Can't Help Falling in Love!<最終話>

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




           注)このお話は現代編・瑠璃バージョンです。
             時は現代、二人は大学生!
             「妄想もここに極まれり」のスペシャル・バージョンです。
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 Can't Help Falling in Love!<最終話>








「る、瑠璃さん・・・。言ってる意味、わかってるの?まさか・・・ほんとに芝刈りだと思ってるんじゃ・・・」

やっとのこと絞りだしたような声で呟いた。

「思ってないわよ」

恥ずかしさのあまりブスっと言うと

「その・・・つまり・・・何ていうか・・・・だから・・・」

頭が回らないのか、みっともないくらいに動揺している。

「わかってるわよ!コービでしょ!」

キッと高彬に向き直った。

あー、もう、きっとあたしの顔は真っ赤に違いないわ。

顔と言わず、耳も首も熱い。

またくるっと前を向き、あたしは膝の上でぎゅっと手を結んだ。

「それくらい・・わかってるわよ・・・」

小さい声で呟くと、しばらく沈黙が続いて、アイスティーの氷がカランと綺麗な音を立てた。

その音で正気に戻ったのか、はっとしたように高彬が

「わかってるって・・・瑠璃さん・・・」

さっきよりはいくぶん落ち着いた声で話しかけてきた。

「コービって・・・・その・・・服着てちゃ出来ないんだよ・・・わかってる?」

「わかってる」

大きく頷きながらゆっくり答えると、それでもまだ疑っているのか

「瑠璃さんがびっくりするようなこと、するんだよ」

慎重に言葉を選ぶような話し方だった。

「・・・うん」

「たくさん、キスするよ。唇以外にも・・・瑠璃さんの身体中に、多分いろいろ」

「・・・・うん」

「イヤだって言っても・・・やめないよ」

「・・・・うん」

「瑠璃さんが・・・・」

「もういい!」

高彬の言葉を遮り、あたしは立ち上がった。

「そんなに言うなら、もういい!もう寝る!バカ!」

一生分の勇気出して言ったのに!

やっぱりあんたはただの朴念仁よ!

立ち去ろうとしたところを、すごい力で腕を掴まれて引き戻され、気付いたらソファに倒されていた。

「なっ・・・」

「わかった」

至近距離の高彬の顔は、動揺もなにもしてなくて・・・・初めて見る<男>の顔だった。

「・・・・」

「どれだけ我慢したと思ってるんだ。バカはひどいな」

「だって・・・」

キスで口をふさがれて言葉が途切れる。

噛み付くようなキスをしながら、高彬の手がブラウスにかかった。

・・・って、ここで?!

せめてシャワー!せめてベッド!

「ちょ、ちょっと待って、高彬・・・」

身をよじると

「やめないって言っただろう」

手を止めまいままに、そっけない返事が返って来た。

「ねぇ、お願い。シャワー浴びさせて。汗かいたし・・・」

ジタバタしてみても、高彬の身体が動くわけもなく、そうこうしてる間にブラウスのボタンはどんどん外されてしまっている。

仕方ないか・・な。

観念しかけたところで、何を思ったのか、突然高彬がムクっと起き上がった。

「・・・やっぱり、部屋に行こう」

返事も待たずにあたしの手を取ると、リビングを後にする。

高彬の部屋の前であたしは少し抵抗して、再度のお願いをしてみた。

「ね、お願い。シャワーだけでも浴びさせて。ね」

高彬はあたしを見下ろして、ちらりと脱がされかかったブラウスの胸元に視線を泳がせると

「じゃあ、3分で出ておいで。それと、シャワー浴びて気が変わったとか、そういうのは受け付けないよ」

それだけ言うと、自分もシャワーを浴びる気になったのかリビングの方に歩いていった。

「なんで3分なの!」

その背中に向かって聞いてみると、振り返りもせずに

「我慢できる限界の時間!」

と声を張り上げた。

「・・・もし気が変わっちゃったら?!」

「押し倒す!」

躊躇ない答えが返ってきて、一度も振り向かないままバタンとドアが閉まり、すぐに水音が聞こえてきた。

3分って・・・限界って・・・。

あっけにとられながらも、時間がないことに気が付いて、あたしはあわてて浴室に飛び込んだ。







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きっかり3分でシャワーを終え出てくると、高彬が立っていてものも言わずに抱きかかえられ、そのままベッドに押し倒された。

どっちみち押し倒すんじゃない・・・なんて軽口は今はたたかないでおこう。

覆いかぶされてキスをされ、それまでのキスがどれほど手加減されていたのかをイヤと言うほど思い知らされた。

それから続く出来事は、高彬の言った通りで、身体中のいたるところにキスをされ、恥ずかしかったりびっくりしたりの連続だった。

それでも、イヤではなかったのは、きっと高彬がうんと優しくて、ずっとしがみついていられたから。

でも、ほんとのこと言って、少し、ううん、かなり痛かったけど。

すべてが終わってまどろみかけていると、高彬が何度もキスをしてきて、あたしは小さく笑った。

高彬の手が胸に伸びてふくらみを覆い、その瞬間、なんだか急に現実的なことを思い出してしまった。

そういえば高彬って、巨乳好きだったんだっけ・・・。

物足りなかったかな・・・?

恥ずかしくなってそっと手をどけると

「どうして」

不満そうに聞いてきた。

「だって・・・小さいし・・・」

ぼそぼそと呟くと

「そんなこと気にしてるの」

おかしそうに言って、あたしの頬を指でつついた。

「可愛いよ。瑠璃さんに合ってる」

「毎日、牛乳飲んでるのに・・・」

しまった!と思ったときにはもう遅く、恐る恐る高彬を見ると、一瞬、ポカンとして、次いでくっくと笑い始めた。

「瑠璃さん、牛乳飲んでるのって、もしかして・・・」

「違うわよ!」

違うと言ってみたところで説得力がないのは当たり前で、あたしは恥ずかしさのあまり布団を頭からすっぽりとかぶった。

「瑠璃さん、顔を見せて」

布団を剥ぎ取ろうとする高彬にしばらく抵抗してみたものの、あっさり剥ぎ取られ、そのまま後ろから包まるように抱きかかえられてしまった。

「瑠璃さんは、そのままで全部が可愛いんだから」

言いながら、ゆりかごのように身体をゆする。

「・・・・」

「ねぇ、瑠璃さん。正直に告白すると、夜中に何度も瑠璃さんの部屋のドアを蹴破ろうかと思ったんだよ。でもそんなことして嫌われたくないし、瑠璃さんの前でかっこつけるの大変だった。・・・うまくやれなかったらどうしよう、とかさ。男もいろいろ、大変なんだよ」

だからおあいこ・・・なんて耳元で言われ、じんわり嬉しくて、あたしはすっかり上機嫌になってしまった。

正直に・・・言っちゃおうかな?

白いブラウスのエピソードとか、テラスで帰りを待ってることとか、どうしてあたしがツルニチニチソウを大切にしているのか、とか・・・。

口を開きかけたあたしは、ふと思いとどまった。

身体のすみずみまで見られてしまったばかりだもの。

少しくらいの秘密があってもいいわよね。

ごめんね、高彬。女心をわかってね。

あたしはくるりと身体の向きを変えて、高彬の裸の胸に顔をうずめた。

高彬の匂いが、した。







*** fin ***




完結しました~!

タイトルの「Can't Help Falling in Love」の和訳は「好きにならずにいられない」です。
こう訳した方のセンスに脱帽です。素敵な訳だと思います。
瑠璃も高彬も、お互いに「好きにならずにいられない」んですね。

ツウニチニチソウの花言葉・・・・皆さんはご存知ですか?

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Can't Help Falling in Love!16

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




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 Can't Help Falling in Love!16








いっぱい食べて、たくさんおしゃべりして。

気が付いたら日付が変わっていた。

「普段の日とあまり代わらない誕生日になっちゃったけど・・・瑠璃さんはこれでよかった?」

並んでソファに座ってアイスティーを飲みながら、高彬が心配そうに聞いてきた。

テーブルの上には、まさしく<祭りの後>と言った風情の、食べかけのケーキや食器がそのままになっている。

どこにも行かず、何のプレゼントもなかったことが気になっているみたい。

ううん、とあたしは頭を振って

「もしかしたら・・・・今までで一番楽しい誕生日だったかも」

笑ってみせると、高彬は

「勇気出してケーキ買った甲斐があったかな。3年分くらいの勇気、使い果たしたよ」

おどけたように肩をすくめた。

ふふふ。やっぱりケーキ買うの、大変だったみたいね。

チョコで出来たプレートに名前が書かれてなかったことが、それを如実に物語っている。

高彬の悪戦苦闘する姿が目に浮かぶわ。

上にバカがつくほど真面目で堅物で、女心に疎い朴念仁で・・・・なのに誰よりも優しいの。

苦手な歌もつかえつかえ歌ってくれて。

「高彬の歌も聞けたしね」

横目で見ながら肘でつつくと

「それはもういいよ」

高彬も肘でつつき返してきた。

しばらく笑いながらじゃれあっていたら、ほんの一瞬だけ沈黙が出来て、気が付いたらキスをしていた。

どちらからと言うわけでもない、本当に自然なキス。

高彬の唇は冷たくて、あぁそうか、アイスティー飲んでたからなんだわ・・・と思っているうちに、だんだんとキスが深くなってきた。

なんだか今までのどのキスとも違ってクラクラしかけた時、ふいに高彬が唇を離した。

そうして少し困ったような顔で

「もうお開きにしよう。片付けは明日やることにして・・・。瑠璃さん、鍵・・・掛けて寝るようにね」

最後の言葉はわざとおどけたように言って笑ってみせた。

立ち上がり、部屋に戻りかけた高彬は、いつまでも動かないあたしを怪訝そうに振り返った。

「瑠璃さん?まだ寝ないの」

「・・・・・」

「今日はもう遅いから・・・」

「・・・プレゼント、今でもいいから・・・」

呟くと、聞き取れなかったのか、高彬がソファに戻ってきた。

「え?なに」

「だから!・・・高彬の誕生日プレゼント、今あげても・・・いいから」

さすがに顔を見れなくて、目を合わさないまま言うと、隣で高彬が息を飲む気配がした。

よほどびっくりしたのか、言葉を失っている。

そのくせ、あたしの横顔を穴が開くくらい見ているのがわかる。







*** to be continued ***


次回、最終回です!





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Can't Help Falling in Love!15

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




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 Can't Help Falling in Love!15








あたしは心の中でガッツポーズを作り、高彬の気が変わらないうちにローソクに火をつけた。

「ハッピーバースデー、トゥーユー・・・」

と自分で歌いだし、歌いださない高彬に目配せを送る。

やがて、聞こえるか聞こえないかの小さな声で高彬が歌いだし、その歌声を聞いてるうちにあたしは何だかわけもなく感動してしまった。

剣道してる高彬も凛々しくてかっこいいけど、こんな風に自信なさそうにしてる高彬もすごくいい感じだもの。

あー、あたし、やっぱり高彬が好きなんだわ。

「・・・ディア、瑠璃さーん」

のところでは、あやうく涙まで出そうになって、あたしはわざとらしく笑って見たりした。

歌が終わりローソクの火を吹き消すと、高彬は手を叩きながらもそっぽを向いてしまった。

「高彬」

「・・・・」

「ありがと」

あたしは我慢できなくなって高彬の隣に行った。

「ありがと。高彬の歌、聞いちゃった」

本当にあたしには最高のプレゼントだったわ。

「・・・下手くそだっただろ」

むくれてそんなことを言う高彬も可愛くて、あたしは小さく笑って頭を振った。

「聞きたかったら、嬉しい。ほんとに聞きたかったの。聞いたことなかったから」

「・・・うん」

「怒ってる?」

恐る恐る聞くと、高彬は首を振った。

「じゃあ、こっち向いてよ。高彬」

ゆっくりと向き直った高彬の指に触れ、そっと絡め取ってみる。

高彬がはっとしたように顔を上げ、目が合った。

すぅっと高彬の頬が赤くなり、やがて

「誕生日、おめでとう」

いつもの優しい声、優しい表情だった。

「ありがとう」

「瑠璃さんの方がふたつも年上になっちゃったね」

「やあね、おばさんって言いたいの」

からかうように言われて怒ったふりをすると、ふいに高彬に抱き寄せられてしまった。

「そんなんじゃないさ」

耳のすぐそばで高彬の声が聞こえて、あたしは目を瞑った。

「ねぇ、瑠璃さん。秋にはぼくの誕生日が来る」

「うん」

「プレゼント、今からリクエストしてもいいかな」

どことなく含みを持たせた言い方にピンと来るものはあったけど、それでも無邪気に気付かない振りをする。

「いいわよ。早めに準備しておけるし」

ごめんね、高彬。女心をわかってね。

「準備の必要なものじゃないんだ」

「・・・・・」

あたしはゆっくりと息を吸った。

「何だかわかる?」

目をのぞき込まれて、心臓がドキンと音を立てる。

「・・・芝刈り?」

いつかの会話を思い出しておどけて言うと

「こら」

軽く鼻をつままれて、その手つきが優しくて、あたしは嬉しくなってしまった。

高彬の顔が近づいてきて、あ、と思った時にはキスをされていた。

「ぼくが欲しいプレゼントは瑠璃さんだ」

「・・・・・」

男の人って・・・ずるい。

そういう言葉を隠し持ってるんだから。

さんざん悩んで看板まで作ろうかと思ってたあたしが、バカみたいじゃない。

逃げ場のないまっすぐな言葉は、息が止まりそうなほど嬉しくて、あたしは小さく頷いた。








*** to be continued ***


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Can't Help Falling in Love!14

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 Can't Help Falling in Love!14








「おかえり」

カチャリとドアが開くと、出掛ける時とは違ってホッとしたような顔をした高彬が入ってきた。

あたしが立っていてびっくりしたのか少し眉が上がり、それでも

「ただいま」

とにっこりした。

手には白く四角い箱を持っている。

ケーキ、どうやら無事、買えたみたいね。

「テラスから、高彬のクルマが見えたから」

出迎えたことが恥ずかしくなってぶっきらぼうに言うと、あたしはさっさとリビングに戻った。

遅れて入ってきた高彬を手招きし

「すごいでしょ。全部、あたしの好きなものばかりよ」

テーブルに並んだ料理を見せると、高彬は

「これは・・・店なんかよりよっぽどごちそうだね」

感心したように言い、テーブルに戦利品の箱を置いた。

「どんなケーキ買ってくれたの?見てもいい?」

食事の最中、我慢できずに聞くと

「それよりも瑠璃さんの欲しいもの聞くのが先だ。何が欲しいの?」

と切り返されてしまった。

歌・・・なんだけど、いざとなると恥ずかしいわね。

言いよどんでいると

「何が欲しいの?」

重ねて聞かれて、あたしは腹をくくった。よし、言っちゃおう。

「高彬にね、歌って欲しいの」

「は?」

あたしの言ったことがよっぽど意外だったのか、高彬はポカンとした。

「歌よ、歌。ハッピーバースデーの歌」

「・・・・・」

案の定、高彬の反応は良くなかったけど、気付かないふりしてあたしはそのまま言葉を続けた。

「知らない?ローソク消す前に歌う歌。ハッピバースデー、トゥーユーって歌」

口ずさむと

「知ってる」

何ともそっけない返事が返って来た。

うーむ、この様子だと望み薄かな・・・?

でもここで諦めるわけにはいかないのよ。

「それをね、歌って欲しいの」

これでどうだ、とばかりに最上級の笑顔を作ると、高彬は釣られるどころかあたしを恨みがましい目で見てきた。

「・・・瑠璃さんも知ってるだろ」

「何を?」

「ぼくが・・・音痴なこと」

言いずらそうそうに悔しそうに言う。

「音痴らしいってことは聞いてるけど、考えてみたら高彬の歌って聞いたことないんだもの」

ほんの少し高彬の表情が動いた、ような気がした。

あと一押し!

「聞いてみたい」

「いいよ、聞かないで」

駄々っ子のように唇をとがらせて言う。

「ね、いいでしょ。お願い。あたしも一緒に歌うから」

胸の前で手を合わせると、ややしばらく黙りこくっていた高彬は諦めたように吐息して小さく頷いた。

やったね!

あたしは心の中でガッツポーズを作り、高彬の気が変わらないうちにローソクに火をつけた。









*** to be continued ***


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Can't Help Falling in Love!13

『なんて素敵にジャパネスク~二次小説*現代編』




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 Can't Help Falling in Love!13








最近、使い始めたばかりのボディソープを盛大に泡立てて丹念に身体を洗った。

高彬がいい匂いって言ってくれたボディソープ。

また買ってしまいそうで・・・うーん、何だかシャクだわね。

あたし・・・こんなに高彬のこと、好きだったのかな?

最近のあたしってば、高彬の一挙一動にドキドキしたりしてさ。

高彬の方が落ち着いてるように見えて、なんか悔しいの。

シャワーを終え、クローゼットの前に立って考え込んだ。

薄いピンクで小さなリボンがアクセントになった甘すぎないトップを選んで袖を通し、鏡の前に立って見る。

身体にフィットしたデザインは、いやでもボディラインが目立ってしまい、あたしは小さくため息をついた。

亜実みたいに、かっこよく決まらない。

結局、あたしは白いふんわりとしたブラウスにした。

前に肌触りが気に入って買ったもの。

実は買ったのは高彬と入籍する前の日で、ブラウス見て(花嫁さんみたい)と思ったあたしは、相当のロマンティストかも。

そのくせ、入籍の日には着なかったんだから、我ながら可愛げないわよね、ほんと。

一生、高彬がこのエピソードを知ることはないだろうけど・・・。

着替えを終えリビングに戻ると、テーブルにはすっかりごちそうが並べられていた。

志乃さんにお礼を言って見送ると、あたしはテラスに出た。

ここからだと駐車場の出入り口が良く見えて、高彬が帰ってきたのがわかるから。

高彬がバイクに乗りに行った日も、こうやって上から帰ってくるのを見てるなんて、これも一生、高彬には言わないエピソードよね。

テラスにはたくさんのグリーンが植えてあって、その中には高彬が前に買ってきた鉢植えもある。

もう花は終わってしまったけれど、多年草だから、きっと来年も咲いてくれるはず。

その隣には、あたしが実家から株分けして持ってきた、たくさんのツルニチニチソウ。

淡い黄緑の葉っぱに、薄紫の可愛い花が咲く。

あたしがこの花を好きになったきっかけは・・・・多分、花言葉よ。

高彬は

「瑠璃さん、この花、ほんとに好きなんだね。瑠璃さんちの庭にもたくさん植えてあったよね」

なんてのんびり言うけれど。

高彬、ツルニチニチソウの花言葉知ったら、なんて言うかしら・・・?








*** to be continued ***


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