夜の間中ずっと雪は降り続いていたようで、翌朝、我が三条邸の庭は一面の銀世界と様変わりしていた。

どこもかしこも真っ白い雪が積もっていて、あたしは思わず歓声を上げてしまったのだけど、でも、そんな気分でいられたのはその日だけだった。

雪は降ったり止んだりを繰り返し、更には折からの寒さも加わって、解けるどころかますます降り積もって行く。

当たり前だけど雪は三条邸の庭だけに降るわけじゃなく、大路にも小路にも、綾小路あたりにも───つまりは白梅院辺りにも降っているわけで・・・

───こんなに雪が降って、高彬は大丈夫かしら?

高彬に限らずだけど、移動は牛車か騎馬が基本のこの時代、これほどの雪が降ってしまうと、文字通りの足止め状態となってしまうのだ。

出仕は取りやめているとは思うんだけど・・・

はぁ・・と、またしても大きなため息が出てしまった途端

「この雪では、今夜も少将さまはいらっしゃらないのでしょうねぇ・・」

いつからいたのか、後ろに立っていた小萩が言い、あたしはがっくりと肩を落した。

そうなのよ。

出仕の心配は心配として、これだけ雪が降ってしまうと、つまりあたしのところにも来れないということなのよ。

実際、この四日間、高彬からの連絡は途絶えている。

文くらい、と思わなくもないけれど、急用でもないのに、この雪の中をわざわざ文遣いの人をやらせるのは忍びない・・って高彬なら思いそうだし。

童の頃は、雪が降ると手放しで喜んで、女房らが止めるのも聞かずに庭を駆け回っていたものだけど。

大人になった今では、降り止まない雪が恨めしいわ・・・

いつの頃かの宮廷勤めの女官が、雪の降った朝、自分が仕える女御だか中宮だかに

『香炉峰の雪はいかが?』

と聞かれ、とっさに御簾を高くあげて見せたところ、女主人はその女官の機転をいたく喜んでお笑いになった・・・とかなんとか、そういう話を聞いたことがあるけれど、なんのこっちゃ、って感じだわよ。

高尚過ぎて付いていけないって言うかさ。

こう言っちゃなんだけど、後宮に住まう人たちって暇なんだと思う。

雪の中を出仕したり通ってきたりする夫を持つわけじゃないし、あたしが言うのも変だけど、現実離れしてるって言うか。

もしあたしが『香炉峰の雪はいかが?』なんて聞かれたら

『さぁ?行ったことないからわかりません』

とでも答えてるところだわよ。

・・・なんて会ったこともない女官の伝聞にまでつっかっかってしまのは、やっぱり高彬に会えないでいるからなのかしら・・・?

こういうのを八つ当たりって言うんだろうなぁ・・・

あたしは本日三度目の、大きなため息をついた。




*************************




夜になり、することもないから早々に横になろうと小萩に手伝ってもらいながら着替えていると、バタバタと言う足音が聞こえ、早苗が部屋に飛び込んできた。

「まぁ、早苗、何ですが。姫さまの前で・・・」

「少将さまが。少将さまがおいでです」

小萩の言葉を遮りそう言うと、早苗は胸を押さえてはぁはぁと息を整えている。

よっぽど慌てて駆けこんできたらしい。

「高彬が?この雪の中、どうやって・・・」

その言葉も終わらないうちにひょっこりと高彬その人が現れた。

「やぁ瑠璃さん」

「やぁ、ってあんた・・・。どうやってここまで・・・」

「徒歩(かち)で来た」

唖然とするあたしを前に、平然と言うので

「徒歩で?!」

びっくりして思わず大声が出てしまう。

「うん。下手に車で来て立ち往生でもしたら大変だからね。徒歩なら安心だ」

「安心って・・・」

白梅院からここまで、驚くほど離れているというわけではないけれど、それでもそれなりの距離はある。

まして雪道ともなれば歩きにくさは普段とは比べ物にならないはずで、とてものこと「安心」とは思えない。

「それにしても冷たかった」

小萩が用意した円座に腰を下ろしながら言い、見れば裾の辺りがぐっしょりと濡れている。

「当たり前よ、雪の中を歩いてきたんだから。早くそれ脱いだ方がいいわよ。風邪ひくわ」

「うん」

素直に高彬は立ちあがり、小萩は濡れた高彬の指貫を手に取ると部屋を出て行った。

すっかりくつろいで肩から単を羽織る格好の高彬と、とりあえず炭櫃に当たる。

「こんな雪の中、徒歩で来るなんて。危ないじゃない、何かあったら」

会えてすごーく嬉しいのに、ムスッとぶっきらぼうに言ってしまう。

あぁ、あたしったら本当に素直じゃないんだから。

こんな時「ありがとう、高彬。会えて瑠璃は嬉しいわ」なんて言って抱き付けていたら、あたしの人生もまた違っていたのかもしれないんだけどねぇ・・

それでも、そこはさすが夫と言うべきなのか、それとも長い付き合いであたしのこういう言い草には慣れっこなのか、高彬はさしたる動揺もみせずに

「うん。でもまぁ、こうして何事もなく来れたんだから」

なんて言って笑っている。

「仕事はどうしてたの?」

「最初の日は出たけどね、後は公休ということになったよ」

「まだ降ってるのかしら」

「どうだろう。来る時はほとんど上がってるようだったけど・・・」

言いながら自分でも気になったのか、立ちあがると妻戸を開け外を見に行った。

「瑠璃さん、ちょっとおいで」

手招きされ簀子縁に出た途端、あたしは息を飲んだ。

雪はすっかり上がり、それどころか雲の切れ間からは月が見えていて、その煌々とした月明りが庭をくまなく照らし出している。

まるで雪自体が発光しているみたいに、庭全体がほの白く輝いて見えた。

「綺麗・・・」

「うん」

声と共にもれる息はたちまち凍り、目の前でキラキラと光ると儚く消えて行く。

雪のせいなのかまったくの無音で、あたしたちは息をひそめるようにしてしばらく立っていた。

そろそろ部屋に入ろうか、と妻戸を開けたその時───

ふいにシャカシャカと言う音と、何かが動く気配を視界に感じ、あたしと高彬は同時に振り返った。

音と動く気配はどうやら同じところから出ているらしく、よーく目を凝らして見ると・・・

庭の端の方から真ん中に向って動くものがあった。

庭を横切るように一本の筋のようなものが出来ていて・・・

「犬よ。高彬、白い犬」

「うん」

白い犬がまっさらな雪の中を尻尾を振り振り歩いているのだった。

「小さいわ。まだ仔犬みたい」

やがて小さい犬の身体はすっぽりと雪の高さに埋もれて見えなくなってしまい、あっと思った瞬間、高彬が裸足のまま階を下りて、あっと言う間に仔犬を抱きかかえてきた。

高彬に抱かれた仔犬は本当に小さくて、触ってみるとびっくりするくらいに冷たかった。

「母犬とはぐれちゃったのかしら」

「多分ね」

とりあえず部屋に入り、炭櫃の前に座ると、仔犬は暖かさに安心したのか高彬の腕の中で「くぅーん」と小さく鳴いた。

「待って、おやつがあるわ」

二階厨子から隠し持っていたおやつを出してあげてみると、身体全体を使って無心に食べている。

「さすがだね、瑠璃さん。用意がいい」

「非常用よ」

からかいの言葉を軽く流し、そっと仔犬の頭をなぜて見ると、だいぶ身体が暖まってきたみたいだった。

やがて仔犬は眠ってしまい、高彬はそっと円座の上に仔犬を下ろした。

少し身じろぎをしたものの仔犬はそのまま眠っており、高彬はあたしに向い「しぃー」と人差し指を立てにっこりと笑って見せた。

頷き返し同じように指を立てると、高彬はするりと肩に腕を回してきたりして、そのまま横たえられてしまう。

接吻され、単衣を脱がされかけたところで、ふと視線を感じて顔だけ動かして見ると───

仔犬と目が合った。

「──起きてるわ」

合わせに入りかけた高彬の手を押さえ囁くと

「起きてる?誰が」

高彬は不審そうな声を上げた。

「誰がって・・・仔犬よ。起きてこっちを見てる」

「え」

ガバと起き上り確認し「本当だ・・」と驚きつつも、すぐに気を持ち直したみたいに

「・・・まぁ、犬だし・・・いいか」

なんて言い、またしても接吻をしようとしてくるので

「気になるわよ」

あたしは高彬を押しやった。

「たとえ犬とは言え、見られてるなんて恥ずかしいわ」

ぼそぼそと抗議してやると、少し考えた後、高彬は起き上り、円座ごと仔犬を持ちあげて几帳を回り込んだ。

「悪いけど、少しの間ここにいてくれ」

なんて言っている声が聞こえてくる。

夜具に入ってきた高彬が再開とばかりに手を動かしかけると、くぅーんと声がして、見てみると夜具の端っこに仔犬がちょこんと座っている。

「仔犬が・・・」

高彬の手を押しとどめ指差すと、高彬は再度起き上り、仔犬を抱き上げ几帳を回ると

「少しの間だから」

なんて言い含めている。

高彬が始めようとすると仔犬が戻り、また抱き上げて几帳の向こうに置いてきて、戻って始めようとすると仔犬が戻り───

何度も同じことを繰り返しているうちに、あたしはもうおかしくて、それどころじゃなくなってしまった。

夜具の上であぐらをかき憮然とした表情の高彬は、両手で仔犬をはさむように持ち上げ、目の高さを合わせると

「少しの間でいいんだ。向こうに行っててくれないか」

なんて説得を試みている。

「頼む」

額をくっつけんばかりにして言うと仔犬はそれを遊んでもらっていると思ったのか、千切れんばかりに尻尾を振りキャンキャンとそれはそれは嬉しそうに鳴いている。

「おまえもオトコならこの状況判るだろ」

そのあまりの必死さ、熱心さに、あたしはたまらず吹きだした。

吹きだしながら

(あぁ、もう。高彬、大好き──)

なんて思っている。

雪のいと高う降りたるを───

雪がたくさん降った日、高尚な会話を交わしている女官がいるかと思えば、仔犬相手に奮闘している少将がいて。 

熱心に仔犬に説得を続ける高彬の隣で、あたしは笑い転げていたのだった。





<終>

*************************************************

<おまけの話.・別バージョン>




やがて仔犬を説得することを諦めたのか、高彬は仔犬を抱いたままごろんと横になった。

急に体勢を変えられびっくりしたように首を左右に振っていた仔犬も、やがて高彬の胸の上で身体を丸め、鼻先を開きかけた単衣の合わせに突っ込むと安心したように目を瞑った。

高彬の心音が、母犬のそれと重なって落ち着くのかも知れない。

「・・・寝ちゃったみたいよ」

小声で言うと、高彬は身体を動かさないように目だけで確認し、あたしに向い衾を掛けるように手で合図をした。

仔犬が起きないようにそっと衾を掛けてやると、高彬はほとんど口だけ動かす感じの囁き声で

「瑠璃さんも、ほら」

と衾を上げて見せた。

すばやく横になり、冷たい空気が入ってこないように隙間をふさぐ。

高彬の片手は仔犬の背に乗せられており、その安心しきった仔犬の寝顔を見ているうちに、あたしはさっきまでケラケラ笑っていたことも忘れ、何とも複雑な気持ちになってきてしまった。

───本当だったら今頃は・・・

四日ぶりの逢瀬で、あたしだって楽しみにしていたのになぁ・・・

だけど、ぬくぬくと寝ている仔犬を起こすのは可哀想だし、何よりそんなことを女の身で言うのは恥ずかしい。

代わりと言ってはなんだけど、身を寄せ高彬の脇に身体をもぐりこませる。

密着すると(トク、トク、トク・・・)と言う規則正しい心音が聞こえ、その音を聞いているうちにあたしはいつしか眠りに落ちていたようで、ふと気が付いたのは何かの物音がしたからだった。

しばらくして、それが妻戸を何かが引っかいている音だと気付き頭を上げると、高彬も気付いたようで目が合った。

カリカリ、くぅーん、カリカリ、くぅん・・・・・・

もしや、と思い起き出して妻戸を開けると、思ってた通り、白い犬が座っていた。

仔犬の母犬に違いなかった。

さすがと言うべきなのか、どんなに小さくてもそこは耳と鼻の利く犬、仔犬はすぐに母犬の元にやってきて、そのまま階を下りて行く。

高彬と2人、しばし並んで歩く大小の犬の後姿を見送り、灌木の辺りに消えて行くのを見定めたところで妻戸を閉め寝所に戻った。

「何だか・・・あっけなかったわねぇ」

仔犬がいなくなった夜具の上で呟くと

「まぁ、母犬に会えたんだから良かったじゃないか」

肩の荷が下りたとでも言うように高彬が言い、そうして、またしてもごろんと横になるとあたしに向い両手を広げて見せた。

「さぁ、今度は瑠璃さんの番だ」

おいで、と目配せをする。

嬉しいお誘いに、あたしは仔犬みたいなはしゃいだ声を上げながら抱きついて、高彬の胸に頭を乗せた。

「やっぱり犬より瑠璃さんがいいな」

「犬と比べるなんてひどい」

むくれて言うと高彬はおかしそうに笑い、その大きな掌であたしの頭を撫ぜたのだった。






<おしまい>

先日、「<続>雪のいと高う降りたるを」 をアップしましたが、こちらは別バージョンの<おまけの話>です。


(←お礼画像&SS付きです)

***短編*** <続>雪のいと高う降りたるを *** 

瑞月です。

いつもご訪問いただきありがとうございます。

今回のお話は「らぶらぶ万歳サークル」さまに出品した「雪のいと高う降りたるを」の続編です。

未読の方はそちらをお読みなってからお読みください。

いつもは「おまけの話」としてブログ内で同時に掲載しますが、今回はフライングです。

コメントで

「最近の高彬は「いいこと」がなくて少しばかり不憫。たまには瑠璃とイチャイチャさせてあげてくださ~い」

といただき、ふと浮かんだお話です。

リクエストありがとうございました。

高彬になり代わってお礼申し上げます。 

イチャイチャが過ぎて、多少セクシャルなシーンがありますので、苦手な方は閲覧ご注意ください。

そういえば、(私1人が勝手に)毎年恒例としている

『瑠璃と高彬のらぶらぶで暖まって、寒い冬を乗り切ろうキャンペーン』

を開催中です。

今回のお話は第一弾です。

皆さんの評判が良かったら、第二弾、第三段と続けますので、拍手やコメントで応援をお願いいたします。






『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』






             注)このお話は一話完結です。
                             






***短編*** <続>雪のいと高う降りたるを ***










嬉しそうに小さな尻尾を振り、きゃんきゃんと鳴く仔犬を、高彬は夜具の上に下ろした。

ふーむ、と腕を組んだかと思うと、天井を見上げ何事かを考え込んでいる。

その顔は真剣そのものと言う感じで、あたしはまたしても吹き出してしまった。

目を閉じ、しばらく考え込んでいた高彬は、ゆっくりと目を開けると

「この際───」

と言いながら、あたしに仔犬の隣に座るように促した。

あたしと仔犬、揃って高彬の前に座る形になると

「この際、どちらかに我慢してもらうことになるだろう」

重々しく口を開いた。

「どちらかって?」

「瑠璃さんか、仔犬にか、だ」

あたしと仔犬を交互に見ながら言う。

「・・・・・」

「瑠璃さんに、仔犬に見られてても仕方ないと諦めてもらうか・・・」

「いやよ」

「仔犬に向こうで待っててもらうか、だ」

「・・・・・」

「だけど、今の状況からして、仔犬が大人しく向こうでコトが終わるまで待っててくれるとは思えない」

「そうね」

「だとすると、おのずと・・・」

「ちょっと待って」

話の先が見えて、あたしは慌てて口をはさんだ。

「あのぅ・・・、高彬が我慢すると言う選択肢はないの?」

「ない」

間髪入れずにピシャリと言い切られ、あたしは小さく息を付いた。

何、こんなところで男らしさを醸し出しているのかしら・・・・

ふと、視線を落とすと───

「ねぇ、高彬。寝ちゃったわ」

お座りの姿勢から、いつのまにか仔犬は丸くなっていて、夜具の上でスヤスヤと眠っていたのだ。

耳を突いても背中を撫ぜても起きる気配はない。

「夜具の上は暖かいものね」

「うん」

小声で言い合い

「仔犬がここで寝ちゃったんだから仕方ないわね。あたしたちもこのまま寝ましょうよ」

横になりかけると、高彬に制されてしまった。

何を思ったのか、高彬は衾を手に取り、それを床に広げている。

怪訝な顔で見るあたしに向い、にっこりと笑うとトントンと床を叩いて見せた。

「・・・まさか・・・床で?!」

びっくりして思わず大声が出てしまう。

高彬はコクリと頷くと、あたしの手を引いた。

「ま、待ってよ。床の上でなんて寒いわよ」

「大丈夫だよ。炭櫃だってあるし、衾だって敷いたし」

「でも・・・」

言いよどむと───

キラリと高彬の目が光った。

「何ならぼくが下になるからさ。瑠璃さんが上で・・」

「なっ・・・!」

その意味ありげな言い方にかぁっと顔が熱くなる。

ドサクサに紛れて、あ、あ、あんたは、な、なんちゅうことを───!

そうして───

まんまと高彬の術中に嵌ったあたしは、高彬の指導の元、高彬の願った通りのことをしてしまい・・・

───高彬の裸の胸に倒れ込みながら固く目を瞑る。

嗚呼、もう!

恥ずかしさで顔から火を噴きそう・・・・

あたしが死ぬほどの恥ずかしさを味わっていると言うのに、高彬と来たら

「結構な運動量だろ?いつものぼくの苦労も少しは判ってくれた?」

笑いを含んだような声で言い、満足そうにあたしの髪なんか撫ぜている。

余裕しゃくしゃくな振る舞いが、憎たらしいったらありゃしない。

もうもう、絶対にあんなことしないんだから!

そう言ってやろうとキッと顔を上げると、思いがけずに高彬の優しい顔があって、あたしは言葉を飲み込んでしまった。

しばらくの間、見つめ合い、ふいに高彬の両手があたしの頬を包んだ。

「こういうの、瑠璃さんが嫌がるの判ってたけど・・・でも、ほら、ぼくも男だからさ・・・」

いったん言葉を切り、小さく息をつくと

「その・・気になるって言うか・・・、試してみたいって言うか・・・」

「・・・・・」

「瑠璃さんのああ言う姿見れるのぼくだけだと思うと嬉しいし・・・それに・・すごく可愛いと思ったし・・・」

「・・・・・」

「・・・・嫌なことさせられて、怒ってる?」

心配そうにあたしの顔を覗き込む。

「・・・・・・」

あたしは静かに目を閉じた。

ずるいわ、高彬。

そうやって、ふいに本音を吐露するなんて。素直になるなんて───

「瑠璃さん?」

お伺いを立てるような声で呼ばれ、観念してあたしは首を振った。

「・・怒ってないわ」

本気でなんか怒れない。

高彬がホッとしたように大きく息を付き、そのせいで高彬の胸が上下したのが直に伝わってくる。

脱ぎ捨ててあった衣裳を高彬が背中に掛けてくれ、あたしたちはすっぽりと包まった。

「たまには、こういうのも・・ね。・・・いい?」

耳元で聞かれ、気付けばあたしはコクンと頷いていた。

本気でイヤだと首を振るには、高彬の胸はあまりに暖か過ぎた。

会えない四日間、あたしだって寂しかったんだから・・・

ひし、と高彬の胸にしがみつくと、背中に回る高彬の腕に力が入った。

几帳の向こうで、夢でも見ているのか、仔犬の「くぅん」と鳴く声がした。





<終>

(←お礼画像&SS付きです)

***短編*** 冬はつとめて<おまけの話> ***

『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』





             注)このお話は一話完結です。
               
               

               
              






***短編*** 冬はつとめて<おまけの話> ***










「どう?具合は・・・」

ひんやりとした手触りを額に感じて目を覚ますと、枕元に高彬が座っていた。

「うん・・、大丈夫・・・」

「───じゃなさそうだね」

朝方から出た熱は、あれよあれよと言う間に上がってしまい、お医師の出してくれた薬湯を飲んでも一向に下がらない。

雪で参内が出来ない高彬がずっと付き添ってくれているのだけど。

「ごめんよ、瑠璃さん。もっと早くに小萩を呼んでいれば、こんなに熱が上がることはなかったのにね」

済まなさそうに言う高彬に、あたしは頭を振って見せた。

呼ばなくていい、と言ったのはあたしだもの。

「それに、あんな熱の計り方して寒い思いさせて・・・本当に面目ない・・」

照れくさいのか鼻の頭を指でかきながらブツブツと呟いている。

「・・・・」

ぼんやりとした頭で、それでもあたしは心の中で笑ってしまった。

「熱が上がったのはあの計り方のせいじゃないわ。ひんやりして気持ち良かったくらい」

本当のことを言ったのに、高彬はそう受け取らなかったみたいで、しきりにため息なんか付いている。

後悔の真っ只中にいる人、と言う風情で、今度は笑い声が漏れてしまった。

時々、強引で突拍子もないことするくせに、すぐに後悔したりして───

こういうところが、高彬の可愛いげなのよ。

そうして、あたしは。

可愛いげのある殿方がだーい好き。

「高彬・・・」

見上げて声をかけると、よっぽど弱々しい声だったのか、高彬が心配そうに身を乗り出してきた。

「どうした?辛い?小萩、呼ぼうか」

ううん、とあたしは頭を振った。

「・・・来て」

「え」

「ここに」

身体をずらし、高彬の居場所を空ける。

「え、でも・・・」

「バカね。冷やしてもらうだけよ。身体が熱くてたまらないの」

「冷やすって・・・」

「朝のやり方で、よ。・・早く」

衾を払いながら、あたしはじれじれして言ってしまった。

だって本当に身体が燃えるように熱いんだもの。

「いや、でも・・」

熱さに耐えられずに単を開きかけると、観念したのか、高彬が隣に身を横たえてきた。

自分の胸元を開き、あたしの単を肩から外すと、ぐっと抱き寄せる。

ひんやりとした高彬の肌。

「あぁ、気持ちいい・・」

思わずため息まじりの言葉が出てしまう。

背中に手が回されて、高彬に触れられた場所だけすぅっと熱がひいていく。

───でも。

こんなに接近して。

「高彬にうつしちゃったらごめんね」

抱きしめられながら言うと、高彬は小さく笑った。

「うつしてくれていいよ。瑠璃さんの風邪がうつるなら本望だ」

<本望>なんて大仰な、と思いつつ、あたしはまたしても心の中で笑ってしまった。

そういえば、今日のあたしたちは、人里離れた山荘で人目を忍んで逢う恋人同士だったっけ・・。

「高彬、離さないでね・・・」

なりきって言ってみると、高彬は力強く

「うん」

と頷いたのだった。





<終>

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